【ネタバレ考察】映画『ドミノ』タイトルの意味とエンドロールの真実

洋画
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『シン・シティ』や『デスペラード』のロバート・ロドリゲス監督と
ベン・アフレックによる奇想天外サスペンス映画
【ドミノ】

タイトルの『ドミノ』は邦題になっています。
どんな意味が込められているのか気になるところです。

そして本作いちばんの話題になったエンドロールについても
混乱した方が多いのではないでしょうか。

そこで本記事では

タイトルの意味とは?
物語の結末をネタバレ解説
エンドロールの真実

に着目して解説、考察しています。

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【ドミノ】あらすじ

刑事のダニー・ロークは、4年前、娘と一緒に公園に行った際、
少しの間だけ目を離してしまうが、その隙に娘を見失ってしまう。

その出来事はロークを苦しめ、
カウンセリングに通いながら仕事を続けていた。

そんな折、相棒の刑事ニックスからの連絡で
銀行の貸金庫が襲われるというタレコミがあったことを知る。

銀行前で張り込みをしていると不審な男を見つける。
その男が話しかけた女性の行動が異様だったのだ。

その男が銀行の方へ歩き出すのを見て
貸金庫のある場所へ先回りしたローク。

しかしその金庫に入っていたのは
ロークの行方不明になっている娘ミニーの写真だった。

さらに写真には『レヴ・デルレーンを見つけろ』
という謎の文字が・・・。

キャスト
ベン・アフレック、アリシー・ブラガ、ウィリアム・フィクナー、
J・D・パルド、ハラ・フィンリー 

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以下、ネタバレを含みます。
未視聴の方はご注意ください。

本記事の情報は2024年7月時点のものです。
最新の情報は各サイトにてご確認くださいませ。

タイトルの意味とは?

本作の原題は
【Hypnotic】で【催眠術】という意味です。

催眠術を施したり人を意のままに操る行為は
本作の重要なキーワードとなっています。

ロークの正体

鑑賞者が目を離した隙に娘を誘拐された悲痛な刑事として
見ていたローク。

しかしその正体はロークもまた組織の能力者でした。

娘のミニーが類まれなる人を操る特殊能力を持っていることで
組織に利用されるのを阻止するために、
娘の居場所を悟られないように自身に催眠術をかけていたのです。

さらに、妻を危険から回避する目的で記憶を消し、
組織側の人間であると認識させたのもロークだったというわけです。

邦題『ドミノ』の意味

邦題である『ドミノ』に隠された意味とは
ロークの娘であるミニーの本名
『ドミニク』です。

そしてドミニクの能力を利用して全人類を支配する目論見を
『ドミノ計画』と呼びました。

またロークが娘を隠した場所は養父母の家でした。
そしてそこへたどり着くロークを待つドミニクが
父を導くようにドミノを倒していました。

組織の13回目のシュミレーションで
トリガーを見つけたロークの虚構世界が崩れて行ったように、
一押しすればこれまでの世界が音を立てて崩れ行く
さまをドミノに象徴させたのではないでしょうか。

物語の結末を解説

ディヴィジョンという組織に所属していた
ロークとダイアナの夫妻は、自分たちの娘ドミニクには
優れた特殊能力があること、ディヴィジョンがドミニクのその力を利用して
全ての人類を支配し、世界を征服することを目論んでいる
ことを知ったのです。

夫妻はドミニクがディヴィジョンに利用されることを望まず、
せめてドミニクが成長するまでその身を隠すことを計画します。

そのために自身の記憶とダイアナの記憶も消し、
ダイアナはディヴィジョンに従事させ、
自分は組織に囚われながらもドミニクの成長を
待ったのでした。

つまりはロークは刑事でもなく娘を失くしてもいないのです。
これまでのロークに起こったカウンセリングや刑事事件など
全ては催眠中の仮想世界での出来事だということなのです。

ロークが描く『ドミノ計画』とは

銀行の貸金庫で見つけたドミニクの写真と謎の言葉
『レブ・デルレインLEV DELLRANE)を探せ』
は『ディアバレーレーンDEER VALLEY LNのアナグラムに
なっており、その場所は養父母の生活する牧場を示していました。

そしてそこへロークがドミニクを迎えに行き、
ディヴィジョンのエージェントたちをおびき寄せることで
エージェントとして再会したダイアナの記憶も取り戻させ、
家族に戻った3人で
ディヴィジョンを壊滅させる
ことがロークが描いた
『ドミノ計画』だったのです。

エンドロールの真実

そうしてラストでは、ロークもダイアナも記憶を取り戻し、
揃った家族3人で組織を壊滅させることに成功しました。

その仮想世界からヘリで新たな日々へと旅立とうとする
ローク夫妻とドミニクと養母の4人、
養父だけは、後片付けをしてから追うと言い
その場に残ります。

そしてエンドロールで驚愕の真実が・・・。

後片付けのためにその場に残ったと思われた
養父の正体はデルレーンだったのです。

本物の養父は既に息絶えていました。

全てはデルレーンが仕組んだ⁈

特異な能力を持つとしてディヴィジョンが欲していた
ドミニクの力。

しかしながらそのドミニクでさえも見破ることが出来なかった
デルレーンの虚構。

それは最も能力が高いのはデルレーンであったと
いうことを示唆しているのではないでしょうか。

そしてそんな有能者であるデルレーンはなぜ
全てのエージェントを見殺しにしたのでしょうか。

ロークたち4人をそのまま逃がしたのは
もう彼ら家族には用がないようにも見えました。

それとも単に能力者3人に1人で対峙するのは
分が悪いというだけの理由でしょうか。

そこには一つの仮説が浮かび上がってくると
推察することもできます。

それは、本当にディヴィジョンを壊滅させたかったのは
実はデルレーンであった
ということ。

そしてロークがどのように動くのか、
どのように動かせばロークの家族はディヴィジョンを
壊滅させてくれるのか?

そんなことも密かにシュミレーションしながら
最初からデルレーンこそがこの結末に導くべく
ドミノを並べるかのように仕組んでいた
という可能性はないでしょうか。

だとすればディヴィジョンのドミノ計画は本当に存在したのか。

何のためにディヴィジョンを壊滅させたかったのか?
そんな謎も浮上してきます。

その理由によっては、
単にデルレーン自身が抜けたいディヴィジョンを
自分が狙われない方法で解決したに過ぎないのか。

それともディヴィジョンなくして世界征服を狙う計画
デルレーン自体に可能なのか?

理由次第ではロークの平和はまだ訪れないということになります。

あのエンドロールの続きが気になるところです。

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【ドミノ】感想

二転三転する真実のオンパレードに
頭がついていかない本作ですが、
最大の衝撃はエンドロールと言えるかもしれません。

『プリズンブレイク』のマホーン捜査官でお馴染みの
ウィリアム・フィクナーが演じる
絶対に捕まらない男デルレーンの謎が深すぎました。

デルレーンは一体何がしたかったのか?
この物語はハッピーエンドかバッドエンドか?
何が虚構で何が本当だったのか?

デルレーンの目的や今後の動き次第で
ロークの敵なのか味方なのかという見方も変わってくるでしょう。

監督曰く『家族の絆』が究極のテーマなのだそうです。

あれほどの能力を持つデルレーンが
暴けなかった写真の文字のアナグラムと養父母の存在
というのも少し不自然ではないか?
という印象を受けました。

ともすれば、ロークの家族の絆、
娘を守るために自分は犠牲になる父親の姿、
そんなところに最終的には感銘を受けてしまった
デルレーンという構図を期待してしまいます。

現時点では続編情報が見当たらない本作ですが
デルレーンの真実が判明する続きが
気になってしまう一作です。

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