ディアナ・アグロン主演の【クロック】不可解なラストをネタバレ考察

赤い砂時計 洋画
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Disney+で配信中のホラー映画
【クロック】

主演は海外ドラマ『Glee』で、チアリーダーのクイン・ファブレーを演じた
可憐なハリウッド女優ディアナ・アグロン

そして『NYガールズダイアリー』の編集長ジャクリーンを演じた
メロラ・ハーディンらが脇を固めています。

そんな俳優陣につられて軽い気持ちで鑑賞してみました。

ところが・・・

意味がわからないモチーフが沢山出てくるニャン

あのラストはどういう意味だわんっ

という意味不明が続き、筆者のような凡人にはとてつもなく
難解な映画でした。

みんさんは、あの意味が理解できたでしょうか??

そこで今回の記事では
この平凡な頭脳を駆使して筆者なりの答えを絞り出してみました。

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【クロック】の概要

沢山の時計

公開:2023年4月28日
*上映時間:93分
*制作国:アメリカ
*配信:Hulu(アメリカ)Disney+(日本)
脚本・監督:アレクシス・ジャックノー

*キャスト
ディアナ・アグロン/メロラ・ハーディン/ジェイ・アリ/グレイス・ポーター

あらすじ

インテリアデザイナーのホープとして活躍中のエラ。
仕事は順調すぎるほどで、友人たちが羨む素敵な家に住み
医者の夫との結婚生活も順風満帆な充実した人生を謳歌していた。

だが、周りのエラに対する思考への反応は冷たい。

自らの人生を十分に楽しんでいるエラは特に子供を欲していなかったし
未来に子供を作る予定もなかったからだ。

ユダヤ人であるエラの、祖先から受け継いできた時計と
その血を絶やしたくない父親からの圧力。

友人たちの
子供の居る人生の素晴らしさの押し売り。

エラが居るだけで十分だ
と言ってくれる夫でさえ心の奥底では
自分たちの子どもが欲しかったのだ。

幸せな生活を送っているエラに
重くのしかかるプレッシャー。

そんなある日、検診のため訪れた産婦人科医は
エラが子供を欲しないという思考は体内時計が壊れている
ことが原因かもしれない
と言い、それを治せる実験を行っている医師を紹介された。

自らの意に反していたがプレッシャーに押しつぶされたエラは
仕事での大きなプロジェクトを辞退し、
その施設を訪れ、被験者になることを決めるが・・・。

ラストの解釈

本作の一番の謎であるラストシーン。

逮捕され手錠をかけられた主人公は
警察官の手を振り払い崖から飛び降りました。

場面が暗転した後

崖の下でうつ伏せに倒れたエラの意識が戻り、
彼女が目にしたのは海から出てきた謎の生物でした。

エラが見た謎の生物。
あれは何に見えましたか?

このラストの意味はあれが何か?によって変わってくるのでしょう。

エラの父親が見たと言った海から這い上がる魚だった場合

エラが最後に父親に会いに行った時、
父親は先祖や海から上がってくる魚を見たと言い、
それ故に死ぬかもしれないと思ったと口にしました。

あの生物が父親が見たという魚だった場合の解釈としては
生命の歴史が関与しているのかもしれません。

何億年もの昔、
生物はみな海中で暮らしていましたが、
海の中にも弱肉強食は存在し、
弱い者は海から脱出すべく陸を目指しました。

海の中の弱者の運命は
強者に食われてしまうこと
だからです。

けれど陸だって安全ではありませんでした。
大昔のオゾン層が形成される前の紫外線の強さは生物には有害であったし
浸透圧の問題等もあったかもしれません。

しかし危険が待ち受けているかもしれない陸へと上がること、
それはその運命にあらがっても、海から逃れることを切望していた故の
行動なのではないでしょうか。

強い生物から迫害を受け、追い出されるようにして陸を目指した
弱い生物はやがて長い年月を経て生物としての進化を遂げます。

そして今や元々弱者で迫害され逃げ出した生物を祖先とする
人間は海の強者を怖がることはありません。

つまりは海中では最も弱者であり追い出されるように陸に上がった生物たちが
生命の進歩を促進させ新しい世界を作った張本人だったわけです。

ユダヤ人もまたその昔迫害の対象になってしまったという
残酷な歴史があり、

エラも実生活の中で
壊れている者として疎外感
を強いられてきました。

しかし運命にあらがって懸命に陸に上がろうとする魚のように
新しい時代は弱いとされる者だったり異質だと思われようが諦めない
エラのような人物にこそ作りだすことが出来る

だからこそ

他人の目を気にする必要などなく

エラはエラのままでいいのだ

という暗示だったのではないでしょうか。

海から這い上がったのが謎の生物だった場合

海から這い上がってきたのが魚ではなく
見た目の通り解明できない謎の生物だった場合

海から上がってきたのはいいが、
肺呼吸できる生物なのか?
何を食料とするのかが一斉判明していない
謎にみちた生物。

それは理解不能であるとエラが思ってしまったように
その生物は這い上がってきたところで
その先の行き場もなく生存していける望みも少ないでしょう。

実社会で、
子供が欲しくない
という思考を持っているだけで異質な存在として扱われ
その世界では
行き場のないエラは、実社会ではまるで謎の生物扱い。

海から上がってきた謎の生物はエラの象徴ということになり、
エラもまた、もう行き場がないこと

の暗示というバッドエンドなのではないでしょうか。

あれは現実ではない

または、
あの生物は生まれたばかりで、赤ちゃんの象徴であり

海から上がってきたのは
母親の胎内を海に例えてのことなのかなと。

それを見たエラはその生物が愛おしく思えて
自身の体内時計が修復したことに感慨した。

どちらにせよ
崖から手錠をかけられたまま飛び降りたエラ。

ですが

次の瞬間手錠は存在せず、うつ伏せに倒れていたのに
傷ひとつなく流血もなし。

あのシーンの全てがもう現実ではないのかもしれません。

【クロック】を見た感想

家族では見ない方がいいけれど
1人で見るのはコワすぎの困った作品でしたww

実験のため投薬を受けたエラがその日から
居もしない蜘蛛や大柄のおばあちゃんの幻影に悩まされたり
凍った卵や生の状態の卵をむさぼり食べる
というアイテムや行動。

実験の要となる妊娠するためのインプラントって何?

などなどまだまだ解明したい謎が多き本作です。

タイトルの【クロック】

それが意味するのは

エラの先祖から受け継がれる時計

であり

エラの壊れた体内時計

そして

このテーマで筆者が受け取ったメッセージは2つ。

ユダヤ人の壮絶な過去は忘れ去られても繰り返されてもいけないこと。

あの時計は辛い時を刻み、時間の経過を外部に伝えている。

同じ人間でありながら同じ人間から
何をされても許されるような社会はあってはならないですよね。

しかしながら
ほんの些細なことも含めるならば

エラが望んでいないのに、
子供を産むことを強制するような圧力や実験を課すこと。

これは許されていいことなのかと考えるわけです。

いつの時代にもその兆候は見られ、
それを見ぬふりをし続ければ
取返しのつかないことが現代でも起こるかもしれない。

そんな注意喚起を促されたような気がしました。

一方、女性は子供を産むことが出来る生き物で、

母親になる準備が整ったら母性本能が生まれ
子供が欲しいという信号が送られる。

それが女性の体内時計

でも現代ではそんなに、ことは単純ではありません。

選択の権利やそれぞれの理由だって存在するでしょう。

幸せの定義だって
人の数だけあるのだろうし、
幸せかどうかも本人にしかわからないこと

要は、

他人と自分の人生を比べて過ごすほどアホなことはない。

自分の人生の物語の主人公は自分なんですよ。

ということなのではないでしょうか。

個人的には正解の見えない難解な本作。

しかし

ディアナ・アグロンは相変わらず輝いていて、

あんなひどい施設でありながら結局
あの医師が悪人か善人か区別がつかないのは

メロラ・ハーディンの成せる技だわ~

と思った一作でした。

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※本記事の情報は2023年7月時点のものです

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