ネタバレ考察【ダ・カーポしませんか？】最終回は意味不明？｜意外な結末の全貌

ドラマ
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ダ･カーポとは〖はじめに戻る〗を意味する音楽用語です。

そんな【はじめにもどりませんか？】と問いかける秋元康原作のドラマ
【ダ･カーポしませんか？】

借金に追われ人生のどん底にいる人たちが集められ
自らの命とお金を賭けて運を試すゲームに挑む。

最終回では最強の運を保持する者が勝利を手にしたのですが
その結末は少し意外なものでした。

見る人によって解釈が違う、そんなラストに

あれはどういう意味なの？？

と思った人も多いのではないでしょうか？

この記事では

★最後のゲームとミスターXの目的
★勝者が手にしたものとは何か？
★ラストの仮面の集団が意味するもの

に着目して考察しています。

多々ある中の一つの答えとして〖気になる〗のヒントになれたら幸いです。

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【ダ・カーポしませんか】あらすじ

連帯保証やギャンブル、事業の失敗などにより多重債務を抱えた8人の男女。

彼らはそれぞれ人生が詰んでしまったことに絶望し自ら命を絶とうとしていた。

そんな時に突然現れた男は彼らに言う。

『どうせ捨てる命ならばその命を掛けた敗者復活戦に勝って
もう一度運をつかんでみませんか』

・・・と。

そうして営業していないとあるホテルに連れて来られた8人は
ミスターＸというこのゲームの主催者から払われる
命の金額を掛けたゲームに挑む・・・。　　

こんなゲームを開催するミスターＸの目的は何なのか？

キャスト
武田鉄矢（二宮辰之助）、伊野尾 慧（真澄太一）、マキタスポーツ（大田原善弥）、
観月ありさ（南雲洋子）、迫田孝也（四門英治）、平田敦子（前山恵理子）、
杉本哲太（稲葉忠康）、小林涼子（三橋愛菜）、長谷川百々花（櫻木駒希）他

以下、作品のネタバレを含みます。
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最後のゲームとミスターXの目的

8人の債務者から始まったデスゲームの勝者は
真澄太一でした。

そしてミスターXの正体は敗れ去ったはずの大田原善弥でした。
その目的は『運気』の正体を解明することでした。

ゲームを制した真澄は幸運だったのか

8人の債務者で行われたゲームの最終戦は、微かな絆が芽生えて
しまった真澄と南雲洋子の対戦でした。

ゲームを制した真澄は幸運だったのでしょうか？

答えはイエスでありノーであると考えます。

二宮がもらしたように、
『一瞬、真澄も助かること』を願った瞬間勝敗が決まったこと。

南雲洋子もまた、ひっ迫するゲームの最中、実は父親である二宮に
『墓場まで持っていこうとしている秘密はあるか』と聞きました。

それは南雲はこのゲームに負ける可能性を考えたからにほかなりません。

実は南雲も心の内では真澄が助かることを願ったのではないでしょうか。

最後のゲームでの二宮も、
実の娘に再会できたことを感謝し、思い残すこともなくなった今、
この時もやはり真澄の勝利を願ったのでしょう。

2人の願い、気持ちによって運気が真澄に流れたということもできます。

しかしながらそんな2人を味方につけた
真澄は幸運の勝者であったとも言えるのでしょう。

運気の正体

ミスターXは語りました。

『ずべては運だ』

・・・と。

人間たちは運に左右された操り人形のように
不幸にも幸せにもなり得るのだと言います。

後悔も失敗も苦悩も成功もすべてが運なのだと。

一方で二宮は最後の勝負は対戦相手を真澄以外にして欲しいと
哀願していました。

その様子からも二宮は自分が勝つことを最初から望んではいなかったと思うのです。

そしてこれから一人で生き残るであろう真澄に

『運気の正体のために落とした数々の命は無駄ではなかった。』

と豪語しながら、見えない運に振り回され哀れな最期を辿る自分を見せつけ、
同様に失った南雲たちの命の重さを説いたのではないでしょうか。

勝者が手にしたものとは何か

最後まで残った真澄は、100憶を手にしました。

多くの犠牲の元、頂点にたった幸運の持ち主となったのです。

それなのに涙を流し浮かない表情を浮かべ一人立ち去りました。


一方二宮は
勝負に敗れ自ら命を絶つも、その表情はどこか晴れ晴れとしていて
笑みを浮かべながら自分の人生を終わらせた不運の持ち主となりました。

このゲームの勝者が手にしたもの。
それは虚しさだったということでしょうか。

小切手を破り捨てた意味

ラストは如何様にも解釈が出来る描写でしたね。

真澄は命を賭けて勝ち取った小切手を破り捨てました。

それはミスターX曰く
運で手に入れたものです。

筆者はこの描写を運に操られることへの決別と解釈しました。

自らの意志で
自らの能力で
自らの努力で
自分の人生を生きていくことを決めた

ということなのではないでしょうか。

きっと今後の真澄は懸命に働き自分の能力で稼いだお金で
借金を返済していくのではないかと思います。

ゲームに参加する前に戻ってはじめからやり直すのではないでしょうか。

ラストの仮面の集団

最後の最後も意味深すぎました。

真澄以外の人間は全員ミスターXが付けていたような仮面を身に付けています。
そして真澄はその集団の中を逆行するように歩いて行きました・・・。

仮面の集団はミスターXのような人たちという意味あいなのでしょう。
つまりは運が全てだと思って運に翻弄されている人たち。

一方で真澄は運という不確かなものに見切りをつけたのでしょう。
運を切り開くのは自分なのだと。

【ダ･カーポしませんか？】を見た感想

どうしようもなく悪いことが起きたとき
〖運がわるかった〗
のだと言い聞かせることで諦めがつくことってありますよね。

もしも本当に運気の予報みたいなものが解明されるのならば
生きることはもっと楽になるのかもしれません。

自分は運が良い方なのか？
と聞かれたら、

『めっちゃ不運です』

と即答してしまう自分がいますｗｗｗ


このドラマを見て考えさせられました。
どんなに今の自分が運に翻弄され運に頼って運に背負わせているのかということを。

今は筆者も仮面の集団の一人なんだと思います。

これからはそんな集団から逆行していかないとな
と思わせてくれる一作でした。




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