Netflix映画『ワッツ・インサイド』の結末/ラストで入れ替わったのは誰なのか

ドラマ
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Netflixオリジナル映画
『ワッツ・インサイド』の配信が開始されています。

結婚式の前夜、パーティを楽しむ主催者と友人たちは、
『別人になれる』ゲームに心酔してしまいます。

その結果、彼らの結末はどうなるのか?
ネタバレ解説、考察しています。

この記事のポイント
別人になれるゲームの名は…
結末の衝撃を解説

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『ワッツ・インサイド』あらすじ

同棲カップルのシェルビーサイラスは9年間という交際期間
にあり、ややマンネリ化が悩みの種であった。

シェルビーの方は、そんなマンネリから打破するために、
サイラスの好みを考慮し努力を惜しまない。

しかしそんなシェルビーの思いを組まないサイラスによって
シェルビーの思いは踏みにじられ、喧嘩も絶えなくなっていた。

そんな折、2人の共通の友人であるルーベンの結婚を祝う
前夜のパーティーに呼ばれる。

2人が豪邸に到着するとそこには見慣れた面々が揃っていた。
インフルエンサーとして人気を誇るニッキをはじめ、
マヤブルックデニースが出迎えた。

ルーベンはもう一人招待客が居ると言う。

それが、大学時代に揉め事を起こした相手、フォーブスだった。
その時のことを覚えているか?
そんな話題になって大学時代の記憶を呼び起こす女性たち。

当時、デニスはニッキと交際していながらフォーブスの妹のベアトリス
との浮気疑惑がもちあがっていた。

そのことからデニスとフォーブスの間で殴り合いの喧嘩が勃発し、
デニスは暴行の罪で連行され、フォーブスは妹に大量の飲酒をさせたとして
大学を退学になったのだった。

それ以来のフォーブスとの再会だった。

遅れて訪れたフォーブスは何やら怪しげなアタッシュケースに入った
機械を持ち込んでいた。

人生観が変わるような凄い体験をさせてくれるというのだが・・・。

キャスト
ブリタニー・オグラディ(シェルビー)、ジェームズ・モロシーニ(サイラス)、
アリシア・デブナム=ケアリー(ニッキ)、デビット・W・トンプソン(フォーブス)、
デヴォン・テレル(ルーベン)、ギャビン・レザーウッド(デニース)、
ニーナ・ブルームガーデン(マヤ)、レイナ・ハーデスト(ブルック)、
マディソン・ダヴェンポート(ベアトリス) 他

以下、結末までのネタバレを含みます。
未視聴の方はご注意ください。

本記事の情報は2024年10月時点のものです。
最新の配信状況は各サイトにてご確認くださいませ。

別人になれるゲームの名は…

フォーブスが持参した機械。
それは人と人(の意識)を入れ替える装置でした。

1人1人、機械に繋がれた者たちのシャッフルで
別人の身体の中に入れるのです。

人生観が変わるような凄い体験を味わいながら
見た目と中身の人物が異なる中で、
誰が誰の中に入っているのか?をあてるゲームをしようと
持ち掛けます。

1回目のゲームで起きたこと

第一ラウンドの入れ替わりで、
サイラス(の意識)はルーベン(の身体)に入っていました。
そしてフォーブスはデニスの身体に。

そしてブルックの身体に入って動揺するシェルビーに
心配を装い話かけたのはデニスの姿をしたフォーブスでした。

その光景を見た皆がサイラスはデニスの中に入ったと勘違いするように
フォーブスが仕向けたのです。

一方でフォーブスのふりをせざるを得なくなったサイラスの方は
ニッキの姿をしたマヤと接触します。

サイラスはかねてからニッキに好意を寄せており、
マヤはルーベンの元恋人でした。

お互いの想い人の外見に囚われた2人
そこで親密な関係になろうとしてしまいますがサイラスが
ガラスで怪我をしたことから先には進みませんでした。

2回目のゲームで知ってしまった喜び

思いのほか、入れ替わりのゲームを楽しむシェルビーに対し、
ゲームの参加に消極的になるサイラスでしたが、
2度目のゲームも全員参加で行われました。

するとサイラスはフォーブスの身体に入ります。
そしてニッキの身体に入ったシェルビーは、
憧れのブロンド、インフルエンサーとして誇る人気ぶり、
などその恩恵を満喫していました。

お互いにインスタ投稿をするニッキとシェルビーでしたが、
そのフォロワーの差は歴然だったのです。

そんなところからニッキに対して嫉妬と憧れの入り混じった複雑な感情を抱くシェルビー
でしたが、いざ自分自身がその存在に成り代われる喜びを
知ってしまうのでした。

惨劇で一変するゲーム

当初の目的、それは誰が誰に成り代わっているのかを
当てるだけの体感ゲームのはずでした。

しかし、1回目のサイラスとマヤのように、
デニスの身体に入ったルーベンマヤの身体に入ったブルック
バルコニーでの情事に至ってしまいます。

屋内ではサイラスが元に戻ろうと持ち掛けている最中、
バルコニーが崩れ、ルーベンとブルックは鋭利なオブジェの上に
転落
してしまいました。

デニスとマヤが自分の身体を失ってしまったことから
歯車は狂いはじめ、
元に戻りたいサイラスやニッキ
元に戻りたくないデニスとシェルビー
それぞれ画策を練るのでした。

デニスとサイラスはお互いをののしり合い、
サイラスの姿をしたデニスは警察にサイラスがデニスとマヤ(の身体)を
突き落としたと自白をする電話をかけた
のでした。

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結末の衝撃を解説

装置の存在を警察に知られたくないフォーブスはこっそり逃げだそう
としますが、ニッキにつかまり拘束されてしまいます。

サイラスはシェルビーの元へ向かい、
いちばん大切な人はシェルビーでこの先の人生を共に生きたい人だと
気づいたと言って説得しようと試みます。

しかしその横で話を聞いていたマヤが、1回目のゲームで
ニッキの身体に入っていた自分と親密になった相手はサイラス
だと気づきシェルビーの前で暴露してしまいます。

やはり今でもサイラスがニッキに轢かれていることに
幻滅したシェルビーはサイラスの説得に応じずその場から去ります。

フォーブスが拘束されている部屋に入ったシェルビー。
現実に打ちひしがれ落ち込んでいると、フォーブスは
良策があると助言します。

そうして再びサイラスと対峙するシェルビーは、ある提案をもちかけました。

シェルビーがニッキの身体のままで、
サイラスはルーベンの身体に成り代わって
2人で逃げるのはどうか?
という内容でした。

すると元のシェルビーの身体に戻ることを説得していたはずの
サイラスはその提案を受けるのでした。

機械の操作方法を見ていたシェルビーがセットし、
それぞれの入れ替わりが行われようとした時、
本物のニッキがフォーブスを伴って現れ、
自分の身体(中身はシェルビー)にアレルギー反応を起こさせて、
元に戻らないと助からないと脅して、
フォーブスに元通りになるよう操作をさせるのでした。

それはシェルビーの復讐劇となった

サイラスはサイラスに、シェルビーはシェルビーに戻りました。
しかし以前と違うのは、サイラスが居るのは拘置所だということです。

デニスとマヤの身体はバルコニーからの落下事故でその命を
失ってしまいましたが、デニスがサイラスの名を語って警察に
自白をしたため、サイラスは無実の罪で逮捕されたのです。

そこへ面会に来たのはシェルビーでした。
サイラスの無実をはらす証言はしないと断言し、
暴言を吐いて出て行きました。

あの夜、シェルビーはもう一度サイラスとやり直すための
賭けにでていたのです。

(サイラスの好きな)ニッキの外見のまま、共に生きよう
と提案したシェルビーに、
〖シェルビーの外見に戻って欲しい〗
と言って欲しかったのです。

しかしサイラスが選んだのはニッキの外見でした。
それは、結局は初めから大本命の対象はニッキで、
シェルビーは永遠にナンバー2の女
であるという烙印を押されたのも
同然でした。

ラストで、その中に入っているのは誰?

元の自分に戻れたのはシェルビーとサイラスのみでした。
デニスはフォーブスの身体に入り、マヤはブルックの身体に入り、
ニッキはルーベンの身体に入ってしまいます。

そうしてフォーブスの姿をしたデニスの前に、
かつてもて遊んでしまった相手でありフォーブスの妹である
ベアトリスがやってきます。

しかしそれはベアトリスではなく中身は装置で入れ替わって
しまった本物のフォーブス
だったのです。

つまり、屋敷にやってきたフォーブスの外見をした中身こそがベアトリスでした。
彼女は自分に対する裏切り行為を行ったデニスの元へ、
兄から身体と装置を奪い、復讐にやってきたのです。

屋敷で最初にサイラスがフォーブスと会った時、サイラスは
うっかりシェルビーに対する本音を暴露してしまいます。

シェルビーに全てを捧ぐことはできない・・・と。
その相手が同様に、全てを捧がれずに傷ついたベアトリスだとは
知らずに・・・。

ベアトリスはかつての自分のような
シェルビーには同情したのではないでしょうか。

サイラスが求めるニッキの身体から元の自分に戻りたくない
と嘆くシェルビーにベアトリスは提案をします。

サイラスに最後のチャンスを与えたのです。
最後にシェルビーの姿を選んだのならば水に流して前へ進む

しかしもし、ニッキの姿でいることを選ぶのならば、
サイラスは
その報い受ける
ように。

デニスの恋人であったニッキに嫉妬の感情がある
ベアトリスは自分がニッキになりました。

1回目のゲームでデニスに入ったベアトリスがサイラスになりすましたのも、
この時、デニスの財産を海外口座へ移すことと、
その罪をサイラスになすりつけることが目的だったと判明します。

そして美貌も大金も手に入れ満足気なベアトリスは
車をとばして去って行きました。

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『ワッツインサイド』まとめと感想

大学を退学になってしまいその後の人生が変わってしまった
フォーブスがその因縁を晴らしにやって来たと思いきや、
陥れにやって来たのは、妹のベアトリスの方だったと
ラストで判明しました。

そして自分を裏切ったデニスから財産を奪い
その姿を別人(兄)に変えることに成功します。

しかしベアトリスはもう一人の自分を発見してしまったのです。
かつての自分のように、恋心をもてあそばれているシェルビーを。

サイラスに対する報い(殺人の罪)はあまりにも重すぎる結果となりましたが、
ベアトリスに後悔の気配も、シェルビーに情けをかける様子も皆無でした。

それだけ女性の9年もの時間を奪った罪は大きいという
ことでしょうか。

テンポが良く、ラストのどんでん返しも意外な展開でした。
サイラスの無実は晴らされないのか?気になるところです。

ニッキになったベアトリスは兄や財産の件で追跡をされるだろうから
またどこかで誰かと入れ替わってしまうのでしょうか。

個人的にはデニスとルーベン、そしてマヤとブルックがややこしく
混乱してしまいました。


『The100』のレクサや『フィアー・ザ・ウォーキング・デッド』のアリシアで
お馴染みのアリシア・デブナム=ケアリーを久々に見られて感激しました。

それにしてもニッキは突然男性になってしまい、デニスよりもむしろ
大変なのではないかと思うのですが、
女の敵はやはり女だということなのでしょうか。

あのアイドルにとか、あの女優さんにとか、
なってみたい憧れの人なら沢山いますが(笑)、
実際にこのゲームが実現しても怖くて尻込みしそうだから
映画で楽しむのがいちばんだと痛感する一作です。

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