【孤狼の血 LEVEL2】日岡の敗因と裏切られた理由とラストに込められた意味

邦画
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あまりの衝撃に度肝を抜かれた映画『孤狼の血』

その3年後を描いた続編【孤狼の血 LEVEL2】

本作では孤狼の血を受け継いだ日岡秀一は市民の平和を守るために
日岡なりの正義を掲げました。

しかし今回の日岡の戦いは敗れた感が否めないものでした。

★日岡の敗因とは何だったのか?
★裏切り者の正体と理由
★ラストに込められた意味

に着目して考察しています。

しがない一個人の意見をまとめています。
暖かい目で見ていただけると幸いですm(__)m

以下、【孤狼の血】シリーズの断片的なネタバレが含まれます。

キャスト
松坂桃李(日岡秀一)、鈴木亮平(上林成浩)、村上虹朗(近田幸太)、
西野七瀬(近田真緒)、中村梅雀(瀬島孝之)、吉田鋼太郎(綿船陽三)他

本記事の情報は2023年11月時点のものです。
最新の配信状況は各サイトにてご確認くださいませ。

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日岡の敗因は何だったのか?

『孤狼の血』においては警察こそが正義であると信じ、悪を追う熱血刑事
だった日岡秀一(松坂桃李)。

本作ではその風貌もすっかり変わってしまった日岡の
大上の遺志を継ぐべく日岡なりのやり方で平和を維持していました。

市民の安全が保たれ、大上のようにうまく仕切れている

そんな慢心が日岡の油断やミスを招いたのです。

日岡が守りたかったはずの一般人である
日岡のスパイ・近田幸太(チンタ)上林によって殺されてしまいます。

そして信頼していたバディは裏切り者でした。

上林組からも尾谷組からも警察上層部からも狙われる身となった日岡は
絶体絶命のピンチに陥ります。

孤狼の血 LEVEL2の重要なポイント

上林の出所
前作で尾谷組の一之瀬(江口洋介)が殺した五十子会会長の愛弟子・上林が出所。
上林は親代わりであった五十子正平の敵討ちを目論んでいる
ことから暗雲がたちこめます。

★日岡のスパイ近田幸太(チンタ)
日岡はスパイとして恋人の弟チンタを上林会に潜入させますが、上林の疑惑の的に
なってしまう。
謎の密告により警察の犬だと確信した上林はチンタを殺害。

★相棒は裏切者
定年が近い相棒の瀬島は自身の家日岡を招き食事をご馳走するなど、
優しく良き理解者だった・・・はずだった。
瀬島の家だったはずの一室は本当は空き部屋だったことが判明する。

瀬島の正体:彼が裏切り者だったことの真相とは?

瀬島は公安部の人間で嵯峨の手下でした。
警察上層部は大上から引き継いだと思われる彼らの悪事の証拠を握っている
日岡が目障りだったのです。

瀬島は広島県警本部の管理官・嵯峨の手先として日岡を監視し、情報を集め、
日岡を追いつめるために動いていました。

自分は悪人だと自覚する人間に対して、厄介なのは正義面して悪さする奴ら

だと語った瀬島。
これは上層部の人間や、瀬島の目から見た日岡のことだったのかもしれません。

瀬島がしたこと

日岡とチンタの密会写真を上林に送りつけ、上林の標的を日岡とチンタに向けさせた。
結果、警察の情報提供者だとバレたチンタは殺害される。

また日岡に寄り添い、ひと肌ぬぐような素振りをして信頼を得た瀬島は
日岡から弱みになるような真相を聞き出し、その会話を録音したものを嵯峨に送った。

宮崎美子(瀬島の妻)は本当は誰?

瀬島の偽の家で、甲斐甲斐しい妻を演じた宮崎美子さん。
瀬島役の中村梅雀さんは怪しいと感じたとしてもww
宮崎さんのあの笑顔と優しさに触れたら疑う人は少ないでしょう。

しかしながらあの家自体が嘘でした。
では宮崎さんは何者演じたのか?

空っぽになった瀬島の部屋を覗いた日岡は、床に残されていた
瀬島の大切な息子のガラスが割れた写真を目にします。

本当に大切ならば置いていくはずも、壊すはずもないので
この息子も偽物だったということですね。

ならば宮崎さんも妻ではないのでしょう。
そして梅雀さんを上回る仕掛人の素質があることから彼女もまた
公安のエースなのかも?。

私たちが騙された?あの笑顔は、梅雀の任務を監視し、
日岡がまんまと罠にはまっていることに対しての満足気な笑み
だったのかもしれませんね。(コワイ)

瀬島殺害犯の謎

麻雀を楽しんだ後の瀬島は視聴者の見えないところで
トラックに轢かれてしまいます。

その直後現れるのはサングラスを外し、満足気なチンタの姉・真緒(西野七瀬)。

この描写から瀬島を手に掛けたのは真緒なのでしょう。
その次の場面で、瀬島の記事を見ている日岡が映りますので、
日岡が情報を与え、手引きしたということだと思いました。

しかしながら初犯の真緒wwが元公安部の警察官を手に懸けるのは
容易なことではありまん。

真緒の単独犯なのか?弟の仇の最後を見届けに来ただけなのか?は迷うところです。
実は日岡が差し向けた実行犯がもう一人居て、
真緒とは別の方向へ逃げたという可能性もゼロではないと思います。

考察:ラストに込められた意味・続編は?

嵯峨の拳銃で上林を撃った日岡
このことを公にすることができなかった警察上層部は
日岡を地方の駐在所へ左遷することで事件を決着させました。

ある日、日岡は今はもう絶滅したとされるニホンオオカミを目撃した
という通報で探索に出ます。

すると日岡はもう存在しないはずの一匹のニホンオオカミの姿を目撃する・・・
という意味深なラスト。

これは何を意味しているのでしょうか。

ニホンオオカミといえば、その絶滅の原因は
捕食する動物の減少とニホンオオカミ自体も駆除対象に
なってしまったことからだと言われています。

一方で地方の駐在所でのどかな日々を送る日岡もまた
本来の使命を果たすべく奮闘する対象もおらず、
上層部にとっては変わらず疎ましい存在のままでしょう。

緊迫感のない平穏な町で、
日岡もまた自身の孤狼の魂は消失しようとしていました。

そんな時、目の前に現れたオオカミ。
それは今は亡き孤狼の大上の姿であり、それを追いかけることこそが
自分の魂の使命なのだと、再び覚醒した
というところではないでしょうか。

既に続編が決定している本作。
なので、また孤狼・日岡の復活を見届けることが
できることでしょう。

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【孤狼の血】シリーズを見た感想

かつて密偵として大上の相棒になった日岡が
今回は探られる立場になっていました。

日岡が嵯峨のスパイであることに気付きながら容認していた
大上。

一方、日岡は相棒をスパイではないかと疑って調べたにも関わらず
真相を探ることに失敗し信頼しきった結果、裏切られ絶体絶命に
追い込まれました。

大上は孤独に闘っていました。
しかし日岡はつい仲間を作ってしまった。

この対比から大上の偉大さと、日岡の甘さを露呈させるという
演出が面白いなと思いました。

筆者的には鈴木亮平さんと言えば『俺物語!』。
悪役とはいってもどこか哀愁が漂い同情されるキャラになってしまうのではないか?
なんて予想していました。

しかし鈴木さんは、もみあげがないという変わった髪型で登場しました。
そんなちょっとした役作りの積み重ねが『ただものではない』感を漂わせ
何を考えているのかが不明な人間味のないキャラクターを
完成させたと、勝手な意見ながら思いました。

【孤狼の血】は序盤からグロすぎて目を覆うシーンで始まり、
今回もまた凝視できないような場面が多々あったので、
途中挫折しそうになりましたwww

それなのに今となっては続編を待ちわびてしまう
そんな一作です。

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