韓国ドラマ【ザ・グローリー】復讐の結末をネタバレ考察

青いバラ 海外ドラマ
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Netflixオリジナル【ザ・グローリー~輝かしき復讐~】

Netflixグローバルランキングにおいて世界1位を記録したことでも話題沸騰中ですね。

そんな人気作の

託されたメッセージとはどんなものなのか⁈
復讐の標的だった者たちが最後にどうなったのか?

以上のことが気になるというかたの参考になれましたら幸いです。

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【ザ・グローリー】あらすじ

建築家になる夢を持っていた女子校生・ムン・ドンウン
彼女は壮絶ないじめにあっていた。

加害者たちの親はお金持ちで有権者だったため
先生も味方をしてくれず、ドンウンの親も守ってくれず
たった一人の高校生ドンウンにはあらがう術はなかった・・・。

追い出されるようにして高校を中退したドンウンはそれからの18年間、
加害者たちへの復讐を生きがいに大学に通い教員免許を取得する。

夢だった建築家ではなく教員免許を取得したのは夢が〖ヨンジン〗へ変わったから。

加害者たちを追うドンウンの復讐計画の幕があがる・・・

以下最終回までのネタバレを含みます。
見視聴の方はご注意くださいませ(。-人-。)

【ザ・グローリー】に込められたメッセージ

いじめがテーマになっている物語は観ていて辛いものがありますよね。

本作品のいじめを受けてドンウンが背負ったのは
時間の経過では消すことができなかったもの。

目に見える傷と目には見えない心の傷

助けられなかった同級生の痛み

それらの重すぎる思いを胸に
自分のためというより、復讐の為だけにどうにか生き伸びてきました。

そんな辛すぎるドンウンの半生を見せるのは何故なのか?
本作に託された思いについて検証してみました。

『バンホーテンで甘いココアを作って癒しのひと時を』

決して加害者にならないで

高校生の子どもが犯したいじめの罪。

加害者の高校生は大人になって、その記憶は半減してしまっていました。
自分には痛みがないから・・・人一人の尊厳を奪った責任も感じていないから・・・

本作の加害者たちは全くの反省の色も感じられず、
平気でかつての被害者ドンウンにちょっかいを出すことができます。

こんな行いは醜態であり、悪魔の所業といっても過言ではありませんよね。

被害者ドンウンは18年経ってもまだ18歳のまま立ち止まっていたのです。

すぐに鮮明に浮かぶ壮絶なシーン。

思い出しては心が痛み
自分の人生が見えない。

だから

加害者たちを憎み続けることが唯一の生きる糧になっていました。

被害者をそんな闇に突き落としてしまう・・・

そんな行いをする人間には絶対にならないで欲しい・・・そんな思いから

あえての壮絶ないじめの描写
極悪すぎる加害者たち

を描き切ったのではないかと思いました。

誰にでも必ず味方がいる

本作の主人公・ドンウンは、いじめにあう前までは友人であった同級生
キム・ギョンランにも見放され
本来頼みの綱なはずの担任の先生は加害者の味方。

そして極めつけは実の母親が娘が壮絶ないじめにあっていても無関心
しかもそんな母親は加害者代表の保護者と取引をして、
示談にもちこみ自分はお金を貰い、娘を退学させるというくずの極みでした。

一見悲惨すぎて可哀そうでしたね。

しかしながら保険の先生はいじめの存在を知ってから
ドンウンの心の支えになってくれました。

復讐を実行すると決めたドンウンを応援するのです・・・先生なのにww

そして大人になったドンウンの住まいの大家さんも、
自らの命を絶つため入水するふりをして
実は海に消えようとしていたドンウンを救った(という真相だと思います)恩人でした。

親の愛情を問題提起する

家族に恵まれなかったドンウンとは対照的に
復讐に利用するはずだった協力者たちの
家族への想いは深く、

彼らを通して
自分の子を想う親は本来はこうなんだ・・・という
理屈では説明のつかない愛情のかたちが描かれていました。

チュ・ヨジョン母の場合

1人目の協力者は美容整形外科医のチュ・ヨジョン

彼は最初からドンウンに利用されていると気づきながら
復讐の協力をしてくれました。


自らが父親を奪った者に対する復讐願望をもっているから
ドンウンの気持ちがわかってしまう・・・。

そしてそんなヨジョンの母は息子の闇を知り、
ドンウンの復讐に協力する息子を黙認します。

そして復讐を終え、自らの命を絶とうとしていたドンウンを
〖復讐の果てが自ら命を絶つ結末ではだめ〗だと引き留め、

同じく復讐願望に押しつぶされそうな息子を
暗闇から連れ出して欲しいとドンウンに息子を託しました。

ハ・ドヨンの場合

2人目は加害者代表のパク・ヨンジンの夫であるハ・ドヨン

彼はドンウンのためを思うならば復讐などはやめるべきだと主張しながらも
自らの夫人たちが犯した罪の大きさに驚愕し心を痛めます。

そして彼らの人間性があらわになっていくことで
人はそう簡単には変われないことも悟りました。

そして最終的にはドヨンの娘を自分の血を分けた子だと知った途端
奪おうとするチョン・ジェジュンへの復讐劇に自ら手を下すことになります。

真実を知ってもなお
血の繋がりなど関係なく変わらぬ愛情を娘へ注ぐ父の姿。

娘を守ることに徹した父の行動でした。
(手は汚しちゃいましたけれどもww)

カン・ヒョンナムの場合

3人目の協力者は夫の家庭内暴力から娘を守る為
ドンウンに協力するカン・ヒョンナム

自分がぼこぼこに殴られるのには耐えられる。
でも・・・娘の顔から笑顔が消えるのは耐えられない。

だから娘と自立することを決意します。
たとえかつては愛した夫を手にかけようとも・・・。


自分の母とは対照的に、どんなことをしてでも娘を守ろうとするヒョンナムの姿
ドンウンは心を動かされていきますね。

復讐の行方

お金持ちで有権者の子どもは18年の時が過ぎても裕福なまま。

一人で計画を練ってきたドンウンはどのようにして復讐を成し遂げたのでしょうか?

ソン・ミョンオの結末

ドンウンに利用されているとも気付かずドンウンと手を組んだようにみせかける。
そうしてかつての仲間たちの弱みを握り、
ユン・ソヒ事件のことでドンウンも含めた5人を脅迫する。

唯一ミョンオの脅しに動揺したヨンドンに
お酒の瓶で殴られ重傷を負って倒れたミョンオ。

先走ったヨンドンは証拠隠滅を頼むために逃走するが、
実はミョンオはその時生きていて、その場所に寝泊まりしていたキム・ギョンランに助けを求める。

しかしミョンオはかつてギョンランを乱暴した過去があり、
ミョンオの記憶がフラッシュバックしたギョンランにとどめをさされる

イ・サラの結末

画家になったサラは、薬物依存症でした。

ドンウンはサラを薬ネタで脅迫しお金を奪い、脅迫は続くことを示唆して
サラを精神的にも追い詰めていきます

さらに薬が手に入らなくなって禁断症状の出ていたサラに薬物を渡します。

教会でハイになったサラはその醜態を教会に居た人たちに録画され
その動画の流出により
社会的に破滅状態になっていきます。

疑心暗鬼に陥ったサラはヨンジンを疑ってお返しに過去のいじめ動画を流しますが
実はハイになったサラの動画を流したのはヘジョンだと判明すると
ヘジョンの首を刺し、容疑者として連行されていきました。

チェ・ヘジョンの結末

ヨンドンを見放したジェジュンはヘジョンと共に、
実の子であることが判明したドヨンとヨンドンの娘・イェソル
を引き取る計画を持ち掛けられ舞い上がっていましたが、
サラに首を刺され、声を失ったうえに、ジェジュンにも見捨てられることに・・・。

そんなヘジョンの病室に現れたドンウンは、ジェジュンへの復讐を手伝える・・・
と提案しある薬物をヘジョンに渡す。

チョン・ジェジュンの結末

荷物を引き取りに来たヘジョンにひどい態度をとったジェジュン。

その様子に激高して復讐を決意したヘジョンはドンウンから渡された薬物を
ジェジュンが常用していた目薬に仕込みました。

ジェジュンは運転中目薬をさしたことで事故(復讐計画の一部)にあい
視界が奪われたまま建設現場をさまよっていると、
ハ・ドヨンに固まっていないコンクリート内に突き落とされ沈んでいきました

パク・ヨンジンの結末

人を限界まで追い詰めても、人を殺めてしまっても
反省の色もなく、保身しか考えない妻に愛想をつかしたドヨンに離婚され、
母親がいじめをしていたことを知った娘にも嫌われます。

またヨンジンの母親も自らの保身のために、
娘がユン・ソヒ事件に関与した証拠をドンウンに差し出します。
(実際には証拠能力のない名札でした)

最愛の母に裏切られ孤独になったヨンジン。

自首するならこれい以上追い詰めないというドンウンの最後通告を聞き入れず
18年前にビルの屋上からソヒの服に火を点けて突き落とした証拠も見つかり、
ソン・ミョンオ殺害の罪も暴かれ逮捕される。

実際はソン・ミョンオにとどめを刺したのは、
ギョンランだということは知らないまま・・・。

獄中にていじめられる毎日を送ります。

【ザ・グローリー】まとめ

ドンウンの輝かしき復讐は自らの手を汚すことなく達成され
かつてドンウンを苦しめた加害者たちはそれぞれ罰を受けました。

仲間を裏切ったミョンオは仲間に危害を加えられ
いじめられっ子を乱暴していた彼はいじめられっ子によって人生を終了させられました。

人がいじめられるさまを動画に撮って楽しんでいたサラ
自らの醜態動画が流出したことにより破滅しました。

自分がいじめの対象になりたくないから加害者グループに言葉巧みに媚を売っていた
ヘジョン声を失いました

人の命を粗末に扱い、自分が一番だという思い込みから
人を見下して生きてきたジェジュン
暗いコンクリートの底に沈んでいきました

いじめの首謀者であり母の支援を受け、仲間を侍らせていたヨンドン
自らがいじめの対象となり、母にも仲間にも夫にも娘にさえも見放され
いじめがはびこる檻の中で孤独な人生を歩むことになります。

〖神〗の存在を信じていた加害者たちと
〖神〗を信じなかった被害者ドンウン。

結局神はドンウンの味方をしましたね。

人が生きる最低限の権利さえも奪った責任は重かった・・・。

ドンウンの〖人生を奪われた人の表情〗
とことん底意地の悪いヨンドンなど・・・
俳優さんの演技が素晴らしいものでした。(素人総評で失礼しますww)

テーマは重いものですが
伏線回収など鮮やかに作られた脚本は見ごたえがありました。

自由テキスト

※この記事は2023年4月時点のものです。

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