イ・ビョンホンが放つメッセージとは?【エターナル】あらすじとネタバレ感想

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当時まだ無名だった新人監督の脚本に感化され、
映画への出演を即決したという、
日本での人気も高くハリウッドでも活躍する
国際派俳優・イ・ビョンホン

この作品は
誰かの人生に残る1本になる
と語った実力派俳優がこの物語を通して伝えたかったこととは何か?

視聴前には何も情報を見ないことがオススメな本作ですが
〖エターナル〗
どんな内容なのか?
面白いのか?

気になってしまう方のために、少しだけ
あらすじと見どころをまとめています。

また後半ではネタバレありで本作に込められたメッセージ
感想を記しています。

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【エターナル】あらすじ

イ・ビョンホン扮するカン・ジェフンは上昇志向が強い。
妻と息子にも英語を話せるようになって欲しいと
2人をオーストラリアへ留学させる。

一方ジェフンの方は韓国で仕事に励み、
努力も惜しまず家庭も顧みる暇がないほど働いてきた結果、
大手証券会社の支店長という地位まで上り詰める。

ところがそんな折、務める証券会社が経営破綻に追い込まれてしまう。

不良債権を大勢の顧客や自らの友人たちにまで勧めてしまっていたジェフン。

ジェフンに対する信頼は失われ、
会社側からは責任を負わされ顧客の前で謝罪するも
怒りが収まらない顧客たちからの
執拗な非難や追及は続き、暴力を振るわれることもあった。

地位も財も社会的な信用も、なにもかもを一瞬にして失ってしまったジェフン。

その精神は病んでしまい安定剤の手放せない日々になってしまう。

部屋で顧客への謝罪メールを送り終えたジェフンは
ジェフンの元への帰国の予定が延期になったという妻からの連絡を受け、
着の身着のまま妻と息子の住むオーストラリアへ向かった。

しかしそこでジェフンが目撃したものとは…

監督 
イ・ジュヨン

キャスト
イ・ビョンホンコン・ヒョジンアン・ソヒジャック・キャンベルペク・スジャン 他

『エターナル』はU-NEXTで見放題。無料トライアルあり

『エターナル』はHuluでも配信中。2週間の無料期間あり。

※本記事の情報は2023年6月時点のものです。
最新の配信状況は各サイトにてご確認くださいませ。

【エターナル】みどころ

散りばめられたサスペンス要素

本作には、『何だか変』
違和感を覚えるような場面が多数登場します。

この違和感は一体何なのか?
考えながら見るもよし。

違和感とか後回しにしてビョンホンの静かな演技に
酔いしれるのも良いかもしれません。

おススメはひとまず考えないこと・・・の方です。

ほぼオーストラリアロケ

妻と息子がオーストラリアへ語学留学している
という設定のもと行われたオーストラリアでのロケ

美しいボンダイビーチ
観光名所のオペラハウスなどなど。

その景色は圧巻です。
海外旅行好き、オーストラリア好き、
シドニーに興味がある方々なども楽しめます。

大物俳優が惚れ込む脚本には理由がある

当時の監督の逸話から、
韓国では妻子を海外へ留学させて
夫だけ本国に残り、仕事に励むことで金銭的なサポートに徹する
という家族の形は多くあったのだそうです。

そんな実際に起こっていることを丁寧に描いたのが本作。

さらには
海の向こうの方々から
働きすぎな日本人
と称される我々にも決して他人事ではない気がします。

誰にでも起こり得るテーマだからこそ
重く伝わってくるメッセージが
本作には存在しています。

以下、断片的な作品内容のネタバレを含みます

未視聴の方は
前情報なしで視聴するのが絶対的におススメです❣

【エターナル】のネタバレありで『気になったこと』と感想

え~。
海外に行くのに携帯置いていっちゃうんだぁ。


それが第一の気になったことでした。

ひょっとしたら仕事人間だったジェフンが初めて
家族を1番に思えた描写で、
会社とか顧客とかそういういっさいから逃れたくて
携帯も置いていっちゃえ・・・

というシーンだったら良かったのに。

人は弱いですね。

結婚していながら海外という遠い地にいるにも関わらず
夫は息子を任せきりで全く連絡もしてこない


そんな状況は一人きりではなかなか耐えられるものではないのでしょう。

夫もまた
自分が上に行くことは本来その家族である妻や息子
にも良い生活をさせてあげられるし、
息子にも同じように将来は上を目指して欲しい。

そう願うこと自体に落ち度はないはずなのに。

のぼるときには見えなかった花

上り詰めるのは生半可な覚悟では出来ないのかもしれません。

そしてジェフンは自分の頭上しか見て来なかった結果、
すぐ後ろに付いてこれなかった家族は
その時何を思っていたのかさえ知る由もありませんでした。

弱さから隣人男性と親密になってしまった妻に怒りを覚えるも
妻の本心は夫と居たかったのだという真実を知ることに。

そして離れて暮らすくらいなら
金銭的な問題なんて夫婦2人で頑張ればいい。
一緒にいることが一番大事なのだと。

もしもジェフンが振り返ってさえいれば、簡単に理解できたことでした。

ジェフンの不幸も妻の不貞も起こることはなかったでしょう。

そこに咲いていた花に気付いたのは下りる時で、
その時にはすでに花は朽ち果ててしまっていました。

あなたにとって大事な花を見逃さないで

それこそが作り手からのメッセージなのでしょう。

『全部見ていたのね』の真意

妻の不貞を確信してしまったジェフンが怒りにまかせて
寝室で眠りについた妻の首に手をかけようとする

のですが、どうしてもその手を締めることは出来ず
泣き崩れたその時、
妻が書いた永住申請書に自分の名があることを知る。

ジェフンが妻の本当の気持ちを知った瞬間でした。

一方、妻は起床すると、
風(ジェフンの怒りの念?)に吹かれた永住申請書と
ジェフンの写真が床に落ちているのを発見します。


夫の写真がこの部屋でこのタイミングで落ちているなんて
その光景はまるでジェフンが自分の罪を見ていたかのようでした。

私的には妻はこの時、夫への気持ちを思い出し
罪の意識にかられ後悔の気持ちに襲われた末、
その後、隣人とは一緒にならないのでは?
と思いました。

そんな印象に残った場面でした。

さいごに

ジェフンがシドニーで出会ったジナ

怠け者だから貧しいのだというのは嘘だ



という類の台詞があったように

超学歴社会の国では学がないと働いても働いても貧しい・・・

そんなことが起こらないようにジェフンは
未来をより良いものにしたかったに過ぎません。

しかしその代わりに犠牲にしたものがあることに
気付けなかったジェフンの人生は悲しすぎる結末を迎えました。

多くの人が未来に不安を抱き
今を大切に生きることに全力を注げないでいるのでしょう。

またはジェフンのようにエリート街道をひた走り
その裏で悲しむ人がいるのに気付けなかったり。


だからこそ、大切な花を見失わないことを意識した方が良いし
疲れたら一休みしたってOKなんですよね。



私にとっても厳しい世の中ですがww
時には

『まっいいか。』

という精神で生きたいものですww


個人的にはバッドエンドだった本作ですが

きれいごと

で終わらなかったからこそ
私にも人生に残る1作になりました。

『エターナル』のBlu-rayはコチラ



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