Netflixの衝撃作【ノーウェア 漂流】ニコはどうなった?見どころと結末と考察

洋画
スポンサーリンク

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

今回はNetflixの衝撃作【ノーウェア 漂流】をご紹介します。

スペイン発のワンシチュエーションサバイバルスリラーである本作は
まさに『どこでもない』海の上でたった一人で漂流してしまった
女性の運命を描いています。

ハラハラドキドキの衝撃は表の顔。
実はこの映画は『命の重さ』『守る者がある強さ』
を描いた作品だと思いました。

そんな本作の見どころと考察をまとめています。

スポンサーリンク

【ノーウェア:漂流】あらすじ

食料や物資不足から崩壊して秩序を失くした国家では
妊婦や高齢者、子どもの命までが奪われていた。
危険を感じたニコは妊婦の妻ミアを連れて国を脱出することを決意する。

2人のリングを密航代にし、何とかコンテナに乗り込んだ2人だったが、
別々のコンテナに離れ離れにされてしまう。

ミアのコンテナの方では、立ち入り検査が入ってしまい、
荷物の上に隠れたミア以外の女性や子どもの命さえ一瞬で
奪われてしまった。

息をこらえてその場をしのんだミアはコンテナごと船に乗り込むことに
成功するが、嵐に巻き込まれ船からミアを含めた複数のコンテナが落ちてしまう。

コンテナの中に一人きりで海上に投げ出されてしまったミア。
他のコンテナが沈んで行く中、生き残ることはできるのか・・・?

キャスト
アンナ・カスティーリョ(ミア)、タマル・ノバス(ニコ)他

以下、作品の断片的なネタバレを含みます。

未視聴の方はNetflixにて配信中ですよ!

本記事の情報は2023年12月時点のものです。
最新の配信状況は各サイトにてご確認くださいませ。

見どころとポイント

ニコとミアは国から逃げたかった…
そう思って実行したからピンチに陥ったわけではないんです。
国に居ても危険、脱出も困難、そんな残酷な設定を抑えておくのがポイントです。

ニコとミアにはもう一人娘が居た

ミアは妊婦さんですが、それ以前にニコとミアには長女がいました。
ウマという名だったその幼子に、外出をせがまれたミアはほんの少し外へ
出てしまうのです。

それはほんの5分の間でした・・・。
しかしそんな短い願いも叶えてはもらえませんでした。
あっという間に政府に連れ去られてしまったウマ。
それがミアが見たウマの最後でした。

いかにその国が危険で残酷な状態なのかがわかる描写です。

母になるということ

どこなのかわからない大海原でコンテナという生きるのに必要な要素が
足りない中でたった一人の妊婦さんが彷徨うことになります。

少し想像しただけでも無理ゲーな状況下、
彼女は絶望し、諦め、自暴自棄になりながら、生命の誕生を経て成長し、
守ることを選ぶ強さを身に着けます。

それからというものその変貌ぶりには目を見張るものがあり
まさに心もとない妊婦さんから最強ママへと登り詰める過程は圧巻です。

結末はどうなる?

何もないコンテナの中を居住空間に変え、ノアと二人きりでどうにか
生きながらえたミアでしたが、とうとうコンテナ内の海水が満水になり
コンテナを手放すしかありませんでした。

タッパーを繋ぎ合わせて作ったイカダにノアを乗せ、力尽きたミアは
限界に達しその灯は途絶えようとしていました。
そんなミアとノアの周りをミアの魚に群がったカモメが飛び交います。

その時そのカモメの大群を目にした
通りがかりの漁師の夫妻と男の子のファミリーによって
ノアが助けられます。

赤ちゃんが1人きりであることに違和感を覚えた母親は
周囲を探し、海に沈んでいたミアを引き上げます。

人工呼吸を施しますが、ミアは息を吹き返しませんでした。

それでも諦めなかった母親は、懸命に何度も何度も人工呼吸を
繰り返しました。

そして海水を吐き出すミア・・・。

母親は濡れたニコの上着を脱がそうとしますが、
『これはダメだ』と言葉を発するミア。

ミアとノアはニコの上着と共に無事に生還することができました。

ネタバレ考察

物語の舞台は海上のコンテナの中。
それだけにその外の世界がどうなったのかを知ることは
ミアには困難でした。

離れ離れになったニコは何処へ??

ニコの行方

ニコが乗せられたコンテナを運んでいた運転手は
ニコ達を途中で見捨て、そのコンテナは立ち往生しました。

しかしミアが海上にコンテナごと浮いている事実を知ったニコは
ミアを助けに行こうと尽力します。

その結果、見つかってしまったニコは銃で撃たれて
致命傷を負ってしまいました。

最後の電話で娘の誕生を知り、いつもの夫婦間で交わされた愛言葉を告げて
ニコからの電話は切れます・・・。

鯨とカモメが繋いだ命

鯨はミアの味方なのか敵なのか?

本作に登場する鯨はミアの乗ったコンテナに2回ほど
接触します。

1度目は深夜に体当たりするように。
それはまるで攻撃のようでした。
海の主が、自分のテリトリーを犯す巨大な鉄の塊を追い払うかのような・・・。

ミアは懸命に鯨を追い払おうとコンテナ内から
応戦しました。

そして2度目に表れたのはミアとノアがコンテナ内から
投げ出され、海上を漂う中、ノアを見失ったミアが必死で娘を
探しているときでした。

まるでノアの居場所をミアに知らせるかのような行動。

そしてそんな鯨に感化されたようにノアは鳴き声をあげ
ミアの元へと戻ることができました。

深夜にコンテナを攻撃したのは、鯨さん的には
鉄の塊に囚われたミアとノアを救出する意図が
あったのではないでしょうか。

鯨と人間は同じ哺乳類。
もしかしたらあの鯨も母だったのかもしれません。

そしてもう一羽の立役者カモメ。

誰も助けには来ない絶望感の中、ミアは
カモメが飛んでいる姿に希望を見出します。

カモメが居るということは、岸の近くまで来ているということ。
地図もない海の上では、カモメは幸運のしるし。

船乗りがカモメを目撃すると
家路に着けるという希望が湧くのだとか。

そんなカモメはミアにとっても一筋の光でした。

そして最終的に漁師を導いてくれたのもカモメたちの存在でした。

ミアの強さがなかったら生還は困難でした。
しかしながら本作に登場した
鯨とカモメがミア達の命を繋いでくれたのだと思うと感慨深いですね!

感想

本作の荒廃した国家が関係のない知らない国の話とまでは
思えない状況が恐怖を誘います。

多くの命が国のために一瞬で奪われる一方で、1人の小さな命を守る為に
懸命に生きる母親の本能が圧巻でした。

母親になるということは
それほどまでに特別なことなのでしょう。

ラストでも(漁師家族の)母親の機転によって助けられた母親になったミア。
母親とは偉大ですね!!

命の誕生とは奇跡であり、どんな状況下であっても
どんな人のものでもやはり最も尊くて優先されるべきものなんだと
いう当たり前のことを痛感しました。

16歳以上の視聴が推奨されているだけあって、
残酷な描写や出産シーンなどの生々しさ、生きるための決断は
凝視できない場面もありました。

しかしそんな描写の中にこそ、ある局面では生きるということが
キレイごとばかりではないというリアルを感じることができ、
それがなければ『命』というものを語ることは
出来ないのかもしれません。

普通のパートナーに頼る妻だったミアが
終盤では人類最強のように様変わりしている様子が
守るべき者の強さを物語っていました。

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました