ネタバレ考察・感想【ジェサベル】不幸と絶望の連鎖そして運命の結末とは?

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〖ゲットアウト〗〖M3GAN〗を制作したブラムハウス制作の映画
【ジェサベル】
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超絶インパクトのあるポスターが怖そうな
本作ですが、
筆者的には怖かったというより、その結末が
ずし~んとくるような
内容でした。

そこで賛否両論が巻き起こっているラストについて
ネタバレ感想・深読み妄想的推察を綴っています。

・絶望的な結末をネタバレ解説
・ジェサベルの運命に迫る

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〖ジェサベル〗あらすじ

パートナーとの引っ越しを決め、
妊娠中のジェサベル(以下ジェシー)は新たな生活に向け、
順風満帆だった。

しかし引っ越し先へ向かう途中、ジェシーたちの乗る車に
違う車両が衝突してくる事故に巻き込まれる。

ジェシーは一命は取り留めたものの、当面は車椅子での生活になり、
パートナーとお腹の子どもを失ってしまう。

すでに育ててくれた叔母を失くしているジェシーは
疎遠になっていた父レオンの元へ。

実家の今は亡き母親ケイトの部屋で暮らすことになったジェシーは
母からのビデオレターを発見する。

ジェシーはケイトの姿に感銘を受け、
ビデオレターを見入っていたが、
レオンはこれを良く思わず、激怒しながらビデオを壊してしまう・・・。

キャスト
セーラ・スヌーク、マーク・ウェバー、デヴィッド・アンドリュース、
ジョエル・カーター、アナ・デ・ラ・レゲラ 

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以下、ネタバレを含みます。
未視聴の方はご注意ください。

本記事の情報は2024年6月時点のものです。
最新の配信状況は各サイトにてご確認くださいませ。

結末をネタバレ解説

リハビリの生活を余儀なくされたジェシーは
疎遠だったレオンの居る実家へと身を置きます。

そこで見つけた母親ケイトからのビデオレターを見た時から
ジェシーの身の回りに異変が起き始めました。

ジェシーを襲ってくる謎の女性の存在、
夢に出て来る黒人の男性・・・。

そしてケイトのビデオレターを燃やそうとしたレオンは
火に巻き込まれ帰らぬ人となってしまいます・・・。

元恋人のプレストンに助けを求めたジェシーは
川沿いに自分と同じ名前(ジェサベル)が記された墓石
発見し、警察に調査してもらいます。

するとそこに眠っていたのは黒人の赤ちゃん
他殺されていたということが判明します。

驚愕の真実

ジェシーが知らなかった真実・・・
それはジェシーは養子だったということ。

レオンともケイトとも血は繋がっていませんでした。

そして本物のジェサベル(以下ジェサベル)
川沿いの墓石に埋まっていた赤ちゃんでした。

ケイトは教会の黒人神父であるモーセと不倫をしていました。
そしてケイトが産んだ子が黒人だったことでレオンにケイトの浮気が露呈し、
激怒したレオンによりすぐにジェサベルは殺されてしまいます。

浮気相手であるモーセのことも葬ったレオン。
愛する人と子どもを失ったケイトは絶望し、自ら命を絶っていました。

そしてビデオレターはジェシーではなく、ジェサベルに宛てたものでした。

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あまりにも不憫な結末

ケイトからの最後のビデオレターには
今までの母とは違う形相で、
〖あなたはもう死んでいる〗
と叫ぶ姿が・・・。

そんな光景に怯えていると、背後にケイトの霊が現れます。
そしてその傍らにはモーセの姿も。

2人は〖償ってもらう〗

と言ってジェシーを車椅子に縛り付け川に落とします。

川に落ちて身動きが取れないでもがくジェシーの元に
ジェサベルが現れ、ジェシーが腕に身に着けていたケイトの形見
のブレスレットを奪い、自分の腕に着けると
1人で水面へ上がっていきました。

そこへプレストンが駆けつけ、その彼女がジェシーではない
とも知らずにイチャイチャする2人。

警官が〖大丈夫ですか。ミス・・・〗
と聞くと
〖ジェサベルよ!〗
と返す彼女の中に居るのは紛れもなく
モーセの子どもだったのです・・・。

ジェサベルの運命に迫る

ジェシーの結末は自身の身体を本物のジェサベルに
乗っ取られてしまい、それと引き換えにジェシーの魂は
川の底に沈んでしまった
・・・というものでした。

不憫すぎるジェシーの運命は父親レオンが自分の罪を隠蔽するために
養子を迎え、ジェサベルと名付け
育てさせた時から決まってしまっていたと言えます。

モーセとジェサベルが亡くなった時、
モーセを崇める信者たちが何かの儀式
執り行っていました。

動物の生贄も捧げていたことから
あの儀式によってジェサベルの魂は
その地で密かに生き続け
ること可能にした
ということでしょう。

〖償い〗の意味

彼らの言う〖償い〗の意味、そして目的はたった一つ
本物のジェサベルを生き返らせること。

もっと言えば
モーセの子孫を絶やさないこと・・・
だったのかなぁと。

そして失った我が子が復活を遂げられるとあれば
ケイトものらないわけにはいかないですね。

もしかしたら、ケイトが自ら命を絶ったのも
ジェサベルを生き返らせるための犠牲の一環だった
可能性はないでしょうか。

ケイトはジェシーが引き取られたその時から償いを実行させるつもりで
赤ちゃんのジェシーの額に印をつけまじないのような
ものをかけていたのです。

しかしその家を離れ叔母に育てられていたジェシーの身には
何も起こることはありませんでした。

それはきっと守護していた叔母が亡くなり、
ジェシーの妊娠がトリガーになったのではないでしょうか。

子どもを失ったケイトの
〖お前だけ幸せなママにはさせねぇーよ〗
という念はジェシーから赤ちゃんを奪い、頼れる者を排除し、
実家へとおびき寄せたのです。

ケイトの部屋に招き入れられたジェシーは
ビデオレターを見てしまったことで
償いの儀の準備は整ってしまったということでしょう。

逆に言えば実家のあるあの地に足を踏み入れなければ
この悲劇は防ぐことができたのかもしれません。

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【ジェサベル】感想

あのブラムハウス制作のホラー映画とあって
思うような結末にはならないだろうという予感はしました。

ですが、その予想の斜め上を行くような
バッドエンドに驚愕です。

母親のケイトが発信の悲劇に見える本作ですが
実はモーセによる影響は大きく、
ビデオレターの内容の要はモーセから教わった
タロット占いでした。

そして怪奇現象を発動させたのも
モーセの信者たちという見方もできる本作でした。

どちらにせよ、
目的は娘ジェサベルの生還であり、
これ以上もこれ以下もないのです。

娘の命を奪ったレオンへの復讐でも
娘に成り代わっている偽ジェサベルを苦しめる
でもなく。

それ故ことの発端を起こしたレオンはジェシーが帰ってくるまで
何もなく過ごしていましたし、
言ってしまえば無関係であるジェシーが償いを担うことに
なるのは、ケイトとモーセによる目的を果たすための犠牲にすぎず、
身勝手さの極みでしかありません。

その後は、ジェシーの身体を乗っ取ったジェサベルは
プレストンと幸せな生活を送るのか?

せめてプレストンが何かおかしいことに気付いたような
示唆があったら良かったのに・・・
と思わされるとことん絶望的な一作です。

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