実写版『リトル・マーメイド』黒人アリエルが生み出す結末をネタバレ解説

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『美女と野獣』『アラジン』など数々の実写版を手掛けて来たディズニーですが
現代の多様性を尊重する意向から『リトル・マーメイド』では
黒人のアリエルが誕生し世界で衝撃が走りました。

そんな本作のアリエルはブラウンのドレッドヘアで
アニメ版の赤い髪とは少しイメージが違うと感じた人も多かったようですが、
物語や結末にはどのように影響を及ぼしたのでしょうか?

本記事では新生アリエルだからこその結末に着目して
解説、考察しています。

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『リトル・マーメイド』あらすじ

海の世界を支配するトリトン王は7つの海から帰還した娘たちが集まる
コーラル・ムーンの場に、末娘で美声の歌声を放つアリエルが来ていないことに
憤慨していた。

そこでカニの姿をした執事長のセバスチャンにアリエルを探しに行くよう命じた。

その頃、アリエルはコーラル・ムーンのことをすっかり忘れて沈没船の探索をしていた。
地上の世界に憧れ人間の持ち物を集めるのがアリエルの楽しみの一つだったのだ。

しかし妻を人間に殺された怒りと悲しみを持するトリトン王は
人間に興味を抱くアリエルを危惧し厳していた。

そんな折、アリエルは花火とエリック王子一行が乗った船を見つける。

エリックは王子の身でありながら自国以外の世界に興味深々であり
自分を過保護に扱う周囲に困惑していた。

そんなエリックの姿に自身を重ねるアリエルだったが
船が嵐による火災に見舞われ船員は海に飛び込みボートでの脱出を図る。

しかしエリックの愛犬マックスが船に取り残されるていることに気づいた
エリックは火の中を助けに行きマックスを海に逃がすものの
自身は海に投げ出されてしまう。

そんなエリックを救ったアリエル。

エリックは自分を救ってくれた美しい歌声の女性を探す。
アリエルもまたエリックに会いたいという思いが払拭できず、
そんなアリエルの気持ちを利用するようにアースラが取引を
持ち掛けるのだった・・・。

キャスト
ハリー・ベイリー、ダヴィード・ディグス、ジェイコブ・トレンブレイ、 オークワフィナ、
ジョナ・ハウアー=キング、アート・マリク、ノーマ・ドゥメズウェニ、
ハビエル・バルデム、 メリッサ・マッカーシー 

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以下、アニメ版や結末までのネタバレを含みます。
未視聴の方はご注意ください。

本記事の情報は2025年5月時点のものです。
最新の情報は各サイトにてご確認くださいませ。

新生アリエルに抜擢されたのは?

アリエル役に抜擢されたのはアフリカ系アメリカ人の歌手である
ハリー・ベイリーでした。

『アリエル』と言えば赤いロングの髪に碧い瞳という
イメージを大多数が持っていることから
赤みが入ったブラウンのドレッドヘアで茶色の瞳を持つハリーの
配役に否定的な声もあがったことが話題を呼びました。

しかし制作側はあらゆる国の候補者と会って選抜を行った結果、
最もアリエルとして適した人材を抜擢したのだと主張されていました。

ハリー・ベイリー

2000年3月27日生まれの25歳(2025年現在)。
2023年には恋人でラッパーのDDGとの間の男児を出産されています。

アメリカはジョージア州アトランタのR&B歌手兼女優です。
作曲を始めたのは8歳の時とされ、その実力がビヨンセの目にもとまり
16歳の時、ビヨンセのヨーロッパツアーにてオープニングアクトを務めています。
さらに20歳未満でグラミー賞に5回もノミネートされるほどの実力派なのです。

ところが実写版『リトル・マーメイド』のオーディションを受けた際には
まさか自分がアリエルの候補だとは夢にも思わなかったのだそうです。

そんなハリーですがロブ・マーシャル監督は『天使の歌声』だと称し、
その感性や強く情熱的な歌声、そして無邪気さも持ち合わせる彼女こそが
アリエルを演じるのにふさわしい人材なのだとインタビューで絶賛しています。

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新生アリエルが生み出す結末

ウォルト・ディズニーの創立100周年記念作品となった
『リトル・マーメイド』は制作側の

人種問題をはじめとした表現の多様性を重視し、
世界中の全ての子どもたちに希望や勇気を与えるものにしたい
のだという思いが詰まっています。

それゆえアリエルとしてのベストな存在をあらゆる国の人種の候補者の中から
探し、ハリーベイリーが起用されたのでした。

多様性とポリコレが反映されたストーリー

物語の序盤とラストで集まるアリエルのお姉さんたちの
人種
は様々でした。
アリエルとは異なり真っ白な肌のお姉さんもいれば
アジア系のお姉さんの姿も・・・。

姉妹たちは血が繋がってないんかい‽!

という突っ込みどころは満載ですが、7つの海から集まっているので
それぞれ住んでいる海のように多様になる・・・というのは如何でしょうか。

またエリック王子についてもアニメとは異なる養子という設定になっていました。
幼少期に海で両親を亡くし、女王セリーナに引き取られたのです。

それゆえ、黒人のセリーナに対し白人のエリックという親子関係ですが
彼らは血の繋がりがなくとも深い絆で結ばれている様が描かれていました。

現代を生きる強いアリエルの誕生

アリエルに抜擢されたハリー・ベイリーは5歳のころからしている
ドレッドヘアのままその役を演じ切りました。

ハリーにとって髪型は自身の一部であるとし、
そのままの姿で演じることはとても重要なことだったのだと言います。

色んな人種、色んなスタイルの人が存在するように、
架空の人魚アリエルだってその人それぞれのお気に入りがあっても
良いのかもしれません。

そんな今時を象徴するかのように、
劇中ではエリックを騙し婚姻を結ぼうとする
変身したアースラの首からアリエルの声が入ったネックレスを
彼女自身か自ら奪い取る
という場面が描かれました。

ちなみにアニメ版ではこのネックレスはマックスが追いかけています。

そしてクライマックスをむかえる巨大化したアースラとの対決、
アニメ版ではエリックや仲間たちに助けられる王道プリンセスの道を歩んだ
アリエルでした。

しかし今を生きる新生アリエルは自らが舵をとり
アースラを倒す
ことに成功するのです。

まだ見ぬ世界へ

嵐の夜に、エリック王子に出会って恋をしてしまったことから
叔母のアースラが持ち掛ける
3日間だけ『声』と引き換えに人間になれるという恐ろしい取引に
応じてしまいました。

そうしてエリックの屋敷に暮らすことになったアリエルは
互いに共通する思いや趣味などから意気投合しましたが、
キスをすることで声を取り戻すことができるというアリエルの
記憶はアースラによって消されていた
のです。

それでも芽生え始めた恋心は2人が親密になる可能性を示し、
焦りを覚えたアースラは自らが若い女性に変身し、エリックの命を
救ったのは自分だと名乗りでる
ことでアリエルの恋を妨害をするのでした。

アリエルの友人たちの活躍によりアースラの企みを認識し、
声と人魚の姿を取り戻したアリエルでしたが、アースラの人質になり、
トリトン王はアリエルと引き換えに海の支配権を受け渡すのでした。

アリエルを追いかけてきたエリックとアリエルは
巨大化したアースラと対峙します。

格闘の末アリエルがアースラを倒し、トリトン王の力を取り戻しました。
トリトン王はアリエルの声に耳を傾けなかったことを悔い改め
アリエルの願い通り、人間になることを叶えたのです。

人間となったアリエルはエリックと再会し、
2人は結婚の日を迎えます。

そんなアリエルとエリックの門出を祝いにトリトン王やアリエルの姉たち、
など仲間が集まります。

彼らに見送られ、アリエルとエリックは新たな世界を発見する冒険の旅へと
繰り出すのでした。

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実写版『リトル・マーメイド』感想

様々な論争を巻き起こす結果となってしまった
新生アリエル問題

みなさまはどのようにご覧になりましたか?

筆者的には、幼少のころから親しんでいる『リトル・マーメイド』が
まさに生まれ変わったような斬新さを楽しみました。

何より、本作を視聴した黒人の少女がそのアリエルに夢を抱き、喜んだという
のは制作人の思惑通りの結果になったといえるのかもしれません。

そしてアリエルといえばかわいらしい見た目の他にも重要なキーワード
として美しい歌声があります。

その点でアリエルを演じたハリーは素晴らしかったと
素人目にも映りました。

プリンセスといえば、皆に愛され王子に守られ・・・
みたいなイメージがこびりついておりましたが、
現代はそんなイメージにとらわれない、むしろ王子を守っちゃう
独立した強いプリンセスこそが憧れの的になりえるのでしょうね。

海の中の人魚を怖がる人間、そして人間と関われば不幸が訪れると危惧する
人魚たち。

そんな互いの未知に恐れることなく前進すれば
訪れるであろう発見と幸せから目を背けるなんて勿体ない!

というメッセージが新生アリエルにも込められているのかもしれません。

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