Netflix『カマキリ』あのラストが意味すること/結末を解き明かす!

洋画
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『イカゲーム』で共演を果たしたイム・シワンパク・ギュヨン
再共演が実現した映画『キル・ボクスン』のスピンオフ作品
『カマキリ』

本作では『キル・ボクスン』で休暇中だった最強の殺し屋・カマキリの帰還
によって、新時代の到来とそれまでの関係が徐々に崩れていく様も描かれます。

そんな本作のあのラストが意味することは何なのか?
切なすぎる結末に迫ります。

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『カマキリ』あらすじ

殺し屋界では一目置かれるカマキリことハヌル
暗殺業界の大手MK社のエースとして名を馳せていた。

しかし、ある仕事の後、代表を務めるミンギュに退社の意向を示した。

その願いは受け入れられず代わりに長期休暇を得ることになる。

ところが長期休暇から戻ったハヌルはMK社代表のミンギュが暗殺されたことを知る。

そこで、かつてのMK社幹部でハヌルの師匠であるトッコが仕切ることになった。

それを受けて、トッコ爺はハヌルを改めてMK社に誘う。

しかしハヌルは兼ねてから気にかけていた同期のジェイを誘い、
大手ゲーム会社代表のベンジャミンの元へ、投資を願い出に訪れた。

ところがベンジャミンのジェイに対する失礼な態度に激高したハヌルは
自らジェイらと共に「カマキリカンパニー」という請負会社を立ち上げることにした。

しかしMK社の主力だったハヌルをもってしても
なかなか仕事は入ってこなかった。

そんな最中、ジェイはクラブで襲われ、その刺客の中に居たかつての仲間を
瞬殺する。

その襲撃を仕組んだのはベンジャミンだった・・・。

キャスト
イム・シワン、パク・ギュヨン、チョ・ウジン、チェ・ヒョヌク、
チョン・ベス、ファン・ソンビン、Bae gang-hee
 他

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以下、結末までのネタバレを含みます。
未視聴の方はご注意ください。

本記事の情報は2025年10月時点のものです。
最新の情報は各サイトてご確認くださいませ。

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『カマキリ』あのラストは何を意味する?

最強の殺し屋カマキリことハヌルはジェイへの思いを高め合える良きライバル
としてだけではなく、大切な人として抱いてきました。

しかし本作のラストではそんなハヌルの思いは打ち砕かれ、
ジェイの複雑な心境が明らかになりました。

そして2人が迎える結末とは?

『絶対』的な強さ

かつてのMKの代表ミンギュはハヌルとジェイの対戦を見て、
ジェイがハヌルに勝ることは絶対にない
と確信し、その意向をトッコにも告げました。

そしてトッコはジェイをMKから追い出すことを決めるのです。

それはジェイは強さに執着するあまり危険因子と化す可能性があるからでした。
現に、ハヌルを支持するトッコに、もう一度ハヌルと真剣を用いた
対戦をさせて欲しい
と哀願してきたのです。

それはまさにどちらかが命を落とすことも辞さない
申し出と言えました。

その申し出を当然拒否するトッコに襲いかかるジェイでしたが、
その圧倒的な強さの前に心身ボロボロにされてMK社を去ったのでした。

現在、共に会社を立ち上げたハヌルとジェイでしたが、過去の経緯を知ったハヌルと、
自身の強さを証明したいジェイは上手くいかない経営の最中、
衝突し、屋上で対決に至ります。

その勝負はジェイに軍配が上がりました。
過去の負い目からかハヌルはわざと手加減したようでしたが、
その対決の様子は動画で流出してしまいます。

あのカマキリを倒した無名の殺し屋として株を上げたジェイは
ハヌルと決別し、仲間の一人を引き連れて自身の会社を立ち上げました。

そしてベンジャミンの傘下に下ったのです。

ベンジャミンの罠

古い風習など知ったことではないベンジャミンは
ジェイの名義で安易にトッコに果たし状を意味する血のついた剣を送ります。

これに激高したトッコは受けてたつ所存でした。

そんなトッコを思い留まらせたいハヌルは
自身がMKに戻ることを条件に、時間が欲しいと願い出ます。

しかしハヌルが暗殺対象だったジェイの元雇い主を見逃した画策が露呈し、
事態は暗雲に立ち込めました。

そこでハヌルもまた決戦に参加することを決意します。
それはその戦いに敗北するであろうジェイの未来を救うためでした。

しかしジェイはトッコもハヌルのことも敵視し挑んできます。

そうして3者の混戦は幕を開けました。

ジェイが到着する前にトッコに襲いかかったハヌルでしたが、
師匠を相手に本気を出せず足を負傷してしまいました。

その後、到着したジェイとの3人の闘いが始まり、圧倒される
ハヌルとジェイでしたが、ハヌルは終わらせることを決意し、
カマキリの本領を発揮すると戦況は逆転しました。

トッコを倒したハヌルはそれでも師匠の前で情けを見せます。

「引退するならば命まではとらない。」と。

そんなハヌルにトッコは、「それが、お前のダメなところだ」と言います。

そして引退を拒否したトッコにジェイがとどめを刺しました。

トッコが息絶えて、
「そこまですることはなかった。」
とジェイに言うハヌル。

さらにそれほどまでに俺を殺したかったのかと詰め寄ります。

一方ジェイはハヌルの同情心は相手を惨めにさせる
と放ちました。
そして何も考えずその手を握れば良かったのだろうけれど
と後悔を覗かせながら。

しかしハヌルは、「お前は間違っていない。お疲れさま。
と言うとその場から立ち去るのでした。

後日、ベンジャミンの傘下ふりをしているジェイは
仲間に「(ベンジャミンを)いつ殺るんだ?」
と聞かれ、ある会社に仕事を振ったと答えます。

ジェイと別れ迎えの車に乗り込むベンジャミン。
その運転手はハヌルでした・・・。

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切なすぎる結末の意味を解き明かす

師匠であるトッコに挑まなくてはいけないハヌルと、
負かるかもしれないと理解していてもなお、ハヌルに対して
素直になれないジェイ
の3人の闘いの行方が切ないラストでした。

トッコのプライド

ハヌルに引退を迫られたトッコは、
実は過去にも元MKの代表ミンギュから引退を強いられており、
二度目の屈辱を受けるのはごめんだと命を差し出しました。

トッコもまた、自身には追い抜けないミンギュを前に
その強さに対する執着から逃れられなかったのでしょう。

そんなトッコだから、ジェイの未来を察知し、彼女の芽を摘んだのです。

「ハヌル」という壁

ハヌルはジェイのことを良きライバルとして、
そして大切な人
として心にとどめてきました。

しかしジェイの方は、少なくともMK社を追い出されたあの日から
ハヌルへの気持ちには愛憎が混ざる複雑な思いを抱いて来たのです。

強さを欲するジェイにとってそこに限界があり、
絶対にハヌルを超えられない
という呪縛は彼女を苦しめました。

ハヌルの手を取ることは、
その「絶対」を認めることに他ならなかったのでしょう。

ジェイは愛情を横目に、強さを選んだのです。

届かない思い

トッコにとどめを刺したジェイを見て、
ハヌルは初めてジェイの心情を目の当たりにしました。

ジェイはハヌルの優しさや同情は相手を惨めにする
と言い放ちました。

ジェイにとどめを刺されたトッコでさえも
ハヌルの優しさを否定し、ジェイの無情さを支持したのです。

ハヌルにとっては師匠であるトッコも、
想い人であるジェイも大切な存在でした。

どちらの命も消させないために自らも決闘の地に
身をおいたハヌルでした。

完全に強い方が勝ち残る頂点を懸けて戦う
トッコとジェイの覚悟とはその目的が違っていたのです。

トッコは敗北し、それでも命まではとらない余地を与えたことは
ハヌルのトッコへの敬意でもありました。

しかしトッコにとってそれは屈辱以外のなにものでもなかったのです。
ジェイはトッコのそんな心情を理解できる存在だったと言えるでしょう。

ハヌルのジェイに向けた思いからの優しさ、情は、
いずれも彼女の首を締める行為でしかなかったのだと、
突き付けられた瞬間でした。

そうしてジェイはハヌルの手を取ることはありませんでした。

今も、これからも・・・。

それを理解したハヌルが出ていく前に最後にジェイに対して放った言葉
「お疲れ様」
は、まさにこれまでのジェイへの私的な想いから
同業者としての公的な感情へ切り替わった
ことが
示唆されているラストなのではないでしょうか。

その状況でハヌルに出来ることは、
ジェイを肯定し、尊重し、自分から去って行くことだったのでしょう。

お互いに、お互いを思う気持ちはありながらも、
距離を置くことがジェイを苦しめない最善の策だったのです。

そうして序盤から一途に思い続けたハヌルの
恋は破れる・・・
という切ない結末になってしまいました。

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『カマキリ』感想

『キル・ボクスン』で休暇中だが、これからは彼の時代だと
言わしめたカマキリことハヌルが本作で帰還しました。

『キル・ボクスン』では名前だけで登場しなかったので
『カマキリ』の配信情報が入ってきた時にはどんな風になるのか?
どれだけ強いのか楽しみでした。

しかしカマキリことハヌルは淡々と任務を実行するものの、
ずっと想っているジェイの存在があって、常に気にかけているという
闇の世界で最強でありながら一途な想いをひた隠す、
多くの人の心を掴んでしまいそうな好感度キャラでした。

それだけに、物語が進んで行くにつれ、ハヌルとジェイの距離が
どんどん開いていくのは胸が痛い展開になりましたね。

最強と、カマキリの時代とうたわれながら
その圧倒的な強さが露呈しないのは、彼女にも、恐らく追い抜いてしまった
であろう師匠にも気を使ってのことでした。

本気の闘いの中で手加減できるくらいの余裕の証だったわけです。

しかしそんな最強の男には、その強さ故に、
一番大切なものを手放す結末となってしまいました。

ジェイとの恋愛が実ることはありませんでしたが、
ラストのラストでジェイがハヌルに仕事を依頼したという
描写は、同業者として肩を並べていく未来が示唆されているような
気がします。

ハヌルの思いを成就させないこの結末が
切ないながらも、しっくりくる感じがしました。

もう守るものがないカマキリはまさに
最強中の最強に君臨するのかもしれません。

突如姿を現した、ボクスン先輩にも驚かされました。
彼女はMK社の代表を殺ってしまったのだから、
今は逃げ惑う日々なのでしょうか?

そのあたりの詳細も気になりました。


『カマキリ』を視聴されたみなさんの感想を拝見すると
本作と比較して『キル・ボクスン』の方が面白かったという意見が
一定数存在していました。

ボクスンさんはまだまだ健在だと彷彿させられる一作です。

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