『事故物件ゾク 恐い間取り』最恐のラスト/吉田鋼太郎が演じる藤吉の正体

邦画
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実際に「事故物件住みます芸人」である松原タニシのノンフィクション小説を
元に映画化された「事故物件」シリーズの2作目、
『事故物件ゾク 恐い間取り』

前作はお笑い芸人という設定で亀梨和也が主演を演じ話題に
なりましたが、本作はタレントを目指す主人公を
Snow Man渡辺翔太が担っています。

そんな物語のラストはどうなるのか?
吉田鋼太郎が演じた藤吉の正体や謎に迫ります。

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『事故物件ゾク 恐い間取り』あらすじ

福岡の工場で働く桑田ヤヒロはある日、社長の山中に呼び出され
昇進のオファーを受ける。

しかしヤヒロにはどうしても諦められない夢があった。
タレントになりたかったのだ。

決意の固いヤヒロに折れた山中も実は若き頃
俳優を目指していた過去があった。

そこで山中は上京するヤヒロに芸能事務所を紹介する。

福岡を出て山中に紹介された事務所の扉を叩くと
事務所の社長・藤吉が現れた。

サトミやハルカをスターダムに押し上げたという山中は、
ヤヒロに、まずは「住みますからだね」と言う。

そうして「住みますタレント」として事故物件に住み、
カメラを回し続ける生活が始まった・・・。

キャスト
渡辺翔太、畑芽育、吉田鋼太郎、山田真歩、加藤諒、金田昇、じろう、
諏訪太朗、滝藤賢一、増田英彦、岡田圭右、佐伯日菜子、亀梨和也
 他

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以下、結末までのネタバレを含みます。
未視聴の方はご注意ください。

本記事の情報は2025年10月時点のものです。
最新の情報は各サイトにてご確認くださいませ。

『事故物件ゾク 恐い間取り』最恐のラスト

「住みますタレント」として活動を始めたヤヒロ
エキストラの現場へ赴くと、その日、恋人役を務める女性と出会う。

その夜、社長の藤吉と食事をしていたヤヒロは二件目に行こうという
藤吉を追っていきますが見失ってしまいました。

ヤヒロは藤吉が入ったと思われる飲食店に入ってみましたが
そこに藤吉はおらず、代わりに昼間の撮影で恋人役を務めた女性が働いていました。

彼女も女優志望で名前を春原花鈴と名乗ります。

ヤヒロの恐怖体験記

それから1件目のマンションを契約したヤヒロを待ち受けたのは
以前の居住者だった女性の霊でした。

彼女はヤヒロに取りつき、遊びに来た花鈴を追い払うなど
怪奇現象に襲われます。

身の危険を察し心霊研究科の神室に相談したヤヒロは彼女の助言で
その部屋を退去することになりました。

しかしヤヒロの恐怖を流した動画は話題になり、TV出演が決定します。

その番組は怪奇現象が起こるという噂の旅館でのリポーターでした。
仕事を終えたヤヒロはスタッフらが引き上げる中、その旅館に宿泊します。

そこでヤヒロが見た者はその旅館でかつて重病の幼い娘を思うあまり絞殺する
母親
の姿と懸命に抵抗する娘が出す音でした。

3件目はシェアハウスにて老婆の存在を感じとるヤヒロ。
実はこの老婆は以前、その場所で飛び降りをしており、
ヤヒロの同居人である海斗にとりつくと、彼を飛び降りさせたのです。

海斗は奇跡的に一命をとりとめたものの、ヤヒロとしては
この一件でシェアハウスを出て行き場をなくしたことから
花鈴との同居が始まりました。

ところが花鈴の部屋でも怪奇現象に見舞われ、
男の影や悪夢を見たヤヒロは自身のせいで何者かを連れてきてしまった
と自分を責めますが、神室はヤヒロのせいではなく、
むしろ花鈴を警戒しろと忠告するのでした。

花鈴とGPSを共有したヤヒロでしたが、
深夜に怯えてクローゼットの隠れたり、
夜な夜などこかへ出かけているのに家に居たと言いはる花鈴は
一体何をしているのか?何者なのか?と疑念を抱きます。

花梨の過去

その頃、実家の母親が倒れたと叔母から連絡が来たヤヒロは
帰郷する決断をします。

ところが藤吉とは連絡が取れず、山中に問うも藤吉を知らない様子
だったので、貰った名刺を確認すると、名刺の名前は藤吉ではなく、
「本山」という違う人物に変わっていました。

そんな中、花鈴は自身の本当の名前は
「藤吉リホ」だと告白します。

そして売れない俳優だったという父親は殺人犯なのだと言うのです。

幼かった花鈴は父親と二人暮らしをしていた時、
母とその恋人が花鈴を連れていくため家を訪れ、
嫌がる花鈴に母の恋人が暴力を振るったのです。

その現場を目撃して激高した父親は
母の恋人を殴りますが、その拍子に階段を転がり落ちた
彼は命を落としてしまったのです。

そうして殺人犯となって服役した父が出所してから
一度だけ連絡が来たものの、会うことはしなかったと話ました。

ヤヒロの事務所の社長・藤吉は花鈴の父親だったのです。

ヤヒロはひとまず帰郷するため花鈴と家を出ようとしますが、
リビングの扉が2人を隔て、その隙に花鈴は何かに取りつかれたように
家を飛び出して行きました。

花鈴の後を追ったヤヒロは、アパートにたどり着きます。
彼女が入った部屋では藤吉が孤独に既に亡くなっていました。

ヤヒロと過ごしていた藤吉は幽霊だったという真実を
目の当りにするのでした。

号泣する花鈴を藤吉の霊がハグし、ヤヒロに微笑みかけます。
そうして藤吉は花鈴に見送られました。

一方で実家の母に激励されたヤヒロは帰郷をとりやめ、
心機一転頑張って行こうと決意します。

そんなヤヒロはついに憧れの勝俣州和と再会しました。
一緒にエレベーターに乗ったヤヒロは挨拶を交わすだけでしたが、
降りる瞬間にふと振り返ると、勝俣の服の裾を少女が引っ張っている姿
見えてしまったのでした・・・。

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吉田鋼太郎が演じる「藤吉」の正体

ヤヒロが上京して頼っていた芸能事務所の社長・藤吉
の正体は花鈴の父親
であり、ヤヒロに取りついた幽霊だったのです。

劇中で藤吉が言った

幽霊も優しいやつに惹かれる。だからお前を選んだ

というのが彼の正体の伏線であったことが判明しました。

しかし、藤吉がヤヒロを選んだのは果たしていつのことなのか?
そんな疑問も浮かび上がってきます。

種明かしを見せられた視聴者は、いつ?どこで?それが起こったのか?
混乱し驚愕した最恐のラストだったのではないでしょうか。

仕掛けられた呪文と発動

藤吉の正体、それは五条悟もびっくりな
特級呪霊だったということなのでしょう(笑)。

あるいは、そのカギはラストにあると言えるのかもしれません。

ラストでヤヒロは憧れの勝俣州和と再会を果たすのですが、
この時、勝俣はヤヒロ同様、その優しさ故に少女の霊に取りつかれている
光景が映し出されます。

つまりは勝俣もまた取りつかれやすい体質だったとことを意味しています。

もしかしたら幼少のヤヒロが勝俣を見た最初の時、勝俣は取りつかれていたことを
示唆しているのではないでしょうか。

ヤヒロがずっと大事にしていた勝俣の言葉
その言葉を胸にタレントになるべく上京したヤヒロでしたが、
この言葉こそ、勝俣ではなく、藤吉が言わせていたのではないか
と思っています。

勝俣はその時、不自然にヤヒロだけを見つめて言っているようでは
なかったでしょうか。

逮捕される身で気がかりなのは娘のこと。
花鈴を待ち受けるのは辛く孤独な未来かもしれない。

そんな時に、他人の痛みを優しく包んでくれるような
ヤヒロを見つけ、娘を託したのではないかとそんな解釈を
しました。

そうして勝俣の姿を借りて忘れられない言葉を焼き付け、
呪文をかけたヤヒロに上京する決意をする日が
訪れた時、それは発動
し、渡された名刺は藤吉の名前となった
という推察をしました。

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『事故物件ゾク 恐い間取り』感想

思えば、筆者が邦画ホラーを苦手になったきっかけは、
本作の監督である中田秀夫氏の「リング」を見てからでした。

あの怖さを今でも忘れることが出来ないでいます(笑)。

しかし本作は筆者にとって、恐怖には違いないのですが、
ヤヒロの寄り添う危なげともいえる優しさが
少し心温まる作品になっていると思います。

前作の主人公・亀梨和也氏がひょっこり登場するのも
粋な演出でした。

やはり存在感があり、先輩という風格でしたね!

その一方で、ラストを見届けた後も謎が残る物語でもありました。

何と言っても藤吉の動機花鈴が怯えていたもの、という点については
明確に明かされておらず、個人的な解釈にとどまってしまいます。

きっと花鈴の身に起こっていることも神室に心配されていたように、
ただ事ではないのでしょう。

花鈴の部屋に現れた男性の正体は何なのか?
ストレートに考えれば、命を落とす間際で花鈴を連れ去ろうと
していた母親の恋人が今もなお、花鈴を連れて行こうと執着している
そんな姿に見えましたが…。

ともすれば、藤吉の本当の目的とは、
今もなお続く母親の恋人の脅威から娘を守るための
ナイトとしてヤヒロに白羽の矢を立てたのかもしれません。

売れない俳優だった藤吉と俳優を目指した山中にも実は過去に
何等かの接点があって、その山中の元でヤヒロが働いていたのさえも
偶然ではないのかもしれません。

何かわけがわからない恐怖に襲われる、
そんな一作でした。

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