ネタバレ考察【シン・ウルトラマン】メフィラスが撤退したのは何故?ウルトラマンの結末はどうなる?

邦画
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誰もが一度は目にしたことがある特撮ドラマのヒーローといえば
〖ウルトラマン〗と答える人も多いのではないでしょうか。

そのリブート作品として2022年に公開された劇場版が
【シン・ウルトラマン】です。

本作では庵野秀明氏(代表作に『エヴァンゲリオン』シリーズがある)
が企画・脚本を務めたことでも話題になりました。

実は筆者はウルトラマンについて殆ど無知な状態で視聴した本作。
同じように元祖のウルトラマンを知らない視聴者の方は
疑問に思うことも多かったかもしれません。

そこでこの記事では

メフィラスがあっさり撤退した理由が知りたい

ウルトラマンはどうなったの?

そんな疑問について簡単に筆者なりに解説しています。

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【シン・ウルトラマン】あらすじ

『禍威獣』と名付けられた正体不明の巨大生物が日本で脅威になっていた。
通常の兵器で対処できるものはなく、日本政府は『禍威獣』への対策を練るため、
国内におけるスペシャリストを終結させ、『禍特対』という通称をもつ
『禍威獣特設対策室専従班』を設置した。

この禍特対は班長・田村が率いる4名で任務にあたっていたが、
突然現れた銀色の身体の巨人への対策として新たに
分析官・浅見を招き入れた。

浅見は作戦立案を担当する神永とバディを組むことになるが・・・。

キャスト
斎藤工(神永新二)、長澤まさみ(浅見弘子)、西島秀俊(田村君男)、
有岡大貴(滝明久)、早見あかり(船縁由美)、山本耕史竹野内豊、他
声の出演
高橋一生山寺宏一津田健次郎

【シン・ウルトラマン】を視聴するには

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本記事の情報は2024年2月時点のものです。
最新の配信状況は各サイトにてご確認くださませ。

以下、作品のネタバレが含まれます
未視聴の方はご視聴後のご来訪をお待ちしております<(_ _)>

メフィラスが撤退した理由は?

日本政府との条約締結を邪魔するウルトラマンと交戦していた
メフィラス

ところが、ある瞬間で、優勢だったにもかかわらずあっさり引いて、
撤退してしまいました。

それは何故なのでしょうか。
以下、メフィラスの目的と撤退理由を解説しています。

メフィラスの目的とは

星間での争いごとにおいてあらゆる攻撃を仕掛けてしまうと
最終的には知的生命体は絶滅に追いやられる可能性がありました。

それを回避するために、星間では争い時に用いるのは
生物兵器に限定するという約束事を取り決めました。

よってメフィラスは優れた生物兵器を探し求めていたわけです。

ウルトラマンの正体が判明した後、行方不明だった長澤まさみさん扮する
浅見弘子は、メフィラスによってベーターシステムを使われて
ウルトラマンと同様、巨人と化した姿で公の場に現れ暴れまくりました。

そのように、人類はベーターシステムを使用することによって
人自体が危険な兵器と化すことも可能だと証明されてしまったのです。

メフィラスはそんな人類と一見友好的な条約(内容は不公平なもの)
を結ぶことで、侵略を企て、
人類を兵器へと転用することを目的として、
その存在を我がものにしたかったわけです。

実行したと思われること

日本を襲った6号以降の巨大生物はメフィラスがウルトラマンを呼び出すため
仕向けていた可能性が高いということです。

ちなみに1~5号においては環境汚染によって目覚めてしまったのでは?
とメフィラスが話していましたね。

そしてそのような人類では歯が立たない巨大生物を送り込むことで
メフィラスは人類に無力感や絶望感を植え付けました。

一方でウルトラマンに対してはとても友好的で
〖君とは争いたくない〗ということを主張していましたので
ウルトラマンとは考え方や言動などが正反対の存在でありながら
潜在的にはウルトラマンを認めて、脅威だと感じていたのかも
しれません。

星へ撤退した理由は?

宇宙の秩序を守る光の星の番人ゾーフィが現れたため
メフィラスは撤退しました。
メフィラスはゾーフィの存在を
『厄介ごと』と表現しています。

ゾーフィはウルトラマンが任務の範疇を超えたために、
その後処理をするべくやってきたのでしょう。
そして光の星の裁定者としての判断を下しました。

人類が生物兵器になりえることがマルチバース全域に
知れ渡ってしまった以上、人類の争奪戦が勃発するかもしれない・・・。

その対策として最善なのは地球を消滅させることであると。
そのためにゼットンを放つことにしたのです。

ゾーフィの出現によって自らも裁かれることを恐れた
メフィラスはやむなく撤退に踏み切ります。

この事体でゾーフィがやってきた意味(地球の壊滅)を悟り、
地球侵略を諦めたといえるでしょう。

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勝てないゼットンに立ち向かう理由

ウルトラマン単体ではゼットンに勝利することは出来ない
そのことをウルトラマン自身は悟っていたことでしょう。

しかしながらゼットンの出現によって圧倒的な敗北感、
人類の無力さと絶望感に打ちのめされた
いち早く抗うことをやめ、ゼットンのことは〖ウルトラマンに託す〗
と言って出て行ってしまいます。

そんな滝の姿、多くの人類が陥るであろうその姿を見て
ウルトラマンは自らの敗北と、それでも生きようとする姿
人類に身をもって示したかったのではないでしょうか。

光の星の掟

単体ではゼットンに勝てない結果を知りながら
『成せばなる・・・』と立ち向かうサマはとても
道理にかなっているとはいえないのと同時に、
無駄な損失とも言えます。

しかし、あえてウルトラマンが向かったのは
人類に自発的な進化を求めた故でしょう。

実際に6号までの禍威獣に対して人類は対処していたわけです。

メフィラスが送り込んだ次世代の禍威獣の対処にはまだ人類の力が及ばなかった
うえに、このこと自体他の星に対する干渉行為に値するので
ウルトラマンは地球に現れたといえるでしょう。

だからといって、ウルトラマンに任せるというのは
光の星の本意ではないのです。

ウルトラマンが非合理的な遠回りをすることによって
滝をはじめとする人類は再び自分たちの力で前に進むために
歩きだせたのではないでしょうか。

【シン・ウルトラマン】の結末と謎の解釈

ゾーフィはゼットンへの攻撃後、
平行宇宙へ飛ばされたウルトラマン(以下リピアーと記します)
を見つけだし救出します。

そして地球でしたことの責任を取るために
光の星へ帰還することを促しました。

しかしながら
神永と融合しているリピアーは神永の人生を尊重したいと申し出ます。

それだけでなく
ゼットンを倒した人類は他の知的生命体の脅威になり
襲来される可能性があるため人類の力になりたいと言うのです。

しかしその願いが聞き入れられることはありませんでした。

ならば自分の命ではなく神永の命を救って欲しい
と言うリピアーは神永との融合を解く決意をします。

魂を共有しているリピアと神永。
融合を解くことで、命を神永に譲るというのです。

リピアーの願いによって命は神永に戻り、
リピアーの身体は残されたままとなりました。
これはリピアーの身体は人類に託したということです。

恐らくその後、禍特対がベーターシステムの解明を進め、
人類の誰かか?神永が?再びウルトラマンになる可能性は
残されていると言えるでしょう。

目を覚ましたのは誰?

人類生存のために神永に命を譲ることを選んだリピアー。

それを受け入れたというゾーフィでしたが、
果たしてゾーフィはその通りにことを運んだのでしょうか。

ラストシーンで目を覚ました神永。
そんな神永を見つめ、
〖お帰りなさい〗と言う浅見と禍特対のメンツがありました。

目を覚ましたのはどっちなのでしょうか?
神永?リピアー?


筆者の解釈は神永として目を覚ましたのだと思います。
しかしながらゾーフィのせめてもの配慮として
神永はウルトラマン時の記憶も保持しているのではないでしょうか。

そしていつの日かリピアーの命も復活できるよう尽力している…
そんな展開を期待してしまいます。

その他の深読み考察

メフィラス星人は随分と日本慣れしていました。
言葉も流暢であり、
筆者もわからないような(笑)ことわざも熟知しています。

そうすると気になるのが彼はいつから地球に居たのか?
というところです。

彼が日本に長い間潜伏していたと推察するならば
他にも外星人が潜伏していると仮定できるのかもしれません。

そこで気になったのが神永の元同僚だと名乗った
男性についてです。

神永の元同僚を名乗る加賀美という男の正体

ウルトラマンとなった後の神永と違和感なく接触する加賀美の姿がありました。
その後、拉致された神永の居場所を浅見に教えるため、
どこかから現れ、浅見が班から外れる許可を班長にとりました。

ですが、この直後の班長の台詞には

浅見まで単独行動が増えるとはな

というような発言があるんですねぇ・・・。

ただ単に浅見も判断を自ら下し離れて行動するサマのことを
指しているのかもしれません。

しかしながら深読みするならば・・・
単独行動ではないですよね⁈
加賀美がいましたから。

でも会話も全く聞こえていないようでしたし、
ひょっとして加賀美の存在が見えていたのは浅見だけだったのでは?
と勘ぐってしまいました(笑)

だと仮定すると、加賀美は光の星の同僚ということになるのかな?
なんてことを思いました。

【シン・ウルトラマン】感想

筆者はウルトラマンを見て育ってはいないのですが
この映画は楽しめました。

しかしながら一緒に見ていたパートナーは
冒頭から、
『おぉ~』
と奇声をあげ感動していましたので、
かつてのウルトラマンや関連作品を知っている方にとっては
筆者とは比べ物にならない感動を味わえるのだと思います。

そういった古参を大切にしている演出は良いですね!

シン・ゴジラ』から竹野内豊さんや島田久作さん、が同様に政府の人を演じ、
声の出演で高橋一生さんがリピアーを演じるというあたりも
感慨深いものだったのではないでしょうか。

自分の攻撃にさらされた子供を庇って命を落とした神永。

そんな神永の心情を理解したいとして融合したウルトラマンが
その表情や戦い方まで少しずつ変化していく様子が
本作の見どころの一つではないでしょうか。
じ~んときてしまうこと間違いなしです。

劇中でのリピアーから見る人類の姿は、
非合理的でありながら、仲間を優先できる心をもち
弱い者のために自分を投げだせる尊さ、
そんな不器用でキレイな感情をいつまでも
持ち続けられたらいいのになぁと思わされる一作です。

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