【ネタバレ考察】映画【トーク・トゥ・ミー】結末の意味は?ミアに起こった衝撃の真相

洋画
スポンサーリンク

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています

A24のホラー史上最高興収を記録した
【TALK TO MEトーク・トゥ・ミー】

監督が双子のユーチューバーという本作は
SNSで話題の儀式に軽い気持ちで足を踏み入れた高校生
たちが経験することになる憑依チャレンジホラーです。

その結末はどうなってしまうのか?
あのエンディングの意味はどういうことなのか?

について解説、考察しています。

この記事のポイント
冒頭の兄弟が示唆したもの
ミアの運命を変えた瞬間
その結末を引き起こす衝撃と真相

スポンサーリンク

『トーク・トゥ・ミー』あらすじ

高校生のミアは母を失くした傷みから立ち直れず、
父親との接触を避けるために、
友達のジェイドの家に入り浸っていた。

気晴らしがしたいミアはジェイドの仲間が主催するSNSで話題の
〖90秒憑依チャレンジ〗に参加した。

しかしミアの登場にジェイドの仲間は煙たがっており、
浮いている存在だったことが伺える。

そんな中、最初のチャレンジャーに立候補するミア。

その『手』を握り『話した前』と発すると
目の前に霊の姿が現れる。

動揺するミアだったが仲間の指示通り今度は
『入りたまえ』と発するとミアの身体に
霊が憑依した。

この憑依の掟は必ず〖90秒以内〗に霊の憑依を
断ち切らなければいけない。

しかし断ち切るのにてこずった結果、
ミアの憑依時間は90秒をわずかに超えてしまう・・・。

キャスト
ソフィー・ワイルド、アレクサンドラ・ジェンセン、ジョー・バード、
オーティス・ダンジ、ゾーイ・テラケス、ミランダ・オットー 

U-NEXTなら無料トライアル時に付与されるポイントで視聴できちゃいます!

Huluでもレンタル配信中!手続き簡単、色んな機器で楽しめます!

以下、結末までのネタバレを含みます。
未視聴の方はご注意ください。

本記事の情報は2024年8月時点のものです。
最新の配信状況は各サイトにてご確認くださいませ。

冒頭の兄弟が示唆したもの

冒頭、ホームパーティーが行われる中を
兄のカールが弟のタゲットの部屋へ助けに入り、
タゲットを利用した仲間を罵倒していた
ところ、タゲットに刺されてしまい、タゲット自身も自ら命を絶ってしまうという
ショッキングな場面から幕を開けます。

弟こそその『手』の持ち主だった

憑依チャレンジになくてはならない
霊と交わるための〖手〗

その持ち主こそ冒頭のタゲットだったことが判明します。
そしてそれは超能力者なり降霊術を扱う者なりの
本物の手なのだというのです。

その手を自身の元に置いていたタゲットは
日常で霊が見えるようになり、憑依され続けていたといえます。

そして末路は自身を心配してくれていたカールを傷つけ、
自らの命も絶ってしまいました。

兄弟が語ったこと

タゲットはその霊は化けることができると主張しました。
そして
カールは憑りついた霊は時間の経過に伴いその力は弱まっていく
と言っています。

ミアの運命を変えた瞬間

ミアが最初に憑依チャレンジした際に
このチャレンジのルールである
〖90秒〗を超えてしまいました。

あの時にすでにミアの身体には悪霊が居座ってしまった
と言えるのではないでしょうか。

そう考えると、ライリーに憑依チャレンジをさせたのも、
その時間をオーバーさせたのも、
ジェイドに責められその責任を転嫁した行動や言動にも
納得がいきます。

その後も霊を見続けるミア。
そして特に母親の霊はミアの心を大きく惑わします。

ミアの母親の霊は本物か?

結論から言うと母親の霊は最初の霊以外偽物だったのでは
ないかと解釈しています。

最初にライリーが憑りつかれた霊については
ミアのことを母親が実際に呼んでいた『ミー』という愛称
を語っています。

そしてその内容も、母は夫と娘のことを愛していたという
メッセージの強いものでした。

しかしながらその後、ミアが見る霊は彼女を『ミア』と呼んでおり、
〖自ら命を絶ったのではなく事故だった〗
〖父親は嘘をついている〗
など、ミアと父親の絆を完全に断ち切る方向へ誘うような
悪魔のささやきを繰り返します。

しかしながら母親が自分を置いて自ら命を絶ったなどとは
信じたくない事実であること。
そして信じたくない自殺を突きつけてくる父親の方こそ
母親の一件に関与しているのではないのか?と疑うミアの
心の闇と悪霊の思惑が融合した結果であるともいえるでしょう。

そのように、ミアの疑心をふくらませ、家族との絆を断ち切って孤立させる。
それができれば支配しやすくなるという目的のもと
変身できる霊がとった作戦だったのではないでしょうか。

カンガルーの意味

ジェイドの代りにライリーを迎えに行ったミアは
その帰り道、轢かれて苦しんでいるカンガルーに遭遇します。

ライリーは
〖楽にしてあげなければ〗
と言いますがミアにはそれができず、
そのまま立ち去ってしまいます。

これには死にゆく者を見るという恐怖がトラウマになっている
ミアにとって、それをもたらす行為に向き合うことができない。

そんな今も深い傷心の中にミアが落ちていることの象徴であると共に、
誰にも憑依されていない状態のミアは
誰かがしてくれると言い、カンガルーを見放したともいえます。

臆病で依存性の高い人間であることの示唆とも
解釈できます。

結末の意味とミアに起こった衝撃の真相

ミアがライリーの憑依を許してしまった結果、
制限時間をオーバーしてしまったライリーは
重体になり、目を覚ますと自ら命を絶とうとする始末でした。

霊が見えるミアはライリーの本体が
悪霊たちに蝕められまさに地獄へと引きずりこまれる
寸前の状態で苦しんでいることを知ります。

『ミアにはもうライリーは助けられない』

そう霊に言われたミアは母の霊からも
『ライリーを楽にしてあげなければ』
と囁かれます。

ミアの結末

ジェイドを騙してライリーから引き離すと
ライリーを車椅子に乗せて車道へと押し出そうとする
ミア。

その肩に手をのせた母親(だと思っていた)の霊は
『彼はわたしたちのもの』
と呟きます。

その瞬間、ミアは気付いたのです。
自分が操られていたことに・・・。

しかし次の場面で、車道に倒れていたのは
ミアの方
でした。

そしてその視界に入ったのは
ライリーを抱きかかえるジェイドの姿でした。

その後、病院内を歩き回るミアは
回復して家族と仲睦まじいライリーの姿、
エレベーターに乗り込む父親の姿を目にします。

しかし誰もミアには気が付きません。

そんなミアを暗闇が覆った後、

『話したまえ』

と言う外国人の男性に手を握られていました・・・。

ミアに何が起こったのか?

母親の最後の一言で、その霊が母親ではないことに
気づいたミアでしたが、
次の瞬間、絶命し、手を握られる側へと行ってしまったのは
ミアの方でした。

ミアはジェイドに押されたのでしょうか?
それとも自ら命を絶ったのでしょうか?

個人的には肩に手を置かれた瞬間、
真実に気付いたが時は既に遅かった
のだと感じました。

冒頭の弟と同様に家族を刺したミアもまた
同様に自ら命を絶ってしまう末路を辿ったのではないでしょうか。

ミアに憑りついた最初の悪霊は
ライリーの後ろに何かがいると訴え、
狙われているライリーに逃げるように警告していました。

悪霊たちが狙っていたのは
ライリー
だったのです。

しかし冒頭の事件の兄が言うように
〖霊の支配は時間の経過と共におさまる〗
のです。

霊たちは自力ではライリーを引き入れることが
不可能なので心にトラウマを抱え、闇にのまれ
孤独になったミアを利用したのでしょう。

本当の恐怖は孤独であること

ミアは本来は良い子だと思うのです。

友達の弟を迎えに行ってあげたり、
なんならその弟の友達もちゃんと送ってあげようとします。

親友と称するジェイドはミアの元カレと交際しています。
しかしミアの様子から察するにミアにはまだ元カレへの
気持ちが残っている
ようでした。

その気持ちを知ってか知らずか、親友の元カレと
付き合ってしまうジェイド
の方にこそ少し違和感を抱きました。

ミアのお泊りの際にも自分の部屋にはワンちゃんと自分で過ごし、
ソファーにミアを寝かせているという物理的な距離も、
他のドラマに出て来るような仲良し女子のお泊り会とは違う描写でした。

母親を失ったミアは、父親とは折が合わず、元カレとは切れて、
あまり親身になってくれない親友に頼る日々・・・。

そんな日々の中で悲しみと向き合うことも
癒されることもなくただ孤独の中にいた
のではないでしょうか。

そしてその孤独こそ、悪霊に取り入る隙を与え、
偽物の母親の姿にさえすがってしまう
悲劇をもたらしたのでしょう。

ともすれば、もしも
本心でミアを心配し、心を込めて握ってくれる
手の存在があったなら結果は違ったのかもしれません。

話すべきは生きている人だったのでしょう。

スポンサーリンク

『トーク・トゥ・ミー』感想

私なら絶対やらないけどな・・・
そう自信満々に思いながら鑑賞しました。

しかしミアもきっと本来ならやらなかったのかも。
本来ならしない人だったから浮いていたのかも
しれません。

それほどまでにミアは自分の孤独に
打ちひしがれていたのでしょうか。

その孤独から逃れたいという思いがあってこそ、
ジェイドとその家族に執着してしまったんですね。

しかし、その方向は明らかに間違っているし、
本当の孤独はそんなもんじゃなかった・・・。
とラストに判明し思い知るのは皮肉にも本当の孤独。

ミアは結局、孤独から抜け出したいあまり、
本当の孤独と壮絶な絶望の中へ落ちて行ってしまいました。

ラストシーンではミアが招かれたのは
外国で、その手も自身が招く側だった時に伸ばした
左手ではなく右手でした。

もう一つの手はやはり存在したのでしょうか。

ミアの物語りはこの後どんな展開になるのか?
続編『Talk 2 Me(原題)』が決定している本作ですが、
ミアの物語の続きはあるのか?

それとも新たな犠牲の幕開けとなるのか?

そしてあの『手』の真相は明らかになるのでしょうか?

こんなにも残酷な物語のその続きが気になるのは
再びホラーハイに浸りたいからなのか?

中毒性を帯びる一作かもしれません。

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました