アニメ【進撃の巨人】を楽しみにしていた視聴者には
とうとうこの時が来てしまった・・・という最終回。
しかし『進撃の巨人ロス』に陥ってる方に朗報の
劇場版『進撃の巨人』完結編『THE LAST ATTACK』が
期間限定で公開されています。(2024年11月現在)
これが本当に最後の進撃。
果たしてどのような結末が待っていたのでしょうか。
結末を振り返ってみたいと思います。
この記事のポイント
★『進撃の巨人』エンディングの意味を考察する
★エレンの真の目的とは?
そんな気になるコトに着目して推察していきます。
個人的な見解ですのでゆるく楽しんでいただけると幸いです。
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映画、アニメの最終回を未視聴の方はご注意ください。
本記事の情報は2023年11月8日時点のものです。
最新の配信状況は各サイトでご確認くださいませ。
『進撃の巨人』エンディングの意味を考察する
【新ビジュアル解禁】
— アニメ「進撃の巨人」公式アカウント (@anime_shingeki) September 24, 2020
NHK総合にて放送予定の「TVアニメ『進撃の巨人』The Final Season」の第2弾キービジュアルを解禁しました!同時に公式ホームページもリニューアル!https://t.co/tDWCeNL3bh#shingeki pic.twitter.com/SOV8gUWxof
104期生の仲間たちと対峙して人類を崩壊させる悪魔になったエレン。
しかしそれは抗えない運命からの行動でした。
エレンは始祖と繋がっている道の中で
ミカサやアルミンら104期生の仲間と会い、
自分の本当の気持ちや別れを告げていました。
エレンにより仲間たちの道での記憶は抹消され
最後の戦いにそれぞれの立場で挑むしかない104期生たち。
『エレンを殺そう』
という残酷な選択をするしかありませんでした。
地ならしは起こり、約8割もの人類が消失した後
ミカサたちによる進撃の巨人エレンが討伐され、
全ての巨人は消失し、エルディア人とマーレ人との争いも終結しました。
2000年後あるいは20000年後の君
エレンたちの闘いは終わり、それから発展しては再び争いを繰り返し
最終的にはビル群が崩壊し平たくなるパラディ島の姿が描かれていました。
そこへたどり着いた2000年か20000年か先の未来の少年。
その傍らには始祖ユミルのように追いかけられるのではなく
友達のように連れ添う犬の姿がありました。
2人が目にしているのはエレンが眠る巨大樹。
望んだ未来の先にあるエンディングの意味
エンディングで現れた巨大樹の穴の奥には
かつて始祖ユミルが巨人化するきっかけになった
生命の起源がいまだ潜んでいるのかもしれません。
もしくはエレンの亡骸そのものにまだ生命の起源の
力が残されている可能性も否定できませんね・・・。
ともすれば
ほんの些細な好奇心から穴の奥へと誘われてしまえば
再び巨人が生まれる・・・
そしてそうなってしまえば、言わずもがな
そこからまたあの悲劇は繰り返される・・・
人類は『忘れる』生き物だということなのでしょうか。
過ちも悲劇も、些細な幸せさえも・・・。
かつて1人の少年に課せられた残酷な使命。
彼を取り巻く者たちも命がけの闘いを強いられ
やっと手に入れた安寧がありました。
しかし人は生まれ増加し、月日が経過するとまたあの未来がやってくる。
風化し、忘れ去られてしまえば、また同じ歴史は繰り返されるのだ
という警鐘なのかもしれません。
ちなみにエンディングの少年がマフラーを巻いているのは
ミカサの子孫である可能性も⁈
エレンの真の目的とは?
【新ビジュアル公開!】
— アニメ「進撃の巨人」公式アカウント (@anime_shingeki) November 13, 2022
TVアニメ「進撃の巨人」The Final Season完結編の
新ビジュアル公開しました!
終尾の巨人と化したエレンの周りを、
かつての仲間だったミカサ、アルミン、コニー、ジャン、リヴァイ、ライナーが立ち向かう。https://t.co/tDWCeNLB0P#shingeki pic.twitter.com/WNw1B22cbW
大切な人であるミカサやアルミンを世界から守りたかった。
それがエレンの動機でした。
しかし道でアルミンに見せた平たくなった世界。
『こうしたかった(滅ぼしたかった)』
と語ったエレンの真意とは何だったのでしょうか?
生まれながらに高い壁に囲まれ閉じ込められていた
檻の中の人だったエレン。
マーレの中で自由を求めたエレンの父グリシャは
閉鎖的で不自由な島に生まれたエレンに
お前は自由だ
と願った。
だから壁の向こうには
人類など存在してはいけなかった。
なぜなら人類の居ない炎が流れる水や氷河、雪原の様な砂を見渡すことこそが
この世で一番の自由である証だったから。
自由という夢に囚われすぎてその奴隷になってしまった
エレンは、現実に失望し、世界ごとぶち壊したいと思ってしまった
のではないでしょうか。
結末に秘められた美しき残酷な世界
始祖ユミルが2000年もの間、待ちわびていたのはエレンではなく
エレンに無償の愛情を注ぐミカサの方でした。
愛の呪縛に囚われたユミル
幼い頃から奴隷だったユミルは他の者から愛情を注がれておらず
愛の意味がわからなかったのではないでしょうか。
フリッツ王のことを愛していたというのも
あの時のユミルの〖生きることを維持する〗という本能が
そうさせたに過ぎなかったように思うのです。
そんなユミルはフリッツの身代わりになって自分を犠牲にする
という無償の愛を捧げました。
しかしフリッツ王からの最後の願いは
王のために働き続けることでした。
死してなお、その願いを従順に守り続けたユミル。
違和感や疑問や葛藤や苦しみを抱きながら・・・。
ミカサが選ばれた理由
一方でミカサは幼いエレンに命を救われたあの日から
エレンを守ると決めたのです。
アッカーマンの血が流れるミカサにとって、エレンを守ることは
望んでいたことだとしてもそれはまるで奴隷のごとくつきまとい
失敗は許されない使命となっていました。
そんなミカサの前に人類の敵として、大地の悪魔として
立ちはだかるエレン。
エレンの命を守るのではなく、奪うことの意味と向き合うことになります。
今まで守っていたエレンは自分を守るために大罪を犯した。
その罪をアルミン同様、ミカサもまた共に背負うと決めたのです。
そしてエレンが命を賭けて成し遂げたかった
巨人を一匹残らず駆逐するという願いを
叶えると共に自らの刃でエレンを解放したのでした。
ミカサの愛する人に背く選択は残酷な出来事だとしても、
それもまた美しい愛情の形なのです。
愛する人との幸せな時間を過ごした直後、
残酷な結末が待つ闘いに
いってらっしゃい
・・・と送り出すことができますか?
私には無理だと思いますww
だからミカサでなくてはダメなんですね。
ユミルは巨人を作ることをやめたかった。
王のためにする悪事の加担が苦痛だった。
それでも従うことが愛であるというユミルの固定概念を
打ち破ることが出来たのは残酷で美しい愛を抱けるミカサだけでした。
【進撃の巨人】最終回を見た感想
私はアニメ派だったので【進撃の巨人】は実に10年という長い年月にわたり
人生と共に歩んできたような作品でした。
定められた未来から逆にさかのぼっていくような本作は
時系列や仕組みが難解で、変えられそうなのにあらがえない
もどかしさや悲しみ、様々な感情が沸き上がりました。
多くの人類の犠牲がでて、エルヴィンもハンジも初代リヴァイ班も
心臓を捧げた結果…巨人は消え去りました。
それでもなお最終的にエルディアとマーレが和解出来たのは
武力でも巨人の力でもなく
言葉の力でした。
近づいて、話し合うこと
そんな些細な事が大切なのだと知らされました。
しかしながらハッピーエンドで終わらないのが流石は進撃ですね。
あんなに多くの犠牲の元にやっと手に入れた平穏は
簡単に壊れてしまうのです。
壊してしまうのは一瞬ですね。
諫山先生が描いたテーマや伝えたかったコトを
正確に受け止められたのかどうかは不安ですがww
【生きる意味】と【継承】ですかね?
そう思っていたらエンディングでエレンの眠る樹に
104期生らしき人物が来訪していましたが、
長い年月が経っても入れ替わり立ち代り、あの樹を訪れる人が絶えない。
もしエレンを見守ることが104期生の子孫にずっと継承されていたのだとしたら
素敵だなぁと思いました。