【すずめの戸締まり】ダイジンは味方?目的と可哀そうな結末をネタバレ考察

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〖君の名は〗〖天気の子〗などを手掛けた
新海誠監督の2022年公開作【すずめの戸締まり】

本作は主人公の鈴芽と草太の物語だけではなく、
猫のダイジンと鈴芽の物語でもあるのです。

無邪気で時には意地悪ダイジンを、何か気になって仕方がないという人も
多かったのではいでしょうか。

ダイジンの正体は何者
・鈴芽にとって味方だったのか?邪魔をしていたのか?
・ダイジンの目的や結末

についてもご紹介しています。

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【すずめの戸締まり】あらすじ

高校生の岩戸鈴芽は幼いころに震災で母親を亡くし、
母親の妹であるに引き取られ九州の地で2人暮らしをしている。

ある日の朝、すれ違った男性が、〖この辺りに廃墟はあるか?
と尋ねてきた。

彼の名前は宗像草太
鈴芽は草太に元は温泉街であった廃墟の場所を教えた。
しかし草太のことを心配した鈴芽はその廃墟に自分も訪れてみる。

するとそこには扉が存在していた。
鈴芽はその扉を開けてみるのだった・・・。

声優キャスト
原菜乃華、松村北斗、山根あん、深津絵里、染谷将太、伊藤沙莉、
花瀬琴音、花澤香菜、神木隆之介、松本白鸚 

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以下、作品の結末までのネタバレが含まれます。
未視聴の方はご注意くださいませ。

本記事の情報は2024年4月時点のものです。
最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。

猫のダイジンの真の目的は?

本作に登場するダイジンというニックネームの猫。
一見可愛らしく子どものような口調でしゃべる無邪気さがあります。

しかしその一方で草太を椅子に変えてしまい鈴芽を悲しませることも。

そんなダイジンは何者で、鈴芽の味方なのか?敵なのか?
気になるところです。

そこでダイジンの真実と目的について劇中で語られたことの解説、
と推察をしてみました。

ダイジンの正体とは

ダイジンの正体については劇中で語られたようにです。

もっと詳しく言うと鈴芽の住む九州の地に災いが起こらぬように
鎮める存在であり神を宿した要石でした。

要石になる前は・・・というと
子どもの閉じ師だったとのことです。
子どもながらに自ら要石になることを申し出て
100年間という長い間に段々と人々から崇められることもなくなり、
動くこともできないその場所でたったひとりきりでした。

鈴芽が草太を心配して温泉街の廃墟を訪れた際に
足元の要石を抜いたことから、
封印がとけて猫の姿となりその場から走り去ったのでした。

ダイジンと鈴芽の関係性

長きに渡り災いを鎮めるためにその地を守っていたダイジン。
しかし廃墟になったその場所で、人々は感謝をすることもなく
忘れ去られ孤独の身となっていました。

そんな時に、自分を解放してくれたのは鈴芽でした。

自分を解放してくれた鈴芽のもとを訪れたダイジンに、
鈴芽はご飯を食べさせ、

うちの子になる?

と声をかけるのです。

元は子どもであり、本来ならばまだまだ親の愛情や
優しさに包まれている生活だったはずです。

しかしそんな子ども時代を送ることはなかったダイジン
にとって、

人から親切にされる、自分に対する好意
が込められた鈴芽の言葉は
心が満たされる希望のようなものでした。

ダイジンは自分を好きでいてくれる鈴芽を
守っていくと決めるのです。

鈴芽を守る存在は自分だけでいい

そう思ったダイジンは一緒にいた草太を椅子に変えてしまいます。


災いが訪れないように孤独とたたかいながら守る使命を全うしてきた
子どものような神様のダイジンと
災いでその心を守られなかった鈴芽。

自分に愛情を注いでくれる鈴芽によってダイジンの心は満たされ、
お返しに鈴芽の心を幸せで満たすという役割を担うことに
決めたダイジンでした。

ずっと鈴芽の味方だった

草太を椅子に変えて、鈴芽を各地へ誘い翻弄させる役目
を担ったダイジンの狙いは何だったのでしょうか。

鈴芽を困らせるためのように見えるその行動も
実はダイジンが最初から鈴芽の味方だった故の行動なのです。

草太を椅子に変えてしまうことで、
鈴芽は草太が人間に戻れるまで旅をすることを
余儀なくされてしまいます。

しかしそれこそがダイジンの狙いだったと言えるでしょう。

閉ざされた鈴芽の心

幼い頃に震災で母を亡くした鈴芽の傷は深く、
自分だけ生き残ったことを運でしかないと
責めているようでした。

忘れたい思いは日記のページを黒く埋め尽くしました。

そして叔母のとの生活も、独身にして自分を育てなくては
いけなくなって、空回り気味で懸命になっている叔母に対して
罪悪感を持たずにはいられませんでした。

そんな鈴芽は幸せになるどころか
〖自分のせいで〗という感情は自身を拒絶していたといえるでしょう。

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鈴芽とダイジンの結末

ダイジンを追いかけてはミミズに遭遇し、
封印を繰り返す鈴芽。

一時は草太を椅子に変えただけではなく要石に変えて
しまったダイジンに対して、
その悲痛の思いを言葉にのせて浴びせてしまいます。

大嫌い、話しかけないで。

という拒絶の言葉を浴びたダイジンは
骨ばって痩せこけてしまいます。
そして鈴芽に話しかけることもなくなりました。

しかし、実はダイジンは鈴芽をミミズの居る場所へと
案内してくれていた・・・

そう気づいた鈴芽の感謝の思いによって再び輝きを取り戻し
愛らしい姿に戻ったダイジン。

しかし要石となってしまった草太を助けるために
鈴芽は
自らが要石になる
というのです。

大切な人を守るために自らを犠牲にする鈴芽の
その姿を見たダイジンは要石に戻ることを決意します。

本音をいえば鈴芽が言ってくれたように
鈴芽の子になりたかったダイジン。

しかし、鈴芽が草太を守るように、ダイジンもまた鈴芽を守るため
要石に戻りました。
100年前、自分も大切なものを守るために要石になることを申し出た。
その記憶が蘇ったのかもしれません。

せめて鈴芽の手で要石に戻して欲しいという願いが、
ダイジンが鈴芽にする最後の甘えでした。

ダイジンと鈴芽は形は違えど、お互いに子ども時代に最愛を失い
自分が好かれていないと細く小さくなって口数も少なくなるダイジン
絶望感の中で、自分のことを拒絶する鈴芽
写し鏡のような関係だったといえるかもしれません。

すずめの戸締まりとは

劇中では常世とよばれる場所で離れ離れになった母親の名を叫び
ながら探す幼少の鈴芽の場面が印象的に描かれます。

そしてその後、1人きりで泣き叫ぶ鈴芽を見つけ、

うちの子になる?

と声をかけたのは叔母の環でした。

しかしながら幼少の鈴芽の身に起きた絶望や苦しみは癒えることはなく
過去は黒塗りにして閉じ込めて時間だけ過ぎていきました。

環と鈴芽の間にはお互いに気を使い合うという
他人よりも他人のような距離を縮めることはできずにいました。

自分のせいで環の犠牲があることに罪悪感を持つ鈴芽
気を使うばかりの自己犠牲の精神で鈴芽の子育てをする環

2人の心も封印された状態でした。

鈴芽の解放

ダイジンを追って草太を戻すことは、ひいては
鈴芽の心を解放する機会を得ることになりました。

鈴芽は自分を好きになれないだけではなく
帰る家でさえも安堵の場所ではありませんでした。

そんな状況を放置すれば、少しずつ歪みは広がり、
鈴芽も環も押しつぶされてしまうことになったでしょう。

一度、環と離れ、初めて爆発寸前の環と本音をぶつけ合う
そしてあの日入った扉で待つ、幼少の頃の自分に会うのです。

高校生の鈴芽は幼い自分に自信をもって言えるのです。
〖あなたには希望が待っている〗
・・・と。

草太とダイジンと共に旅をした軌跡は
鈴芽の心に光をもたらし、希望という名の幸せへの道筋
示したのではないでしょうか。

【すずめの戸締まり】感想

災害の中、1人で居た小さな鈴芽は生存しました。
それは奇跡でありニュースを知る者は良かったと安堵したことでしょう。

しかし鈴芽自身の心に負った最愛を失ったという大きな痛みは
自分へ絶望という形で向けられ、蓋をされました。

誰だって生きていれば楽しいことばかりではいられないでしょう。
人生は山あり谷ありと言いますが
筆者の人生なんて谷の方が断然多い気がする・・・(笑)

しかし、きっと鈴芽のように心の戸締まりをすることが
明るい明日を導くのかもしれませんね。

嫌なこと、辛いこと、絶望感
それらを乗り越えるのは難しい。
そうなると、一端蓋をしてしまい記憶が薄れるのを待つ、
なんて人も多いでしょう。

しかし本作でのミミズのように、そうやって閉じ込めたものは
いつしか巨大になって手がつけられなくなってしまうのかも。

そうなる前に、自分だけの扉を開けて、
過去の自分、現在の自分と向き合って許すこと
は明るい未来を創るカギなのかもしれませんね。

人生で大切なものを失ったら、途端に世界は暗闇になってしまう。
もっと自分に出来たことがあっただろうと自分を責めることもあるでしょう。

それでも必ず明るい光は存在することを信じて欲しい!
というメッセージを見た気がしました。

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