【この子は邪悪】ネタバレ解説 |タイトルの謎と純の未来、ラストの真相とは?

邦画
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2022年に公開された南沙良主演のサスペンス・ミステリー映画
【この子は邪悪】

純はどうなるの?

タイトルの意味は?
邪悪なのはどの子?

などの気になることについて推察しています。

この記事では主に

★ラストの意味と邪悪な子について
★純の結末について

に着目しつつ、その他の謎についても触れています。

誰かの気になるコトのヒントになりますように。

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〖この子は邪悪〗あらすじ

心理療法士の窪司朗とその家族は
5年前、家族で遊園地へ行った道中で交通事故にあってしまいます。

司朗は足に後遺症を負い、母は意識不明、
次女のは顔に大やけどを負い仮面をつけて暮らしていました。

唯一軽傷だった長女のでしたが心に大きな傷を負ってしまっていました。

ある日、5年ぶりに母の繭子が奇跡的な回復を遂げ
帰宅します。

喜ぶ花と月でしたが何かがおかしいと感じてしまいます。

一方、花は母親の謎の病気について調べている四井純
いう男の子と出会います・・・。

キャスト
南沙良、玉木宏、櫻井ユキ、渡辺さくら、大西流星 他

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以下、作品の結末までのネタバレを含みます。
未視聴の方はご注意くださいませ。

本記事の情報は2024年3月時点のものです。
最新の配信状況は各サイトにてご確認くださいませ。

ラストの真相と邪悪な子

花が抱く、奇跡的に帰って来た母への違和感。
片時も面をはずさない妹。

その真相は、司郎が他人の身体に
母と妹の魂を入れていたからでした。

事故により意識不明に陥った母には、
司郎の患者で我が子に虐待をする女性の魂を
入れ替えました。

瀕死の状態であった妹の魂は
虐待を受けていて月と年ごろの近い女の子の
魂と交換したのです。

さらに、花の前に現れたうさぎに対し、
『純くんだよ~』
とほほ笑む司郎。

結末は予想外?気になるラストシーンの解説

心理療法士の司郎は、もともと
子どもに虐待をする親の魂をうさぎの魂と入れ替える
という退行催眠だというが不道徳な魔術を用いていました。

その結果、魂をうさぎと入れ替えられた者は
目が充血し言葉を失い意思の疎通も難しくなってしまいました。

これが純の街で多発していた奇病の正体でした。

魂を入れ替える対象にうさぎが選ばれたのは
無垢な魂であるが故だそうです。

5年前の交通事故の真実は
窪家の母は意識不明になり、次女・月は亡くなってしまったのです。

しかしその状況を回避したかった司郎は
家族と他人との魂の交換を行いました。

妻の魂と交換したのは自分の子どもを虐待していた
患者。
その後司郎により命を落とします。

次女の月の魂と交換したのは
虐待されていた子ども。
重体の次女と交換されたため、
この子も命を落としてしまいます。

そんな風に人の命を犠牲にして自分は助かった
ことを知ってしまった月は激高して
司郎を刺してしまうのです。

全ては愛していたからだ・・・

と言い残し、月に罪が問われないように偽装をして
亡くなった司郎。

花は月を守っていくことを心に誓い、
母と妹と新たに生まれてくる赤ちゃんの4人で
暮していくことに決めました。

時が経ち無事に生まれて来た赤ちゃんは
司郎が魂を入れ替える時にするのマークを
指で描き笑みを浮かべたのです・・。

最後に明かされる赤ちゃんの驚愕の秘密

司郎の亡きあと、残された3人の女性と新たな命。
4人で幸せになろうと決意した矢先、
赤ちゃんの正体はふと顔を出します。

司郎は命が絶える寸前、
あの退行催眠を自分自身と妻のお腹にいた子どもに
施したのです。

生まれてくるはずだった赤ちゃんは司郎の身代わり
なって命を落とし、生まれてきた小さな身体に
入っているのは司郎の魂だったのです。

この子は邪悪な司郎
もとい
この子は邪悪

だったのです。

しかもその秘密は誰も知らない・・・。

純の結末とは⁈

純は花と同じ歳の男子高生で、母親と同じような症状が
甲府市では多く見受けられるため関連性を調査していました。

そんな純の結末とは⁈

純は被害者だった

かつて純の母親が司郎の患者であったことが判明します。

母親は純に対し虐待を行っていたのです。
我が子に虐待を繰り返す、純の母親の魂をうさぎと
入れ替えたのは司郎でした。

そしてその際
そんな純の辛い経験の記憶を消したのです。

そのため純は母を心配し、多発する奇病について
諦めることなく調べていたのです。

純の結末とその後

一度は催眠をかけられ、自分を追わないように対処した司郎でしたが
催眠は解けてしまい、再び窪家の真実に近づく純を見過ごすことは
出来なかった司郎により、
純はうさぎと魂を入れ替えられてしまいます

ラストでは、純の魂が入っているであろうウサギと、
純の母親の魂が入っているであろうウサギの2匹が
自宅へ帰っていく姿が映し出されます。

純はうさぎとして生きていくことに・・・。

唯一のほんのわずかな救いは、
母親と仲良く一緒に帰れたことでしょう。

司郎のひどい行動の真意

司郎は本来は子どもという存在を守るため
尽力していました。

しかしながら退行催眠を極めた末に魂の交換という
特殊で魔術のような技術を身に着けてしまい
自身が裁ける側に立った感覚に陥ってしまったのかも
しれません。

そうして本来の目的さえ見失った司郎は
守っていたはずの虐待をされている子どもたちにさえ
手をかけてしまうまでになってしまうのです。

邪悪な赤ちゃんとは?

本来の責務を忘れ行ってしまった魂の交換。

それは司郎なりには
虐待されている子どもを救う
という正義があってこそでした。

しかしながら、自分の大切な人たちを失う瞬間が訪れると
その代償が他人の命だとしてもかまわずに
自分と家族の不幸を回避することに全力を注ぎます。

その心にはもう正義は失われつつありました。

ラストで全ての真実が暴かれ、
それでも家族を守るために自ら偽装工作をし、
家族を愛する父親としての最後を迎えるはずでした。

ですが最後の最後で
〖生きたい〗という欲望があらわになります。

そして天秤にかけたのです。
生まれて来る我が子の命と自分の命を・・・。

無垢で純粋な子どもの命を奪った瞬間、
その心は完全に邪悪なものと化しました。

生まれてきた赤ちゃんの中にいる魂は
邪悪そのものだということです。

その他の謎と感想

『この子は邪悪』というタイトルが意味深すぎて
鑑賞してみました。

その期待通り伏線が回収される瞬間
は圧巻でした。

途中で催眠をかけられた純でしたが
花と接触をするうちに意外とあっさり溶けたことから
この二人の絆は強いものなのかと思っていました。

それだけに、うさぎと魂を交換された純を目の前にしても
動揺や心配する気配もなく、
足元にすり寄ってきても触れることもしない花に
覚えた違和感。

その理由は
真実を知った純はきっと花の家族を壊そうとするから
なのかなと思いました。

父のしたことや、違和感のある母親に疑念を抱き
その志は純と一緒だったはずの花。

しかしいざ、真実を知り取り乱した月を目前にして
大切なものがハッキリしてしまったのではないでしょうか。

そして大切なもの以外は
犠牲にできる、司郎と似たような精神が覚醒して
しまったのかもしれません。

だとしたら、
〖この子は邪悪〗というタイトルの意味には
赤ちゃん(に入った司郎の魂)のことだけではなく、
月のために純を見殺しにする花にも
かかっているのかな?と思いました。

一方で、娘と孫を助けに来た純の祖母。

数いるうさぎの中から娘と孫を見分けることができた
その事情が気になるところです。

愛する家族だから
と言ってしまえばそれまでですが、
うさぎになってしまっても、その人である証
垣間見えるということなのでしょうか。

感情や記憶は残るのか?
人間に戻りたい意思はあるのか?

魂の交換などという怖すぎる所業が
気になる一作です。

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