Hey! Say! JUMPの中島裕翔さん主演、殆ど独り芝居で繰り広げられる
ワンシュチュエーションスリラー【♯マンホール】
あの場面は何か違和感があったね?
こんな結末予想してなかった
と言う人が多かったのではないでしょうか。
この記事では
★伏線の解説
★疑問に思ったポイント
★『♯マンホール』の結末とは
に着目し、伏線の回収や驚愕の結末を考察しています。
【♯マンホール】あらすじ
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— 映画『#マンホール』公式 (@manhole_movie) August 30, 2022
映画『#マンホール』
主演発表❗️
&
ポスタービジュアル解禁❗️
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⚠️主演 #中島裕翔 ✖ 監督 #熊切和嘉 ⚠️
「この穴、何かがおかしい。」
結婚式前夜、マンホールに落ちたハイスペック男を怪演👔
🕯️⚙️2023.2 𝙍𝙤𝙖𝙙𝙨𝙝𝙤𝙬🔦🕯️ pic.twitter.com/Vv7rR5VatC
大手不動産会社に勤務する川村俊介は営業成績1位という功績もあり、
会社内での信頼も厚かった。
また社長令嬢との結婚式を翌日に控えており公私共に順風満帆で
将来も有望だった。
結婚式前夜、同僚女性から相談があると呼び出され、
約束の場所へ向かうと、そこは川村の結婚を祝うパーティ会場だった。
実は、敏腕営業マンである川村にはそんなことはお見通しであったが
同僚たちのサプライズに驚いたふりをし、ひと時を過ごす。
同期の加瀬からお祝いのプレゼントを渡され、パーティを後にした
川村は1人で帰宅の途につく。
少し浮かれすぎたのか足元がふらつき意識を失ってしまう・・・。
気が付くとそこは暗闇だった。
時間は午前を回っていた。
どうやら深い穴の底に落ちたらしかった・・・。
キャスト
中島裕翔(川村俊介)、永山絢斗(加瀬悦郎)、奈緒(工藤舞)、
黒木華(折原奈津美)他
以下、作品のネタバレを含みます。
未視聴の方は下記動画配信サービス等で視聴できます!
本記事の情報は2023年12月時点のものです。
最新の配信状況は各サイトにてご確認くださいませ。
映画マンホールの結末をネタバレ考察
物語はほぼ1人芝居で流れるためキャストが少な目な本作。
そんな理由から誰に落とされたのか?
という疑問の矛先に居るのはほんの数人。
しかし当時はシークレットキャストであったあの女優さんが
犯人だったという結末になっています。
重要な伏線の解説
《なかなか警察に電話しない川村》
突如、深い穴に落ちてしまい、翌日は結婚式。
そして足には大けがを負い、はしごも壊れていて自力で登ることはできない。
こんな悲惨な状況下で、川村は真っ先に婚約者や同僚たちに電話をします。
『いやいや、まずは警察でしょ!』
と突っ込んだ人は多かったのではないでしょうか?
この違和感の正体は・・・
ずばり川村本人に警察を避ける理由があった
ということでした。
《足の大けが》
マンホールに落ちた際に出来た?と思われる足の大けが。
それを電話口の舞(奈津美)はホッチキスで止めさせていました。
この自分の足に罰を与えるかのような手法を復讐の一環として
恐怖と傷みを体感させる目的と、容易に這い上がれないようにするため、
足に大けがを負わせたのは奈津美もしくは
けがを負うように落としたのではないか?と思いました。
《マンホール女と名乗る伏線》
突如SNSでアカウントを立ち上げた川村は
〖マンホール女〗と名乗ります。
これは女性である方が興味を持たれて助けてもらいやすい
という川村のずる賢さや女性蔑視な思考とともに、
『女』を名乗ったゆえの末路と、
川村が他人になりすますことに慣れているサマを描いていました。
《奈津美と舞》
元カノ舞にかけたつもりの電話は実は奈津美に繋がっていました。
しかし、電話口の声は舞のものでしたよね?
舞のことなど気にかけておらず、自分のピンチに全集中している
川村には本物の舞の声に聞こえたという説が妥当かもしれません。
しかし筆者は実は舞は奈津美の協力者だったのではないか。
と考えました。
舞が看護師であることや自らも看護師キット?を所持し、
2人の別れ方を知っている。
それに1人で成人男性を運びマンホールに落とす作業も
奈津美のような小柄な女性1人で行うのは困難な気がしました。
疑問に思ったポイントの解明
川村をマンホールに突き落として、見つけてもらえなければ絶望的な
状況に陥れたにも関わらず、自らロープをなげて川村を引き上げた奈津美。
マンホールに突き落とした目的と
引き上げたあとにしたかったこととは何だったのでしょうか。
川村が落とされたマンホール。
それは川村の罪が眠る場所でした。
その場所で自らの罪と向き合い、
そこで眠る彼への謝罪の言葉を聞きたかったのではないかと思うのです。
そして自ら罪を償うべく自首をするその姿を見たかったのだと。
しかし一向にその気配はなく、挑戦的な電話をかけてくる始末でした。
そんな川村を引き上げた奈津美は
盗んだものはちゃんと持ち主に返しましょ
と呟き、顔の輪郭に印をつけていきました。
感情的に怒りをぶつけるでも、泣き叫ぶでもない。
奈津美の静かな怒りは10年間もの間、ずっと持続していた憤りであり、
強い信念の証でした。
そして突然の別れと共に会えなくなった
〖かつての恋人の顔〗をもう一度見たかったのかも
しれません・・・・・。
驚きの結末
川村がマンホールに突き落とされたのは
川村と名乗っているその男性が本当は〖吉田〗という人物であったから。
吉田は本物の川村を妬み、その人生を奪うため川村を
手に懸け、川村とそっくりの顔に整形し、人生ごと奪ったのです。
そして川村となった吉田を突き落としたのは
当時本物の川村の恋人だった折原奈津美でした。
川村の〖顔〗を取り戻そうとする奈津美に
吉田は哀願します。
産まれて来る予定の子どもをこの手で抱かせて欲しい。
時間をくれたら罪は償う・・・と。
その言葉を信じその場を去ろうとした奈津美の首を絞め
マンホールに落とそうとした吉田の頬をボウガンの矢が貫きます。
そして再びマンホールの底に落ちていく吉田。
顔に大けがを負い、全身を強く打ち、骨折をしてしまいます。
矢を放ったのは〖正義に乾杯〗を掲げていた
『深淵のプリンス』こと、少年の姿でした。
〖マンホール女〗を救出したことを喜ぶプリンスに
自分こそが『マンホール女』だと説得しますが
女性【マンホール女)の奈津美に暴力を振るう吉田
という構図を目撃した少年には信じてもらえませんでした。
そしてプリンスによって
そっとマンホールの蓋は閉じられていきました・・・。
物語のテーマとは?
吉田の犯行動機は
自分のことを見てくれる人は存在しない。
例え悪いことをしても疑われさえしない。
人の記憶に残らないし、親さえも相手にしてくれない。
そんな終わってる人生を変えたかった。
他人の人生を乗っ取ることで・・・。
しかし本当にそうでしょうか。
たとえ川村の顔がイケメンだとしても
それだけで順風満帆な人生が一緒についてきた
というのは少しあり得ない気がします。
吉田のままでも、ちょっとした考え方や態度の変化、
そして思い込みを捨ててみれば、違う世界が見えたのかも。
実際、川村のようにふるまった吉田は
顔を変えただけで、仕事もプライベートも好転しました。
それは自信を身に着けた吉田の実力だったのでは?
上を見ればキリがないほどに、
素敵な人生を送っている人、魅力的な人は沢山います。
しかしながら、他人の人生を羨んだり、他人と自分を比べることには
何の意味も持たないということではないでしょうか。
さらにSNSを巧みに利用しようとした吉田は
そのSNSによって追い込まれることとなりました。
見えないものを信じることがいかに
難易度が高いことなのか痛感させられますね。
やはり自分で見たもの、触れたもの
それが大切なんですよね。