意外すぎる結末『ボディーズボディーズボディーズ』の真相をネタバレ考察

洋画
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A24が全米で配給したスラッシャー映画
『ボディーズボディーズボディーズ』

日本においては劇場未公開だったものの、
2023年に配信が行われ静かな話題を呼びました。

一筋縄ではいかないA24が贈る
意外すぎる結末とはどんなものなのか?

ハリケーンパーティーの夜の惨劇、
その犯人と真実についてネタバレ解説、考察しています。

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『ボディーズボディーズボディーズ』あらすじ

20代のビーは交際中の恋人ソフィに誘われるまま、
山奥にある豪邸へやって来た。

そこは、ソフィの幼馴染のデヴィッドの両親が所有する別荘で、
すでに、デヴィッドと友人たちが集まっていた。

デヴィッドの恋人で女優のエマジョーダンアリスとその歳の離れた恋人の
グレッグ

加えてマックスも来ていたらしいが、デヴィッドと揉めてしまい、
出て行ったらしい。

彼らはハリケーンの最中、友人たちと集まって騒ぐ、
いわゆるハリケーンパーティをするべく盛り上がっていた。

ソフィの登場に、ヒソヒソ話をするもの、『会いたかった』と
駆け寄ってくるものもいた。

一端車へ戻ったビーは遅れて合流すると、
手土産のズッキーニブレッドを手渡しますがイマイチな反応を返される。

実は両親が裕福である彼らとは違って、ビーだけが
労働者階級の出身であった。

そんな中、大きなククリナイフで、華麗にシャンパンの蓋を開封する
グレッグに喝采があがる。

そうして始まったハリケーンパーティだったが、
ソフィの『ボディーズボディーズボディーズ』という
くじで定められた犯人を捜す人狼ゲーム的な遊びを
しよう、という一声で事態は一変する・・・。

キャスト
アマンドラ・ステンバーグ、マリア・バカローヴァ、ピート・デヴィッドソン、
マイハラ・ヘロルド、レイチェル・セノット、リー・ペイス 

以下、結末までのネタバレを含みます。
未視聴の方はご注意ください。

本記事の情報は2024年9月時点のものです。
最新の配信状況は各サイトにてご確認くださいませ。

意外すぎる結末の真相とは?

『ボディーズボディーズボディーズ』ゲームで仲間を疑い
犯人捜しをする中、デヴィッドとエマの間にトラブルが起きてしまいます。

グレッグに続いて、デヴィッドもゲームを離脱するしまつに・・・。

そんな中、突然停電が起きてしまいます。
すると喉から血を流し窓をたたくデヴィッドの姿が・・・。

パニックに陥るソフィーたちは救急車を呼ぼうとするも、
携帯の電波は入らず、車も動きませんでした。

息絶えたデヴィッドの傍らには凶器のククリナイフが・・・。

屋内へ戻ったソフィーたちは
〖誰がデヴィッドを殺したのか〗
という犯人捜しを始めます。

良く知らない年上のグレッグがゲームを離脱したきり
デヴィッドの騒ぎにも姿を現さないことから
疑いをかけられるが、ソフィーに詰め寄ったところを
後ろからビーに撲殺されます。

その後エマの亡骸が発見されると、犯人はグレッグではなく、
ユタ州の大学を卒業したと嘘をついていたビーに疑いがかかる。

しかしビーはジョーダンが密かに銃を所有し、
ゲームの犯人だったことも明らかになると、
彼女たちはジョーダンが犯人だという疑念が深ります。

焦ったジョーダンは、実はソフィーと浮気をしていること、
を暴露しますが、アリスに罵倒されアリスの足を撃ってしまいます。

ジョーダンとアリスとソフィーとビーで銃を巡って
もみ合った結果、誤ってアリスが撃たれ命を落としてしまいます

ジョーダンをなだめようとしたソフィーでしたが、
ビーに突き落とされ転落してしまいました。

絶命する寸前に、ジョーダンはビーに、
ソフィーの携帯の中身を見ろと残します。

ビーはジョーダンとソフィーがお揃いの下着を保持している
のを目撃したこともあり、疑心暗鬼に陥ります。

『愛している』と詰め寄るソフィーに銃を向けると
携帯を見せてと要求するビー。

ソフィーの携帯を巡って争った末、携帯を開こうとするも、
それはデヴィッドのものでした。

そしてその携帯の中に残されていたのは、
TikTokでグレッグがしていたククリナイフによるシャンパンの
ボトル開けをしようとしていた際に、
誤って自らの喉を切り裂いてしまった・・・という事故の記録でした。

茫然とするソフィーとビーの前に、
デヴィッドと喧嘩になり出て行ったとされたマックスが現れ
その惨劇を目撃して、
『何があった?』と問います。

ビーは答えるのでした。

『電波が入った』

真犯人は誰か?

集まった8人のうち、ソフィーとビーそして
その場には不在だったマックスだけが生存したという結末。

しかし直接手を下した犯人はいなかった
というオチでした。

犯人なき惨劇は閉鎖的な空間、嵐による停電失った電波
そして実は裏切りを秘めていた関係性こそが
生んだ疑心によるものと言えるでしょう。

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結末の解釈と考察

嵐の夜に巻き起こった惨劇。

しかし実際に人を殺めたのは誤射によるジョーダンと
ビーだったということになりました。

そしてビーだけが自らの意志で実行したといえ、
それはいずれも本人によるところの、命を守るためでした。

ソフィーを襲った(ただ抑えようとしていただけと思われる)
グレッグを撲殺し、
自分の首を絞めるジョーダンを突き落としたのです。

実はこの描写からも裕福な家庭に育ったソフィーたちと
労働階級の家庭で育ったビーでは一線を画していたこと
表れています。

住む環境ひとつをとっても、治安は格別に違ったのです。

ビーの通っていた場所としてユタ州の大学という台詞が
出てきますが、例えばユタ州のソルトレイク付近は全米の中でも
治安が悪い方とされています。

そんな治安の悪い中で、自分の身は自分で守らなければならない
がモットーとしてあるビーだけが、
疑心暗鬼に落ち、犯人と対峙したと信じた中で、
自分や恋人の命を守るために反旗をひるがえした結果なのでしょう。

ところでソフィーとジョーダンの仲は本当のところはどうだった
のでしょうか。

答えはお揃いの下着だけならばまだしも、
証拠である携帯をソフィーが見せなかった
ことで自白したも同然の結果となっています。

この物語を締めくくる最後の台詞が
『電波が入った』
という言葉だったところに本作の裏テーマが
あるのかな?と思いました。

彼女たちにとって携帯や、SNS、ネットからの情報は
全て
であり、他人と本来のコミュニケーションをとろうとせずに、
電波に過度に依存している危険性をはらんでいるのではないでしょうか。

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