ネタバレ考察【オールド】の評価はなぜ低い?結末・原作タイトルの意味まとめ

海洋 洋画
スポンサーリンク

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

『シックス・センス』で有名なM・ナイト・シャマラン監督の映画【オールド】

シャマラン監督と言えばついつい期待されちゃうのが〖どんでん返し〗ですね⁈

【オールド】ではどんなどんでん返しを見せてくれたのでしょうか?

またこの作品はやや評価が厳しいようですね。

そこで本記事では以下の疑問について解決できたらと思いまとめてみました。

・何故厳しい評価を受けているのか?

・ラストはどうなるの?ハッピーエンド?

・原作『Sand Castle』に込められた意味は?

『OLD』を見るならU-NEXTの無料トライアルで❣

M・ナイト・シャマラン【ノック 終末の訪問者】の記事はコチラから

スポンサーリンク

【オールド】の評価が厳しい理由

楽しいバカンスが一転、訳が分からず寿命が迫る恐怖を味わうことに
なった4組の家族やカップルたち。

今回のシャマラン節は
親切そうなホテルの支配人がなぜこんな恐怖のビーチへ
導いたのか?

その謎をスリラーチックにネタばらし・・・というものでした。

黒幕は製薬会社という現実感

本作のネタばらし自体は個人的には結構満足しています。

ですがもしかしたら
せっかく舞台を何故だかハッキリしないけれど
急激に老いていってどんなに長くても2日しか生きられないビーチ。

そんな不可解な超常現象を用意したのに、
ふたを開けてみたら、
〖手っ取り早く治験を行うため〗
という現実的且つ、難解な病気にかかっている人こそ
早く新薬が開発されたら・・・と思う人も少なくない
切実な願いに繋がるようなオチになってしまったこと。

無論、人の命を利用して治験を行うことはあってはならないことですし
この真実に驚きや恐怖感はありつつも
少しばかり複雑なんですよね・・・

目的は大勢の命を救うため
そこだけ取り上げたら
黒幕は完全な悪とは言い難い

そんなところが逆に刺さるのかもしれませんが。

ビーチの謎は明かされない

結局あのビーチでは時間の流れが急速に早い理由はぼかされていました。

あの岩の磁気力の作用の乱れによって時間の流れが急速になっている 

というようなその程度の説明で起こっている超常現象でした。

ビーチを出られない理由もしかり。

見る人によって何を感じたかは分かれるところだと思いますが、
評価が低い理由は、これらの謎解きの部分が
シャマラン故に大きな期待に及ばなかったのかも??しれません。

ラストの展開はハッピーエンド?

どんなに若くても2日程度しか生きられない。

そんなビーチから脱出できる者はいたのでしょうか?

ラストで脱出できるのはアラフィフ・アラカンの兄弟

ビーチには
トレントマドックスの兄弟以外誰もいなくなってしまいました。

しかし2人は諦めず、ホテルの支配人の甥っ子から貰ったメモを
改めて解読することにより脱出の糸口をつかみます。

途中サンゴに引っかかりながらも、水中で手間取ったことが
むしろラッキーにはたらき2人は無事に脱出することができました。

でも兄弟はそれぞれアラフィフ・アラカンになってしまいましたね

製薬会社の悪事も暴かれ、なんとなくハッピーエンドにはなりましたが
2人は幼少期を飛び越え一気に初老になってしまいました。

ちょっと浦島太郎を思い出しました

浦島太郎は果たしてなぜあの玉手箱を持たされたのかにゃ?
彼は竜宮城から出ない方が幸せだったのではにゃいかな?

そんな風に

脱出後・・・
2人の兄弟は見た目は大人なのに
親戚にお世話にならなくては生きていけません。

現実的には辛い日々が待っているのかもしれませんね。

もしかしたらこれは
〖オールド〗流のバッドエンドなのかもしれません。

原作タイトル〖sand castle〗の意味は

そもそもシャマラン監督が本作を手掛けるきっかけになったのが
子どもたちからプレゼントされた原作『Sand Castle』なのだそうです。

この本に感銘を受け、
『老いることへの恐怖を和らげる機会を作ってくれた』
と語っています。

劇中にでてくる砂の城

最終的に生存していた2人の兄弟は
ビーチへの脱出をまだ諦めてはいませんでした。

しかしながら前日まで6歳だったトレントは
出て行く前に【砂の城】を作ろうと姉を誘います。

時間をかけて作った砂の城も波にさらわれたら
一瞬で消えて跡形もなくなってしまいます。

まるでこのビーチで散った生命のように。

カッパ家は仮面家族だった

ビーチへ来る前のガイプリスカカッパ夫妻は離婚寸前でした。
妻は病気でしたが浮気もしていました。

未来のことしか考えない夫・ガイに不満な妻と
現在が大事な妻・プリスカに不満な夫。

夫妻はもう終わりだけれど
最後の家族の想い出に・・・と子供のことを想い訪れたバカンス先でも口論は絶えず。
子供たちはその夫婦喧嘩が終わるのを親のために知らぬふりでそっと待つ。

カッパ家は仮面家族でした。

幼少の子どもたちにとって両親の仲が悪いのは辛いことですよね。
しかもその辛い気持ちでさえもひた隠しにしていました。
まるで子供らしくいることを禁じられたかのように。

しかし一瞬のうちに散ってしまうあのビーチに居たなら
大人になるのを待つことも、あとで話し合うことも
期待はもてません。

その結果は・・・

喧嘩の内容なんてどうでも良くて、
たった今を大切にすることが一番大事、
に達したカッパ夫妻の姿がありました。

後で話す機会はもう来ないから言いたいことはすぐに言う。
どうでもいい小さなことを話している時間は勿体ないからどうでもいい。

その結果、子供は寂しい思いを表に出すことができて、
離婚同然だった夫婦は未来でも現在でもない今日
互いを想いやることが出来、家族が揃う中、夫妻は旅立ちました。

【オールド】にこめられた『Sand Castle』の意味

人の一生は必ず終わりを迎えるけれど
各々の一生の長さは知ることはできません。

故に人は人生が終わることに恐怖を感じ
できるだけ長い一生を願うあまり、

砂の城を建てるように、
自分の人生に色んなものを詰め込みガチガチになったり、

豪華な城を作るように
虚勢を張り本当の姿をひた隠します。

けれども波にさらわれ一瞬で崩れ去る砂の城のように
終わってしまえばそれらは何の意味もない。

だからこそ
砂の様にもろい城で人生を固めるのではなく
自分にとって本当に大切なコトを見極めて欲しいという願い。

そしてそれは時間の長さではないのだと。

『Sand Castle』
『老いることへの恐怖を和らげる機会を作ってくれた本』だと語られているように
老いを恐れるあまり本質を見失うことこそが何よりも不幸なのだ

そんな意味が込められているのだと思いました。

その他の気になるコトを検証

本作の劇中には細かい伏線も散りばめられていました。

内容を知った上で2回目の視聴は台詞や表情に注目してみても
楽しめることでしょう。

以下に気になったコトをまとめてみました。

人の名前と職業を聞きまわってた理由

序盤に6歳のトレントがホテルでバカンスを楽しむ客たちの
名前や職業を聞きまわっていました。

これは何の意味があるのだろうと思いながらもあまり気にしていませんでしたが
最後の最後、
ビーチから脱出したトレントが前日に訪ねていた職業が〖警察官〗だっと告げた男性
ビーチで起こったこと被害者のことを記した手帳を託します。

細かくも鮮やかな伏線回収の場面でした。

支配人の甥っ子

間接的にトレント達を救ってくれた支配人の甥っ子(イドリブ)。

彼が謎すぎましたね。

両親はどこへいったのでしょうか?

またトレントに脱出のカギを握るメモを渡しましたが
脱出方法を知りえたのは何故なのか?
さらに老いたトレントを見ても疑わず怖がらないことから
叔父が行っている実験の結果、
どんなことが起きるのかをおおよそ知っていた?のかもしれませんね。

このイドリブについて説明がないところもシャマラン風で怖いですね。

ドリンク(新薬)を差し出す女性

被験者たちにウェルカムドリンクと称した新薬入りドリンクを
差し出すホテルの女性(マドリッド)

気になりましたww

ビーチの被験者を犠牲にした結果、
てんかん役の成果が出たという発表の時も
その表情がクローズアップされていました。

そして
ラストの方で新たな被験者にドリンクを差し出そうとしたところを
トレントに阻止され、ホテルの悪事が暴かれたことを悟ると
やはり複雑なマドッリドの表情がクローズアップされていました。

あの表情はなんなのか?
なぜマドリッドを視聴者に見せるのか?

完全な妄想的推察ですが、
支配人の甥っ子の両親も、マドリッドの家族も
最初の被験者となったのではないでしょうか?
そのようにこのホテルの実験においてまずは
関係者の家族が差し出されていた・・・としたら。

マドリッドは家族を失ったあともホテルで働いていたが
成功するかはわからない実験の数々。

今回のように被験者同士の争いで壮絶な事件が起こってしまうことも。

そんな光景を目の当たりにして
罪の重さに耐えうるギリギリの精神状態だった。

そして終わりを迎えた悪事。
やっと償うことができる、そう思ったら安堵してしまった・・・。

そんなオチはいかがでしょうか?

【オールド】ネタバレ考察・まとめ

シャマラン監督・脚本で手がけられた謎解きタイムスリラー【オールド】

1日で一生が終わるビーチに連れて来られた家族やカップルの物語。

その結末は

ビーチに連れて行く被験者を選んで、製薬会社が短時間で終わらせる治験を行っていた

というものでした。

しかしながら、1日で一生が終わるビーチの謎は不完全燃焼に終わり、
そのことが厳しめな評価を受ける要因になったのかもしれません。

人の一生の時間は皆平等というわけにはいきません。

だからこそ自分の時間とどう向き合うべきか?
そんな問題提起を投げかけられた気がします。

とはいえ・・・まだまだ私は老いは怖いっすww

※本記事の情報は2023年4月時点のものです。
最新の配信状況は各サイトにてご確認くださませm(__)m


シャマラン監督作品はHuluストアで❣⇩

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました