毎回どこかが占拠される桜井翔主演ドラマシリーズの3作目
『放送局占拠』。
最終話の放送後、視聴者に衝撃が走ることとなりました。
誰もが思わず
『うっそぉだろ~』
と叫んだラストに何が起こったのか?
大和と手を組む謎の女性に迫ります。
※以下、『放送局占拠』の最終回までのネタバレを含みます。
未視聴の方はご注意ください
『放送局占拠』最終話のラスト
都知事候補の沖野聖羅は傀儡子の正体が屋代警備部長であると
暴露していましたが、本当の傀儡子は武蔵三郎の先輩でもある
奄美でした。
奄美は23年前、恋人が車に轢かれた場所に居合わせました。
運転していた男性が車の窓から顔を見せ、それは官房長官でした。
しかし官房長官の罪は秘書がかぶり、張本人は何も責任を問われず、
政治家としてもますます順調な様子を奄美に見せたのです。
その様子に憤慨し復讐を誓った奄美でしたが、
自分一人が何を訴えたとしても何も変えることは出来ないと悟り、
ならば国家権力を奪うしか方法がないと考えます。
そうして奄美は沖野を日本のリーダーとして君臨させるべく
「PM PLAN」を立ち上げたのだった。
伊吹はそんな奄美らへの報いは視聴者に委ねるとし、
法的な裁きか?妖による裁きか?の投票を始めました。
しかしその投票こそ伊吹らの最終目的に他ならなかったのです。
他人の人生を終わらせることさえできる
攻撃の投稿をいとも簡単に指先一つで片付ける・・・
妖になってしまった彼らの大切な人をその指で追い込んだ人たち。
そんな視聴者にこそ報いを受けさせる
それが伊吹たちの狙いだったのです。
あらかじめ爆弾を内蔵したTVを3000人に配り、
奄美らの制裁を決める投票で妖の票が多かった場合、
それらは爆発するという仕掛けでした。
武蔵らはやむなく爆弾の件を公表するも真実は嘘に勝てず、
真剣に受け取る視聴者はいませんでした。
そこで武蔵自らが放送を通じて視聴者に懸命に呼びかけます。
すると、妖に入っていた票は少しずつ取り消され減少を始めたのです。
制限時間が来た時、圧勝だった妖の票はわずかに
劣る結果となり、爆発は防ぐことができました。
絶望した伊吹は自らを銃で打ち抜きます。
幸いにも銃弾は急所が外れており、俺が力になるという
三郎の言葉に伊吹は号泣するのでした。
妖のリーダーだった伊吹が確保され病院へ運ばれて行き、
この占拠事件は幕を閉じたかに見えました。
しかし大和は再び逃走したのです。
その大和が横浜を見下ろすビルの屋上へたどり着き
不適な笑みを浮かべながら彼を待っていたと思われる
女性の肩に手を置きました。
その女性の正体は・・・
武蔵裕子だったのです。
謎の女の正体は武蔵裕子
今回の最終話では公式におけるヒントやメッセージが
出されていました。
その中でも
これまで見ていた景色が変わる
という言葉通り、これまで絶対的な味方であり、
武蔵の心の支えでもあったはずの妻・裕子の裏切りを示唆していました。
最終回のラストで再び脱走することに成功した
大和をビルの屋上で待っていたのは、
他の誰でもない裕子だったのです。
本作では裕子の妹で伊吹の姉にあたる裕奈という存在も
発覚しています。
そして大和と手を組んでいるのは裕子ではなく
この裕奈という妹なのだとする考察が濃厚かに思われます。
しかし筆者は先に挙げた公式からのヒントである
『今までの景色が変わる』
というワードはまさに、これまで絶対的な味方であった
裕子が大和に寝返った瞬間を示しているのではないかと思いました。
裕子の妹の存在
もしもこの女性が裕子ではなく裕奈であるのならば、
今までの景色が一変するという印象は受けないと思うのです。
そして、裕奈を双子ではなく妹という設定にしたため
瓜二つな外見にならない可能性の方が高いと思うのですが、
同じ比嘉愛未さんが演じているという点で
裕子である可能性の方が浮上するのではないかと感じています。
傀儡師の本当の正体
もう一つの公式からのヒントである
I know the True identity of the Puppet Master is Musashi(私は傀儡師の本当の正体が武蔵だと知っている)
もまた興味深いメッセージです。
『武蔵』と言っても、三郎ではないことは確かでしょう。
だとすれば、同じ『武蔵』を名乗る登場人物として
裕子の名が挙げられるのではないでしょうか。
そして本作で『傀儡師』と言われた奄美は
もしかしたら裕子の協力者であり、もしもの際に、自身が『傀儡師』であると武蔵ら警察側が
判断するように裕子を守る仕掛けをしておいたのではないかと思っています。
大和の協力者とは限らない?
筆者がラストで大和と行動を共にしていた女性は
裕子であると推察していますが、大和の出現にも背を向け、
その表情は何かを秘めているようにも見えました。
伊吹が目の前で自身に銃弾を撃ち込んだのを目撃した裕子は、
弟をそんな目に追いやった元凶は大和だと思っているように感じます。
ともすれば、自身から大和に賛同して協力しているというよりは、
誰かを(伊吹や裕奈はたまた三郎か?)盾に取られて
協力せざるを得ない状況なのか、
それとも裕子にもまた伊吹のように過去に闇を抱えているのでしょうか。
または協力しているように見せかけて伊吹を破滅に追いやった
大和を自らの手で破滅させる画策をしている可能性もあるのではないでしょうか。
いずれにせよ大和のターゲットは警察の闇であることから
続編における裕子は三郎とは対峙する関係になってしまうことが予想されます。
万が一、あの女性が裕子ではない場合、
裕奈が自身の顔を姉に似せて整形をしたというケースもあり得るかもしれません。
ともすれば、裕子に扮した裕奈もまたその闇は深いと言えます。
もう一人の闇落ち
筆者的には実は本庄も本作で大和側に寝返ったのではないか
と疑っています。
大和側というよりも、憧れの刑事で、叔父であり警備部長であった
屋代圭吾の本当の狙いを知ったのではないかと思うのです。
(屋代にもまた奄美とただ結託していたのではなく何等かの狙いが
あった可能性も捨てきれません。)
屋代のオペをしていた裕子、そして本庄、そこに大和が現れた
あの空間で何かが起きたのではないかと疑っています。
大和は以前に一度、本庄をスカウトしたことをほのめかしていました。
その時は本庄の強い意志に断念したものの、
本作での本庄は、目の前で叔父であり憧れでもあった屋代を失くし、
必ず守ると誓ったもののそれを遂行できなかったことを
嘆いて弱くなっている、黒いものがちらついた最中だったと考えられます。
『放送局占拠』まとめ
『放送局占拠』の最終話、そのラストで視聴者に衝撃が走りました。
視聴者の間に裕子だけは味方で間違いないという信頼があったからに
他なりません。
しかし大和の協力者として新たに発覚したのは
裕子とそっくりの女性でした。
この女性は裕子本人であるか、妹の裕奈が裕子に扮しているのか?
そして本庄をも巻き込んでの次なる狙いは
何処の占拠なのでしょうか。
本庄も大和側に寝返ったという、こんな推察に
『冗談でしょ~』
と言って蹴散らして欲しい、そんなラストでした。