映画『ザ・ハント』ネタバレ感想・考察/クリスタルの正体とドンの本性

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『ゲット・アウト』『ハロウィン』シリーズを世に送り出した
ブラムハウス制作の2020年のスリラー映画『ザ・ハント』

あまりにも皮肉に満ちた衝撃的な内容に
公開当時は全米でも論争が巻き起こり、タイトル名こそ出さなかったものの、
あのト〇ンプ次期大統領もこの映画に言及し憤慨したのだとか。

そんな閲覧注意の本作を視聴してみました。

ネタバレありでレビューと、クリスタルの正体やドンは結局味方か敵か?
などの気になる場面を推察しています。

この記事のポイント
クリスタルの正体
『ザ・ハント』の結末をネタバレ

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『ザ・ハント』あらすじ

ある時、12人(1人は運搬中の機内で絶命)の男女が広大な森の中で目を覚ました。
彼らはそこに至る経緯の記憶を失っており
それぞれ、お互いを知らず、居住地や年齢なども異なった。

森には大きな木箱が置かれており、開けてみると、
中から出て来たのは子豚1匹と多数の武器だった。

すると、四方八方から銃声が鳴り響く。
自分たちの命が狙われていると察してそれぞれ武器を取り、
逃げ惑うが、そのうち数人は命を落としてしまう。

この銃弾を除けた者は、
この状況は噂に聞いていた〖マナーゲート〗なのかもしれない⁈
と言った。

彼らは自分たちが人間狩りのターゲットとなったことを悟る。

逃げ切ったうちの3人は森の中を抜けると、ガソリンスタンドを見つけ、
その店の店主に助けを求めた。

しかし老夫婦の店主は3人を襲い殺害する。
その老夫婦は店主という偽装をしていたのだ。

老夫婦の正体はマナーゲートを開催する富裕層側の人間だったのだ。

そして老夫婦は3人の始末と、新たに店に向かってくる者の存在
を無線で告げたのだった。

何が本当で誰が敵なのか⁈
殺るか殺られるかのサバイバルゲームが幕を開ける・・・。

キャスト
ベティ・ギルピン、ヒラリー・スワンク、アイク・バリンホルツ、
ウェイン・デュヴァル、イーサン・サプリー、スタージル・シンプソン、
エマ・ロバーツ、ジャスティン・ハートリー 

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以下、結末までのネタバレを含みます。
未視聴の方はご注意ください。

本記事の情報は2024年12月時点のものです。
最新の配信状況は各サイトにてご確認くださいませ。

『ザ・ハント』クリスタルの正体

突然、森の中に連れて来られた12人のうちの1人である
クリスタル

エマ・ロバーツジャスティン・ハートリーがあっけなく散って
退場して行く中で、勇ましくサバイバルを始めるクリスタルとは
一体何者なのでしょうか?

元軍人で現レンタカー会社勤務

森の中に連れて来られた12人の面々は、
自分たちが人間狩りのターゲットになってしまったことを悟ると
慌てふためき、恐怖に怯え、パニックになる者が多数でました。

そんな中、単独行動で颯爽とサバイバル準備をすすめる
クリスタル。

ありもので方位磁石を作成するサバイバル術や、
タバコの価格で嘘を見破る冷静さを身につけたその正体は
元軍人でした。

アフガニスタンに派兵された経験もあるクリスタルは、
命がけの闘いの最中では殺らなければ殺られることを
熟知しています。

そんなクリスタルですが現在は兵士ではなく
レンタカー会社に勤務していることが判明しました。

しかしその生活はクリスタルにとってやりがいも緊張感もなく
退屈で苦痛のようでした。

クリスタルにとって本当の自分とは軍人である自分であり
その使命にこそ価値を感じているのです。

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『ザ・ハント』の結末をネタバレ

次々に演者として現れる富裕層たちを見破り、
この〖マナーゲート〗の黒幕の正体と自身が選ばれた理由について
探って行くクリスタルはとうとう黒幕であるアシーナに辿り着きます。

マナーゲートの真相

アシーナはかつてとある会社のCEOでしたが、
重役たちとのチャットツールで、さも自分たちが
〖マナーゲート(庶民階級狩り)〗を行っているような内容のやりとり
ジョークのつもりで交わしていました。

しかしそのやりとりは何者かに拡散され
アシーナたちは社会的制裁を受けてしまうのです。

立場を奪われたアシーナたちは、このやりとりを流出させ拡散させた
陰謀論者の庶民たちを割り出し、復讐を決行するために実際にマナーゲートを
開催する
に至ったのでした。

クリスタルの選出は間違い

12人の中に選ばれてしまったクリスタルですが、
彼女は陰謀論者ではなく、同姓同名の人違いだったのです。

アシーナたちは陰謀論を企てた庶民の一人として
〖Justice4Yall〗というハンドルネームの持ち主を狙っていました。

それがクリスタルだとされたのですが、実は主人公のクリスタルではなく
同姓同名のクリスタルがもう一人存在していて、その人物こそが
〖Justice4Yall〗だったのでした。

ドンは味方だった

アシーナと連絡を取っていたドンを信用することが出来ず、
彼を抹殺したクリスタル。

実際に、ドンが味方だったのか、アシーナの手の者だったのか、
明確には描かれていなかったこともあり、視聴者はどっちだったのだろう?
と困惑したのではないでしょうか。

クリスタルもまた、アシーナに真意を問いましたが、
アシーナの曖昧な返答から、
ドンはクリスタルの敵(アシーナの仲間)であるかのように誘導された
というのが真実なのではないかと思いました。

ドンの本性は富裕層の仲間の搾取する側ではなく、
やはり狩られる側そのものだったということでした。

クリスタルの決着

〖うさぎと亀〗の物語は最終的にうさぎが勝つ
と言ったクリスタル。

アシーナとの一騎打ちで、自身は間違われたのだと主張しながらも、
黒幕である彼女を倒したうさぎのクリスタル。

アシーナのドレスを身にまとい、
アシーナが飲食するはずだった食事と年代物のワインを豪快に開け、
アシーナが乗るはずだったジェット機に乗って旅立っていきました。

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『ザ・ハント』の感想

本作は全米公開されると、アメリカの分断を助長するような作品だとされ
一時は公開中止の危機があったのだとされています。

しかし我が国においても、格差社会というのは確実に広がっていて
このままであればアメリカのそれを追うかたちで
実現する未来がちらつくのは怖いことですが、
現段階ではこれはエンタメでブラックユーモアだと感じられることが
〖今ならばまだ間に合う〗という何よりの警鐘なのでしょう。

物語りの最初の方でいかにも主人公らしい顔をして現れた
エマ・ロバーツジャスティン・ハートリーが瞬殺され速攻で退場したのも、
鑑賞者に誰が善人で誰が悪なのか?何が正しくて何が間違いなのかを
自身で判断して欲しいというメッセージなのかもしれません。

電話や接見よりも身近になったSNS。
その懸念は文字は残ってしまうこと。

電話や接見での直接のやりとりならば相手の声色や表情で
自分の意見を訂正したり誤解を解くこともできますが。

だからこそ書き込みは慎重に、自身が負える責任の範囲で行わなければ
いけないのだと身にしみます。

アシーナたちのように地位も富もあって自分たちは優れている
と自負していた富裕層でありながら、
物語りでの彼女らの敗因といえば、
ネット情報を鵜呑みにした人違いであるわけです。

わからないことは教えてくれるツールが多数存在する一方で
何を信じるのか自身で判断する力が庶民の代表クリスタルに
劣っていたといっても過言ではないのでしょう。

そんなクリスタルにはドンという存在が
それまで完璧な判断をしてきた彼女の前に立ちはだかります。

味方の振る舞いをしながらもどこか怪しさも残るこの男性。

クリスタルは自身の判断でドンを敵だとみなし、抹殺しました。
しかしその後、どうやらドンはアシーナの仲間ではなかった
らしいことが示唆されます。

だとすればクリスタルが下した判断が正しかったのか否か?

それでも彼女だけが生き残ったのでした。

クリスタルがアシーナと自分は似ていると感じたように、
便利なものこそ致命的になるのも、
正しいことも間違いも紙一重なのだと感じます。

だからこそ、ついつい面倒だと思いがちな
対面して対話することが、分断を阻止する有効な手段なのでは
ないかと思わされる一作です。

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