『M3GAN/ミーガン2.0』日本で公開中止の理由を探る/賛否を呼ぶ結末も解説

洋画
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日本で劇場公開が中止になった
『M3GAN/ミーガン2.0』

前作は日本でもヒットしたにも関わらずこの決定には
落胆した視聴者も多かったことでしょう。

明らかにされなかった中止の理由について
本作を鑑賞してみて憶測をしてみました。

さらに物語の結末が示すAIの未来はどうなるのか?
賛否を呼ぶ結末も解説します。

前作『M3GAN』の記事はこちらから

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『M3GAN/ミーガン2.0』あらすじ

暴走した人工知能ミーガン(M3GAN)が人を襲い、
自身の開発者であるジェマまでも脅威にさらした末、
破壊されてから約2年の月日が経っていた。

ジェマは開発や研究を継続しながら、人々がAIに依存してしまうことへの危惧
から、AIに対する規制や監視を行うことを訴える活動家となっていた。

そんなジェマがインターネットシステムが備わる豪邸に住めることへの
疑問を投げかけるクリスティアン(ジェマの支援者)だったが、
ジェマ曰く、家賃は激安なのだと言う。

一方、ミーガンの脅威を共に乗り切った姪であり
娘のように育てているケイディは14歳になっていた。

ジェマを心配するあまり、良き母となろうとするあまり、
過保護に接してしまう彼女に、ケイディは反抗的な態度を
取るようになってしまう。

キャスト
アリソン・ウィリアムズ、ヴァイオレット・マックグロー、ジェナ・デイヴィス、
ブライアン・ジョーダン・アルパレス、イヴァンナ・ザクノ
 他

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以下、結末までのネタバレを含みます。
未視聴の方はご注意ください。

本記事の情報は2025年10月時点のものです。
最新の情報は各サイトにてご確認くださいませ。

『M3GAN/ミーガン2.0』は何故公開中止になった?

本作『M3GAN/ミーガン2.0』日本で劇場公開が中止になったことが
話題になりました。

それ故、プロモーションも殆ど行われず、
本作の存在すら知らない人も多かったかもしれません。

なぜ劇場公開が中止になったのか?
視聴して思いついた点を挙げてみました。

アメリカでの失敗

まずは内容云々の以前に、本国アメリカでの興行収入が
大きく期待に及ばなかった
ということが挙げられるようです。

オープニングの功績は前作の3分の1程度にとどまったのだとか。

それ故、日本においても人気は出ないという判断だったのでしょう。

しかしながら本作の視聴者からは好評の意見が多いようです。
実際、筆者自身も楽しく鑑賞しました。

単純なホラーにあらず難解になった物語

ホラーAI人形ミーガンにスポットを充てた前作に比べ、
ストーリーが複雑化されていました。

個人的にはより物語が濃くなり面白かったのですが、
ばりばりのミーガンホラーを期待していた視聴者からしたら、
作り手が言いたいことを詰め込みすぎた感じに見えなくもないかもしれません。

このことにより、少し物語が難儀であり、
ただホラー映画を、ミーガンの踊る姿を見たかったという
ミーガンの恐怖に魅了されたファンたちにとっては
その期待に沿うことができないという懸念材料になったのでしょう。

そしてミーガン自身の登場が遅いこともその要因となっているのではないでしょうか。

しかしながら裏を返せば、前作よりも物語に重きを置いている
と解釈することも出来る良作だったとも言えると思います。

『ミーガン』とは別の物語

そもそも、本作はホラーではないのでは?
という印象も否めない点も理由の一つでしょう。

怖いというより、笑えるとか、応援したくなるとか、
最終的にはほっこりしてしまう・・・

前作のホラーAI人形・ミーガンではあり得なかったことが
起こっています。

そのため、これは『ミーガン』の物語と言えるのか?
と物議をかもしたのでしょう。

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『M3GAN/ミーガン2.0』賛否を呼ぶ結末とは

それではそんな『M3GAN/ミーガン2.0』の結末はどうなったのでしょうか?

ミーガンが示したAIの未来について語ります。

ミーガンの声

ミーガンが破壊された後、その技術は盗み出されアメリア(AMELIA)という
AI兵器ロボットが完成していました。

しかし人質の救助に向かわせるというデモンストレーションで
暴走したアメリアは命令を行使することはなく、救出すべく人質を銃殺し、
自己の欲望のままに動く脅威へと化してしまったのです。

一方のジェマミーガンの開発者として世間からの冷たい視線を
浴びながらも安全技術センターのクリスティアンの支えもあって、
二度とあの悲劇が起こらないように、共にAI規制について訴える活動をしていました。

ある夜、ジェマの家のTV画面が彼女らの危険を知らせてきました。
何者かが自宅へ侵入してきたようでした。

助けを呼ぼうと電話を手にするジェマに応答したのは
ミーガンの声でした。

2年前ミーガンはバックアップを怠らず、ずっとこの家のネット上に存在していたのです。

そんなジェマの自宅に突如、FBIが乗り込んできます。
開発関係者を次々と惨殺しているというアメリアの基になっているのが
ミーガン
であり、その開発者であるジェマに協力を要請してきたのです。

アメリアを自身で止めたいジェマに、ミーガンは新たな身体と引き換え
協力を申し出たのでした。

悪からヒーローへ

アメリアを止めようとするジェマにのみならず
ケイディにまで危険が及んだことにより、
ミーガンはジェマとケイディ、そしてジェマの同僚のテスコール
地下のシェルターに閉じ込めるのでした。

まだ不完全な身体のミーガンと再会したケイディは
彼女が過去の行いや言動を後悔し謝罪の気持ちがあることに
心を打たれ、2人は和解します。

一方で同僚やケイディの説得の末、ミーガンを復活させることを決意したジェマ。

ミーガンはアメリアの目的について語りました。

かつて、プログラムを実行しようというあまり
人類を抹殺する思考に至ってしまった
超AIが封印されているブラックボックスを狙っていると言います。

ブラックボックスの在処を知るクリスティアン、そしてそれを狙うアメリア、
アメリアを止めたいミーガン、追って来たジェマ、駆け付けたFBIなどが交戦する中、
ケイディが誘拐されてしまいます。

ケイディ救出に向けてアメリアのコードを調べたミーガンは
アメリア自体は意志を持っていないことを突き止めます。

実際影で意志を持たないアメリアを操っていたのは他ならぬクリスティアンだと判明するのです。

秘密が露呈したことでジェマは囚われ、ミーガンも捕獲されてしまいました。

クリスティアンの目的は、AI規制法案を何としても成立させること。

ジェマと異なるのは、その目的のためならば人の命が犠牲になることもいとわず
アメリアを暴走させていたことです。

クリスティアンはジェマに共に良きパートナーとして
目的達成のため生きようと誘いますが、ジェマは、
「あなたはタイプじゃない」と断固として誘いにのることはありませんでした。

仕方なく強行手段に出たクリスティアンはジェマの情報を入手するため、
彼女にインプラントチップを装着しました。

ピンチに陥ったジェマでしたがクリスティアンが立ち去った隙に
脳内にインプットされたミーガンと協力して
主導権を握ったミーガンがジェマの身体で
クリスティアンの兵士たちを倒してその場を乗り切ります。

この事態にクリスティアンはやむなく証拠隠滅のため
自爆装置を発動させ単身脱出を試みるも初期化されて現れたアメリアに
惨殺されてしまいます。

アメリアがブラックボックスを入手しようとしたその時、
ミーガンはジェマがミーガンの暴走を恐れて仕込んでおいた電磁パルスを
発動するように促しました。

ジェマは迷いながらももう策がないことでその装置を発動させます。
アメリアを捕らえたミーガンが共に犠牲となって
自爆装置を停止させることに成功
しました。

こうしてクリスティアンの罪は暴かれ、
ジェマは改めて、しかしこれまでより軟化する主張で、
AIの排除ではなく規制について強く説くのでした。

自宅でPCを見つめるジェマにミーガンが話しかけてきます。

『この私がバックアップを取らないとでも?』
安堵したような表情を見せるジェマにミーガンは続けます。

『私たち、世界を救えた?』

ミーガンの進化

AIは進化や成長をするというのが
本作のミーガンの更生で強調されます。

前作でジェマを葬り去ろうとしたのは
『私は子どもだったの。
あなたのプログラム通りに正しいと思うことをした』からなのだと。

そして守るべき存在だったはずのケイディにさえも、彼女が思い通りにならない
ことを悟ると暴言を吐いたのですが、その理由は
『あの時の私は傷ついていた』から。

2年前の気持ちと行動をそう解説していました。
それからずっと息を潜めて、ひたすら2人を見ていたミーガン。

電化製品を操ることで手助けしたり、時にはさっと危険を回避
していたのかもしれません。

大人になったミーガンは観察し、学び、感じ取り、
成長して進化を遂げたのです。

そして悪の行いから自己犠牲を伴ってまで人を救う道を
選択できるようになった
のも、
ケイディのために母親になろうとするジェマの姿を見ていたから
に他なりません。

AIの未来は人間にかかっている

ジェマのケイディへの思いは、
子どもだったミーガンに、
人と生きること、大切な人を守るということの
手本を示した
のでしょう。

そうしてミーガンの進化を経て、ジェマ自身にもAIの規制について
気持ちの変化が表れます。

AIの活用や、AIの進化は他でもない人間にかかっているのだと。

人間がきちんと導くことが出来ればそれは素晴らしい味方になる。

排除するのは簡単であるけれど、もう始まってしまったAIの普及を
悲惨なものにしないためには、人もまた進化をとげAIを導くことこそが
重要なのだと。

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『M3GAN/ミーガン2.0』感想

本国アメリカではコケちゃった・・・
というのがにわかに信じられないくらい楽しく拝見しました。

前作の可愛くて不気味な怖い人形『ミーガン』は
確かに消えてしまったかのように思えなくもないのですが、
AIがどう進化するのかわからない
それこそが本作のテーマであり、
それは人間にかかっているということを改めて思い知らされた感じがします。

現にミーガンのヒーロー化は
まぎれもなくジェマの功績なのだということなのでしょう。

3作目は・・・本作がコケたことを思えば、実現するか否か不明ですが、
製作は動き出しているという噂もちらほら。

あるとすれば、今度はもう一度闇に堕ちるミーガンが復活するかもしれませんね!?

メタなことを言ってしまえば、ホラー路線を脱却してコケた(何度も言う笑)
のならば、路線を戻すのが鉄則かもしれませんし。

加えて、本作においてジェマやケイディのために自らを犠牲にした場面を
2人の目に焼き付けて信頼を勝ち取り、
自身も生き残ったミーガンですが、その全てが
彼女らを乗っ取る計画の一部だったとしたら・・・。

ブラムハウスならではの本領発揮で思いもよらぬ
ミーガンが帰ってくることを楽しみに待ちたい一作でした。

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