最終回【アンチヒーロー】ネタバレ考察・感想|あえて隠した真犯人の存在の意味とは

ドラマ
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今期一番の話題作ドラマ
【アンチヒーロー】
が大好評の中、その物語の幕を閉じました。

圧巻の裁判シーンは実に38分あまりを占めたそうです。

そして明らかになった裏切りの真実と反撃。
12年前の事件で有罪になった志水さんの決着。

など見ごたえある25分拡大スペシャルでしたが、
回収されなかった謎がいくつか残りました。

そこで本記事では

・真犯人の存在を隠した意味
・残された謎

などに着目して推察、感想を述べています。

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【アンチヒーロー】最終話あらすじ

緋山が犯人である証拠を隠蔽したとして
逮捕された明墨は自身の裁判で伊達原と対峙することになる。

裁判では明墨の事務所でパラリーガルをしていた白木
も証人として証言していた。

何の目的で緋山を無罪にするたの隠蔽をしたのか
と追及された明墨は、
〖12年前の糸井一家事件〗
で有罪になった志水さんの冤罪を晴らすためだと証言する。

12年前の事件に関しての明墨の目論みを潰したい伊達原は
裁判で志水が冤罪ではないことを厳しく追及する姿勢を
崩さなかった。

しかし明墨は志水の再審請求を申請するのに十分な
新たな証拠があると断言するのだった・・・。

キャスト
長谷川博己、北村匠、堀田真由、大島優子、林泰文、
藤木直人、木村佳乃、岩田剛典、緒方直人、野村萬斎
 他

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以下、最終話までのネタバレを含みます。
未視聴の方はご注意ください。

本記事の情報は2024年6月時点のものです。
最新の情報各サイトにてご確認くださいませ。

真犯人の存在を隠した意味とは

あえて隠した真犯人の存在

プロデューサーのネット記事を拝見したところ、
〖真犯人の正体〗を明かすかどうかは議論の上、
明かさない決断をしたとのことです。

その思惑にはどんな意味があったのでしょうか。

今回の物語の焦点は日本の刑事裁判の有罪率が99.9%という
脅威の数字をたたき出す裏で
起きていた志水さんの冤罪。

そしてそれにより家族を奪われた沙耶が存在したこと。

『アンチヒーロー』はその冤罪に意図せず加担してしまった
1人の人間として、
沙耶にあるべき幸せを奪還する明墨を描いた物語でした。

歪んだ正義に立ち向かうための正しい悪をもって
明墨の最初の目的は達成されました。

そして劇中での台詞
〖10人の犯人を逃したとしても1人の冤罪を救うべき〗
という意味の言葉。

それが冤罪の重さを物語っています。

人の人生における12年という時は長すぎる・・・。
一方で真犯人は12年もの時間の自由を貰ったも同じこと。

人が人を裁く重みや難しさを説くには
真犯人がいまだ不明で検討もつかない・・・
海外逃亡などしていればもう取返しがつかないかもしれない、
いいう方が、そのメッセージが重くのしかかるからなのかもしれません。

真犯人は続編で明かされる?

これまた長谷川さんやプロデューサーさんの動画を
拝見してみましたが、
続編というのはまだ予定はないようです。

しかし、制作陣は続編に後ろ向きではないし、
続編があるならば、糸井一家の事件について
紐解かれるのだろう・・・

というようなことをおっしゃっています。

この事件の真犯人ですが、
指紋や形跡などの証拠が一切出ていないのです。

それ故、筆者は犯人などいないのに冤罪をつくってしまった
罪深さを表現したもので、
〖事件性はなく食中毒なのではないか〗
と推察しました。

しかしながら、最終話では、食中毒を示唆するポツリヌストキシンについて
伊達原の方が〖食材に混ざっていた可能性〗を示唆していました。

それに対し、明墨は、タリウムならば志水さんでも容易に入手できるが、
ポツリヌストキシンだとそうはいかないということを示唆していました。

つまりは、食中毒の線が消えた⁈と言えるのではないでしょうか。

それでも一切の形跡を消せる人物(警察関係やそれを動かせる権力者)
が犯人である可能性は高いのではないかと考えます。

そして志水さんと糸井さんの関わった〖横領〗の裏に
真実が隠されている
と予想しています。

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その他の残された謎

圧巻の最終話でしたが、細々とした謎は回収されないまま
幕をとじました。

そのいくつかを振り返ってみます。

白木が事務所に入った理由

紫ノ宮が白木に事務所に入った理由を尋ねると
〖先生はもう忘れちゃったんじゃないかな〗
と答えを流していました。

何か昔の恩があるのかな?という示唆でしたが
その内容は明かされませんでした。

しかし筆者は明墨は忘れてはいないと思うんですよね。

そして12年前の事件のことを聞きながら
明墨を支える決意をして事務所に入った白木は
明墨に対して思い入れが深いととも伺えます。

白木自身なのか、白木の家族や大切な存在が
明墨によって救われた(冤罪を晴らしてもらった)のだと思っています。

青山の妻が山本未来だった件

筆者的には裏切り者候補としてイチ押ししてしまった青山(笑)。
実は青山は桃瀬の大学の先輩でした。

自身も弁護士を目指していたが、妻の妊娠を期に
司法試験の受験を諦めた
と語っていました。

そんな青山の妻は夫と子供たちを見送りながらも、
伊達原の記事を見て絶妙な表情を浮かべます。

そんな一瞬だけ映った台詞もほぼなかったような
青山の妻を演じているのは山本未来さんでした!

しかも妻は弁護士だったのです。

この展開が何を意味するのかは気になりました。

もしも続編があるならば、弁護士で青山の妻、
そして伊達原に何らかの感情を示す?彼女は
きっとガッツリ関わってきそうな気配がします。

妄想的な推察ですが12年前の事件を担当していたとか
そんな展開はないでしょうか。

赤峰の正義と明墨の罪の行方

ラストは明墨に面会する赤峰との意味深な会話で幕を閉じた本作。

法律とは犯してしまった罪を償いやり直す道をつくること
と信じて疑わなかった赤峰。

だからこそ当初の明墨のとにかく無罪を勝ち取る姿勢に難色を
示して疑念さえ抱いていました。

しかしラストでは大事な人を助けるためなら、
人を殺します・・・と断言しており、
〖アンチヒーロー〗は必要だと言って、明墨を無罪にすると断言します。

それは1話で緋山を無罪にしてさしあげます。
と語った明墨を彷彿とさせました。

しかし制作サイドは今回の【アンチヒーロー】は
物語の序章に過ぎないと言います。

明墨にとってもまた志水さんの冤罪を晴らしたことは
その目的の序章に過ぎないのかもしれません。

かつては検事としての正義をかざしていた明墨。
しかしその正義は裏切られ、世の中の悪とされていること
に対する疑念が沸いた。

明墨のようになり、もう迷いのない赤峰は
明墨の無罪を勝ち取るでしょう。

そうしてもっと大きな闇に立ち向かう
明墨の旅はまだ続くことを期待したいですね!

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【アンチヒーロー】最終話感想

大切な人が襲われている。
貴方の手にはナイフがある・・・
さぁどうしますか?

という超絶気になる予告と共に、豪華キャスト陣を従えて
駆け抜けた【アンチヒーロー】

とても見応えがあるドラマでした。

糸井一家事件の犯人が明かされなかったことで、
誰が犯人であるかということよりも、
99.9%という数字の怖さが引き立っていたように思いました。

決定的な証拠をもみ消された状態からの
反撃は、可能なのか?

単細胞な筆者は瀬古や倉田の証言などを頼りにするのかと
予想しましたが、
冤罪を晴らし、伊達原に勝利するその方法も、
やはり明墨流のやり方でスカっとしました。

伊達原が事件に対してどこまで知っていたかと
いうのは、倉田の証言から、
本当に志水が犯人だと思っていたというのが伺えます。

ということになれば、この事件に隠蔽云々というのを除けば
伊達原の関与はないのかもしれません。
伊達原の周りが犯人ということでもないのでしょう。

伊達原の知らないところで
糸井や志水さんの会社の横領に関わった誰か、
もっと大きな力が動いている可能性があるかもしれませんね。

そもそも横領のきっかけや目的は何だったのか?
事件当日に来客があったことは本当なのか?
その来客が犯人である可能性が高いのか?
犯人の形跡がないのは何故なのか?
そして何といっても、糸井氏が標的ならば
家族全員を殺害した理由は何なのか?

終了してもなお
まだまだ考察しがいがあるドラマです(へっぽこ考察隊員ですが)

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