映画『マッチング』ネタバレ解説/佐久間大介が演じる吐夢の目的は何?ラスト1秒の恐怖に迫る

邦画
スポンサーリンク

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

「ミッドナイトスワン」内田英治氏が原作、脚本、監督を務め
土屋太鳳さんを主演にむかえたサスペンス・スリラー
【マッチング】

ウェディング・プランナーとして幸せのお膳立てをする
主人公・輪花が出会いを求めて登録したマッチングアプリ。
その矢先に事件は起こり始める・・・。

色々と怪しげな人物が出て来る本作の
真犯人の正体、
そしてSnowManの佐久間大介さんが演じる吐夢の正体に
迫ります。

・最後の事件の犯人はあの人
・吐夢の正体と目的とは

に着目して解説、推察しています。

スポンサーリンク

『マッチング』あらすじ

ナガタウエディングにてプランナーとして働く
唯島輪花は勤続7年目。

当日にプランの変更を申し出るわがままな花嫁にも
そつなく対応するなど仕事熱心な一方で
自身の恋愛に対しては消極的だった。

人の幸せをお膳立てするばかりの輪花を心配する
同僚の尚美に勧められて
〖ウィルウィル〗というマッチングアプリに登録する。

あまりにも自然体な姿のプロフィール画像だったが
100人以上からのアプローチを受ける。

その中で尚美が推すのは金髪で明るそうな
吐夢という25歳の男性だった。

マッチングが成立してLINEのやりとりをする輪花と吐夢だったが
なかなか盛り上がらずにしびれをきらした尚美が
勝手に会う約束をとりつける。

仕方なく待ち合わせの水族館へ向かう輪花だったが・・・。

キャスト
土屋太鳳、佐久間大介、金子ノブアキ、杉本哲太、真飛聖、
片山萌美、片岡礼子、斉藤由貴 

U-NEXTでは無料トライアルで貰えるポイントで視聴が可能です!

アニメやバラエティも楽しめるHuluではレンタル視聴で配信中です!

映画では語られなった裏側が判明する小説版『マッチング』はコチラです。ただいま無料登録で70%オフクーポン配信中

本記事の情報は2024年7月時点のものです。
最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。

以下、ネタバレを含みます。
未視聴の方はご注意くださいませ。

最後の事件の犯人は誰か?

本作での事件では、監禁犯、尚美と片岡夫妻を手にかけた復讐犯、
そしてアプリ婚カップル連続殺人犯という具合に3人の犯人の存在が
明らかになりました。

しかし実は犯人はもう一人いるのではないか?と推察しています。

輪花の母親を監禁した犯人

まずは輪花の母親美知子を25年間に渡って監禁していたのは
輪花の父の芳樹のかつての不倫相手だった節子

芳樹を刺して服役した後、美知子の居場所を突き止め
決着を付けようと呼びだし、
そのまま誘拐、監禁したのでした。

愛した人が愛した人と一緒に暮らすことに
幸せを感じるという、
吐夢でさえも引いてしまった狂気な愛情からの犯行でした。

輪花を追いつめる復讐者

かつての芳樹の不倫相手の節子を母にもつ影山

芳樹とのことに夢中な母に愛されなかったばかりか、
芳樹に捨てられた後の母は狂ったようになり
自身も施設に預けられ苦悩の毎日を送ったことで、
芳樹のもと、幸せに育った輪花のことを逆恨みしていました。

輪花を苦しめるために、影山が犯した犯罪は
輪花が唯一好きだった相手で挙式を担当した片岡カップル
と吐夢に真相を聞いたかもしれない同僚の尚美

残りの犯罪は否定しています。

アプリ婚連続殺人犯

本作では明確に描かれていなかったアプリ婚したカップル
の殺害事件。

影山が否認している通り、影山の事情聴取の最中に
新たなカップルの殺人事件が起こっており、
影山は犯人から除外されます。

映画のパンフレットには
それまでのカップル殺害事件の犯人は
吐夢
であることが示唆されています。

芳樹は他殺⁈

外傷がなく、自ら命を絶ったとされている芳樹。

節子によれば、監禁されて精神崩壊してしまった
妻を目の前にしてショックを受け自ら命を絶った
のだろう
という。

しかしながら、そこに監禁されたままの妻を放っておく
のでしょうか?

まずはそれこそ命をかけてでも妻を救うことが
先決なのではないでしょうか。

自分の行いが発端になって精神崩壊に追い詰められた
妻を監禁させたまま自殺するというのは違和感が残ります。

そうなると、芳樹は実は他殺なのではないだろうか。

例えば妻を救いに行こうとして返り討ちにあったのではないのか
と思うのです。

芳樹に外傷がなかったというのは
争えなかった相手だったから。

自分と血が繋がっている吐夢が現れ
芳樹を追いつめ殺害したのだと推察しています。

最後の事件に真犯人はいるのか?

ラストで輪花とのデートを目前にして、
吐夢は公衆トイレに入り、血のついたナイフを洗っていました。

このことから吐夢は
輪花との恋が実ってもなお罪を重ねているということが
判明します。

しかし映画のパンフレットには、これまでのアプリ婚カップル事件
の犯人を吐夢であると示唆する一方で
最後の事件に関しては
〖WHO?
と記されているのです。

もしかしたら劇中最後の殺人については
真犯人が別にいるのではないのかという深読み推察も
できるのではないでしょうか。

怪しい点をあげるなら
清掃のプロである吐夢のその行動と、
ナイフ意外の血がついた衣服などの後始末が無いことに
違和感を覚えます。

そして紙袋には輪花からプレゼントされたピンク色のシャツ
入っており、同様にプレゼントされた靴は履いていました

犯行現場にプレゼントされた靴を履いて行くとは
思えないのと、
その後のデートシーンでは紙袋を持っていないことから、
時系列も放映された通りなのか怪しいかもしれません。

だとすればこれは誰かの尻ぬぐいである可能性が
浮上します。

だとしたら果たしてその依頼者は誰なのでしょうか。

逮捕されている節子と影山は除外になります。

そうすると、残るのは輪花・・・??

以下、原作のネタバレも含まれます。
未読の方はご注意ください。

スポンサーリンク

吐夢の正体と目的

自分の産みの両親を知らない吐夢は
〖不幸な星のもとに生まれた〗
と自負し、輪花とは
〖運命で繋がっている〗
としていました。

しかし輪花のことを調べるうちに
自分の素性に辿り着くのです。

吐夢は輪花の父、芳樹と、影山の母、節子の間に
産まれた子供でした。

つまり、輪花とは異母姉弟であり、
影山とは異父兄弟だったのです。

ストーカー以上の・・・

吐夢は自分のことをストーカーであると
輪花に告げます。

しかし本当の顔はアプリ婚カップル連続殺人事件の
犯人
だったのです。

そして原作においてその動機は
〖真実の愛を確かめるため〗の試験
だということが示唆されています。

アプリ婚のカップルに真実の愛はあるのか?

もし二人の愛が真実ならば相手のために
自分が犠牲になることもいとわないはず。

そう考えた吐夢は、どちらかが犠牲になるか
2人とも犠牲になるのかを選択させたのです。

しかし相手のために自分が犠牲になると申し出る
カップルは一組もありませんでした。

輪花への願いと目的

両親を知らず、愛情を知らない吐夢は
愛に執着していました。

その執着は経験ではない理想からくるものゆえに
万人に受け入れられるような形ではなかった
と言えるでしょう。

アプリ婚のカップルに真実の愛はないと
確信したように、
吐夢にとっての真実の愛は
大切な人のために命を差し出せるのかどうか?
という究極のもの。

そして吐夢は家族であり愛する人である輪花
のために命を差し出すことができる
ということ
を身をもって証明しました。

その後、輪花は水族館デートで自分の手を近づけ吐夢と手を繋ぎます。

通常ならばその行為は輪花の『好き』の表現であり、
両想いの証として舞い上がってしまってもおかしくはありません。

しかし吐夢の表情に『嬉しすぎる~』という心の内は
想像できませんでした。

恐らく
輪花に求めるものが違うのです。

吐夢にとって輪花は、守りたいと思った初めての人。
それでも、そんな天使のような輪花が
捕食する悪魔のようになった姿を見たいという願望は
隠しきれないのです。

だから吐夢の究極の愛の形、そして目的とは
輪花を悪魔にすること。

そして自分は輪花のために犠牲になるということ、
なのではないかな?と推察しています。

ラスト1秒、愛は反転する

ラスト1秒というのは、輪花が手を繋ぎ吐夢がほほ笑む
場面のことを指すのだと思われます。

この一連のシーンは、ただ単に二人が両想いになったという瞬間
なのではなく、吐夢が抱いた愛情が輪花が吐夢へ抱く愛情
へと転がった
ということでしょうか。

だとすれば、大切な人たちを奪われた輪花は
吐夢の望む悪魔の姿になって、
吐夢の行う真実の愛を探求する裁きのゲーム
マスターに成り代わった
ということなのかもしれません。

スポンサーリンク

その他の謎と感想

本作では犯人や犯行風景が明確に映らないことから
どの事件が誰の犯行なのかということは
供述を信頼できるかどうかにかかってきます。

なかでもラストの犯行は吐夢のようでもありながら
他の人の犯行を匂わせるような演出でした。

続編がありそうという噂の本作で、
真犯人の正体が明らかになるのか?期待してしまいます。

一方でどうにも難解な場面は他にも見受けられました。

中でも、手紙の存在とそれを読んでほほ笑んだ美知子のこと。

シンプルに考えれば、あの手紙は影山から節子へ宛てたもの
なのでしょう。

それならばなぜ美知子に読ませたのか?
そしてなぜ美知子は微笑むのか?

ただ美知子が節子であるというミスリードを誘うシーン
にしては意味深でした。

またこの場面からは、美知子は本当に精神が崩壊し
輪花のことがわからなくなっているのか?

はたまたこの人物が本当に美知子なのか?
という疑問まで広がります。

影山は晴れやかな表情で事情聴取に挑み、
自分の犯行意外のことには口をつぐんでいました。

本来ならば輪花を手にかけることに失敗して
悔いが残るはずの影山ですが、
まだ終わっていないとほくそ笑むような表情に見えたのは
筆者だけでしょうか。

もしかしたら影山と吐夢は最初から繋がっていた
という可能性はないのか?

吐夢の元カノ事件にはどういう経緯があったのか?
事件か事故か?

吐夢の言う
『家族は再生できない』という台詞に込められた
意味は何なのか?

続編で回収してもらいたいことが満載な
一作です!

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました