俳優の成宮寛貴が8年ぶりに復帰したABEMAオリジナルドラマ
『死ぬほど愛して』。
その結末は純愛か?狂気か?
衝撃の最終回をネタバレ考察しています。
この記事のポイント
・神城真人の正体とは?
・真人と澪の愛の結末はどうなる?
・視聴者の想像を掻き立てるラストの謎
『死ぬほど愛して』最終話あらすじ
ドラマ「#死ぬほど愛して 」
— ABEMA(アベマ) (@ABEMA) April 24, 2025
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愛する夫との二人きりの旅行、そして二人きり(+ペットの文鳥)の挙式をあげるために
西湖へ訪れた真人と澪。
森の中でうとうとしてしまった澪が蜂に刺されたことで目覚めると
真人が澪の失踪を装う電話をしていた。
最近の澪は精神的に不安定になっていた・・・と。
さらに澪のそばには遺書ともとれるような、かつて澪が書いたメモが置かれていた。
驚愕して、その行動の理由を尋ねる澪に真人は
真相を語り始める。
澪にかけた保険金を手に入れるために、
自殺にみせかけて殺すつもりであるということを。
澪は今頃になってやっと、記者の石黒が語っていた真人に
関する疑惑が真実だと悟った・・・。
キャスト
成宮寛貴、瀧本美織、細田善彦、久間田琳加、片桐仁、松井玲奈、
田中美久、しゅはまはるみ、粟大和、袴田吉彦、筒井真理子 他
ABEMAドラマとして制作された本作はABEMAプレミアムで
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以下、結末までのネタバレが含まれます。
未視聴の方はご注意ください。
本記事の情報は2025年5月時点のものです。
最新の情報は各サイトにてご確認くださいませ。
神城真人の正体
澪の夫である神城真人の正体は金倉俊紀でした。
俊紀が働いていたパチンコ店に偶然真人が客として来ていたのです。
真人は俊紀との再会を喜び、2人はそのまま飲みに行きました。
そこで交わした会話で真人が競馬で3000万をあてて裕福になっていることを知ります。
俊紀は真人を自分の部屋に招き、酔いつぶれさせると、
真人に火を点けそのまま部屋を後にしました。
後に部屋から焼死体として見つかったのは金倉俊紀だと断定されました。
それから俊紀は真人の部屋へ向かい、大金を見つけると、
自身の顔に整形を行い、神城真人として生きて行くことに決めたのです。
俊紀がお金に執着する理由が存在したのです。
最初の罪
俊紀は義父から腕にタバコの火を押し付けられるなど
虐待を受けていました。
母親も義父がいないと生きていけないと言い、庇ってはくれませんでした。
たった一人の妹である茜だけが俊紀の家族でした。
そんな時、俊紀は震災に見舞われます。
母親は瓦礫の下敷きになって助からず、柱に挟まった義父が俊紀に助けを求めてきました。
俊紀はこれまでの虐待で積もり積もった憎しみを
棒に込めて義父を殴り倒しました。
茜の秘密
その後、茜は岩手の親戚に預けられますが、真人は北海道の施設へ入所することになりました。
それから数年が経過し、早々に施設を抜け出した真人は詐欺の元締めとして
犯罪に手を染めていました。
そんな俊紀の元に居酒屋でバイトをしながら保育士を目指していると言っていたはずの茜が
自殺未遂を起こしたと連絡が入ります。
茜が運ばれた病院に駆け付けるとそこには茜の同僚がいました。
彼女は茜はデリヘルの送迎係の隆二という男と交際していたため、
デリヘルの仕事をさせられていたと言うのです。
そしてある時、茜の妊娠が発覚すると隆二と口論になり、
その拍子に隆二が茜を突き飛ばしたのではないかと疑念を抱いていました。
憤慨した俊紀は隆二を吊し上げ、ことの真相を白状させると隆二を惨殺しました。
それからというもの茜の入院、治療費用を捻出するため
俊紀は真人に成り代わり、数々の罪に手を染めて行ったのでした。
真人が手に掛けた女性たち
真人は彩、夕陽、そして彩葉という3人の女性を手に掛けました。
記者の南沢夕陽の叔母である彩とホストクラブで出会った俊紀(以下、真人と記載)
は彩と結婚すると彼女を洗脳して保持していた店を売らせるなどしてから
持病の悪化とされた心臓発作を装い殺害しました。
叔母の葬儀で見かけた夫である真人の態度に違和感を覚えた夕陽は
真人に疑念を抱き、彼を調べ始めます。
真人が俊紀だということも判明しますが、あと一歩のところで
真人に殺されてしまいました。
小泉彩葉は澪が働く洋菓子店の同僚であり、澪の幸せをねたんでいました。
そこで真人が真澄と密会している証拠を突き付けて誘惑してきたのです。
そんな彩葉を自身の隠れ家に招いた真人は
その場所で彩葉を殺害し、洋菓子店のパティシエ小山田に罪を被せる偽装を施したのです。
真人と澪の愛の結末
真人が澪を殺そうとしている
その事実が分かった後も澪はその真人の死への誘導から
逃れることが出来ずにいました。
その時、記者の石黒が現れ、澪を連れて逃げ出します。
2人を追いかける真人との激しいカーチェイスの末、
真人の車は横転してしまいます。
石黒の静止を振り切り、真人に近づく澪を真人は笑顔で向かいいれます。
そして真人は結婚指輪を取り出し、2人は指輪を交換しました。
その直後に首を締めてくる真人を受け入れる澪でしたが、
その時、真人の車が爆発します。
とっさに真人を助けた澪は真人の耳元で
『生きて』
と告げました。
起き上がった真人は澪に
永遠にお別れだ
と言って樹海の中へ入って行ったのでした。
真人の行方
真人が消えた樹海の洞窟から焼死体が発見され、
所持品から神城真人のものだとされました。
澪は洋菓子店でパティシエの見習いを担っていました。
石黒は事件の記事を書き上げ出版しました。
しかし富沢刑事が石黒の元を訪ねて来ました。
石黒が洞窟で見た自殺者の死体が見つからないと言うのです。
2人は顔を見合わせると、真人が死を偽装して逃げ切ったことを
察知するのでした。
澪は友人で心療内科医の水樹に、自身が作ったスイーツを
お披露目しました。
その時、つわりの症状が表れ、驚く水樹に宣言したのです。
真人の子を妊娠した。
当然生むよ。
多分女の子だと思う。・・・と。
一方、茜の病室には、誰かが飾ったチューリップの花束が咲いていました。
視聴者の想像を掻き立てるラストの謎
結局、神城真人は逃げ切ったのだと判明するも、
澪の気持ちはどうなっているのか?
真人の洗脳はまだ解けずじまいなのか?
そして真人と澪のマンションの外で話しかけてくる
ノゾミちゃんの意味深な言葉の真意とは?
投資家の真澄は何故ただ一人殺されなかったのか?
などなど疑問が多く、見た人の想像が掻き立てられるラストだと
言えるでしょう。
そんな疑問を一個人の解釈ではありますが推察してみました。
澪のその後は?
真人が逃げ切った要因となったと言っても過言ではないのが
澪が真人に耳打ちした
『生きて』という言葉
だったのではないでしょうか。
結局、最後まで澪の真人に対する愛情が薄れることは
ありませんでした。
そんな澪は当然、身ごもったお腹の子を喜んでいます。
そしてラストシーンで赤いワンピを着る澪の怪しい笑顔のその先にいるのは
神城真人ではなく、また別人となり替わって現れた俊紀なのではないでしょうか。
意味深すぎるノゾミちゃんの正体
水樹の病院に通っているという女の子、ノゾミちゃん。
赤いリップをまとうこの少女の言動が意味深すぎました。
真人との出会いは、てんとう虫を巡ったものでした。
元来、てんとう虫は縁起の良い虫というイメージです。
しかし真人とノゾミちゃんが見つけた、息をしていないてんとう虫の場合
少し意味合いが異なるようです。
それは『命の尊さや大切さ』を問う警告的なメッセージなのだとか。
同時に変化や始まりも意味しているといいます。
ノゾミちゃんは真人に命の尊さを感じることを望んだのでしょうか。
また澪には、結婚記念旅行と題した、殺人旅行に出かけようとする彼女に
(本当に)『行っちゃうの?』という警告じみた言葉を投げかけています。
澪はその言葉を気に掛けずにはいられませんでした。
そのように、澪と真人に絡んでくるノゾミちゃんの正体とは
一体何者なのでしょうか。
そこで思い出していただきたいのが最終話のラストの方で
澪はお腹の赤ちゃんを女の子のような気がすると水樹に言っていた場面です。
これがノゾミちゃんの伏線で、両親が居ないという設定のこの少女が
澪と真人の子どもである可能性が高いということなのではないでしょうか。
真澄の思いは愛じゃない
真人の本性を暴きながらも、唯一?命を奪われなかった
投資家の長野真澄。
それは何故なのでしょうか?
一つには真澄もまた、堅気の人物ではなかったからだという
のがあるかもしれません。
真澄は真人のことを通報することも出来ないし、
真人にとってさほど邪魔な存在とはならなかったのでしょう。
しかし真人が口にした、
真澄の『愛してる』が、真人にとって愛情認定されなかったことが
大きな理由になっています。
石黒が自身の記事で真人のことを『愛を殺す男』と称したように
真人が手をかける相手は、真人に愛情を注ぐ女性でなければいけないのです。
そして真澄の思いは愛情ではなかったのか?
というと、真人が去ったあと、泣き崩れる姿を見れば
真澄は真人を本当に好きだったのではないかと感じるところだと思います。
しかし真人から見たら真澄の思いは愛ではなかったのです。
それはもっと大きな愛情を知ってしまったからでした。
澪が真人に注ぐ愛情こそがそれで、真澄の愛情とは全くの別物だったから
に他なりません。
『死ぬほど愛して』最終話感想
成宮寛貴の待望の復帰作はいかがでしたか?
『ブラッディ・マンデイ』のJ役が好みだった筆者的には
本作の真人のような謎に包まれつつ消えていくキャラは
俳優、成宮寛貴が帰還した実感を持てた良作でありました。
結局、『死ぬほど愛して』というのは誰の心の叫びなのか?
最終話を見終えて感じたのは、やはりこれは真人(俊樹)の
願いだったのではないかと思うのです。
幼少時代の傍らには無償の愛情があるのが常であるはずなのに、
そんな年頃から自身に向けられる負の感情を刻まれた心にとって
愛情は渇望であるとともに、憎しみの対象でもあったのかもしれません。
そんな中で物心ついた時から守るべき対象だった茜だけが、
俊樹の生きる理由だったのでしょう。
自分を殺し、真人になって、茜のために愛をもてあそび、罪を重ねた。
しかしついに自分の命を差し出してまで愛してくれる
究極で狂気に満ちた愛情に出会ってしまったのです。
初めての真人自身の命を重んじてくれる存在。
澪を助けたのはその愛を金に変換するためだったはず・・・
そんな真人の心情が揺らぎ始めてしまったのは、
彼自身の心に澪に対する愛情が芽生えてしまったからなのかもしれません。
究極の愛情を知った真人はどこへ向かうのでしょうか。
最終話の終わり方を考慮すると続編も期待できそうな一作です。