全米では2022年に公開されると途端に大ヒットとなった
ホラー映画〖SMILE〗
日本ではVOD配信限定で、上陸するや否やホラー映画好きの
賞賛の的になっている本作の核心にせまります。
『それ』の目的は何なのにゃん(うざっ)ww
今回の記事では
★連鎖のルールについて
★『それ』の目的とは何なのか?
★『笑顔』の理由
について綴っています。
みなさまの気になるコトのヒントになりますように!
ふるさと納税するならお米がおススメ!【SMILE】簡単なあらすじ
Here’s something to smile about… #SmileMovie will kick off @fantasticfest as the Opening Night film. In theatres everywhere September 30. pic.twitter.com/KDToIrpjtA
— Smile Movie (@SmileMovie) August 16, 2022
母の死をきっかけに精神科医になったローズは
働きずめの多忙な毎日を送っていた。
帰宅しようとした矢先に入院することになったローラという女性
の診察をするローズ。
ローラは教授の自殺現場を目撃してから、
人のようだけれど人ではないもの
が笑っている姿が見えると怯えていた。
しかしローズは幻覚をみているのだと諭し、
それに理解を示せなかったため、
ローラは取り乱し、ローズの背後に何かを見て悶絶する。
急いで助けを呼ぶローズだったが、振り返った次の瞬間、
ローラは満面の笑みを浮かべながら自らの顔、首にナイフを
刺し絶命してしまう。
そんな恐ろしい光景を目撃し、ローラの姿が頭から離れないローズは
ローラと同じように、ほほ笑む何かを見るようになる・・・。
キャスト
主人公の精神科医・ローズ役のソシー・ベーコンは、ケヴィン・ベーコンと『クローザー』
のブレンダリー役でお馴染みのキーラ・セジウィックの長女です。
『クローザー』ではブレンダリーの姪っ子役で母子共演も果たしています。
その他のキャスト
ケイトリン・ステイシー(ローラ)、カイル・ガルナー(ジョエル)、ジェシー・T・アッシャー
(トレバー)、ジリアン・ジンサー(ホーリー)、ジュディ・レイエス(ビクトリア・ムニョス)他
以下、作品のネタバレを含みます。
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最新の配信状況は各サイトにてご確認くださいませ。
連鎖のルール
ローラの最期を目撃してしまったローズは、
ローラが言っていた現象に悩まされるのです。
人ではない何かが見えて、
それはローラや知人の顔をして現れ、
『次は前の番だ』と囁き
邪悪な笑顔をむける・・・。
誰かの残忍な最期を目撃してしまったら最後、
その何かにとりつかれてしまうのです。
たった一人の例外者
誰かの最期を見た者が次の餌食となって、
またその者の最期を目撃した者に引き継がれるという呪いの連鎖。
ただし、1人だけ生き残った者がいました。
元会計士のロバートという人物です。
彼は殺人を犯し刑務所にいました。
ロバートも同僚の自殺を目撃していました。
しかしロバートは見知らぬ女性を手に懸け、
その犯行を目撃者に見せることで生き残ったのです。
自らの命か他人の命かの選択
ロバート言うには、『それ』にとりつかれて自殺に追い込まれる
ことから逃れるためには、
誰かを手に懸けるしかないというのです。
そして残忍な方法でなくては意味がなく、
誰かに犯行を目撃させることが必須であるのだと。
自分の命が他人の命かを選ぶしか道はないのです。
人のようで人ではない『それ』の目的とは?
ローズの元へやってきた患者ローラに見えていた
人のようで人ではない存在は
その後ローズに付きまといます。
それはやはり、色々な姿となり、時には知人の顔をして現れました。
そしてそれはローズにむかってほほ笑んでいました。
『それ』の目的とは一体何なのでしょうか。
『それ』はトラウマを餌にする
残酷な方法で誰かの人生を終わらせる瞬間を
目に焼き付かせることでトラウマを植え付けるという
第1段階を経て、
植え付けたトラウマを増幅させて襲わせるという手口。
しかもその時に見た怖い笑顔をさしむける質の悪さ。
その目的は何なのでしょうか。
ただ一人生き残ったロバートが的を得ているとした場合、
自分の代わりに誰かの命を奪えば解放されるという仕組みのようです。
だとすると目的は〖人の命〗。
人類を減少させることなのでしょうか。
入院患者のカールが言っていた
『みんな死ぬ・・・』
ということこそが目的なのかもしれません。
笑顔の理由とは?
〖幸せ〗の象徴だと思われている〖笑顔〗。
それなのに本作ではその笑顔が怖いと感じるのは何故でしょうか。
原因の一つには、本来笑う場面ではないのに笑っているから・・・
という違和感からきているのだと思います。
そしてもう一つは
実は〖笑顔〗と〖恐怖〗というのは非常に密接な関係性をもつのだと
言われています。
どちらも究極な緊張状態であること。
そして極度の恐怖や苦痛といったストレスが限界に達した時
そのストレスを和らげるために人は
防衛本能の一種として笑みを浮かべるのだとか。
ただし、そんな時の〖笑顔〗はもちろん
素敵な安心する笑顔とは程遠く、
ひきつった不気味な表情になってしまうのです。
ローラもローズも誰からも信じてもらえず、精神を病んでいる人のような目で
見られた挙句孤独になります。
大きな絶望感と孤独を抱えたうえにトラウマの怪物との闘い。
それはもう耐えがたい現実であり限界を超えてしまった
のではないでしょうか。
そして解放と諦めが訪れた結果
自らを守る不気味な笑顔を浮かべながら自ら命を絶つ
という相反する行動が起こってしまったのだと思うのです。
【Smile】を見たネタバレ感想
日本では映画館での上映が無かったというのが驚きを隠せないほど
潔いホラー映画でした。
この潔いバッドエンドな結末に納得した映画ファンも多かったのでは
ないでしょうか。
最終的に主人公があんなことになってしまい、
たった一人だけ主人公を信じてくれた優しい元彼が次の餌食になる
ということを連想させて幕を閉じた本作は
続編が決定したようですね。パチパチパチ・・・
ローズを飲み込んだアレの正体は何だったのかは
次回作で明かされるのでしょうか。
聞く恐怖、見る恐怖、考える恐怖・・・
という風に色んな恐怖が詰まった本作ですが、
筆者的に怖かったのは救いがないことです。
連鎖から逃れる方法は犯罪だし、
心から助けを求めた実の姉には絶縁され、
恋人とも別れ、
孤独に実家に籠るという作戦に成功したと歓喜したら
それは幻覚だった・・・という。
果てしない〖絶望〗を味わえる一作でした。