【THE GUILTY/ギルティ】ネタバレ考察|タイトルの意味と蛇の正体とは

青い光 洋画
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2018年に公開されたデンマーク発ワンシチュエーションサスペンス
【THE GUILTY/ギルティ】

その評価は高く
2021年にはハリウッドリメイク版もNetflixにて配信されました。

わずか90分弱に詰め込まれた緊急指令室からの〖罪の眺め〗とは。

本記事ではその面白さの理由を知りたい方のために
主に以下の内容に着目してまとめました。

・ワンオペサスペンスという設定
・タイトル『ギルティ』の意味
・誰の中にも潜む『蛇』の正体とは

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あらすじ

緊急通報指令室でオペレーターとして勤務するアスガー・ホルム

元々は現場の警察官であったアスガーは事情があって現在はその職を退いていたが
明日になれば再び現場復帰できる予定だ。

そんなこともあり、各部署へ電話を繋いだり、小さな事件ばかりの毎日に
やる気がなさそうなアスガー。

そんな時、一本の電話が鳴る。

それは緊迫した女性の声で救援を求める電話だった・・・。

以下ネタバレを含みます。
未視聴の方は、ご視聴後のご訪問をお待ちしております(。-人-。)

ネタバレ考察

何の説明もなく、
オペレーター業務に無関心な一人の警官と
一本の電話だけで繰り広げられる本作。

その面白さのヒミツをまとめてみました。

ワンオペサスペンスという設定

緊急オペレーターという重要な窓口でありながら
やる気を出すことが出来ないアスガー
何故オペレーターの仕事を強いられているのでしょうか?

いちオペレーターの元に掛かってくる取材の電話。
記者が問う『事件』の内容とは?


元相棒的な警官との会話に出てくる
『裁判…』うんぬんなどの用語もとても意味深すぎます。

そして家庭は破綻しどうやら薬物依存もありそう・・・。

そんなただものではない感満載のオペレーターのみで
繰り広げられるサスペンスに
ハラハラしてしまうこと間違いなしです。

そしてそんなアスガーはその日がオペレーター最終日でした。
しかもアガリの時間まであとわずか。

しかし現場復帰できる予定の『明日』を待たずに
運命を変えるその電話はかかってきてしまいます・・・。

元現場の勘と残酷な罪の眺め

緊急指令室から出られない、
元現場捜査官のアスガーは、イーベンからの電話の情報だけで
オペレータ-管轄外の捜査を始めてしまいます。

するとイーベンの自宅が判明し、
その家にはマチルデという女の子の姿が。

マチルデは
イーベンと夫・ミケルが弟・オリバーの部屋で口論をしていたが
ミケルがイーベンを連れて出て行ったという証言をします。

そしてその際ミケルはマチルデに
弟の部屋へ入ってはいけないと指示したと。

しかし一人きりは怖いと言うマチルデに、アスガーは
オリバーの部屋へ行って一緒に
アスガーが手配した警官を待つように告げます。

ところが・・・オリバーは惨殺されていました。

そしてマチルデはアスガーからの指示で
オリバーの部屋に足を踏み入れたことで、
無残な姿を目撃してしまうのでした。

元現場で活躍していたアスガーの勘は
電話口のイーベンの声を信じ、
前科保持者であるミケルを疑ったばかりに、
ミケルがマチルデに弟の部屋への入室を禁じた理由を
深く考えることなく、幼い少女の心に傷を負わせてしまう結果になりました。

そして驚愕の事実が判明するのです。

オリバーを手にかけたのは母親であり、
アスガーが誘拐の被害者として疑わなかったイーベンでした。

タイトル『ギルティ』の意味

本作の始まり時はアスガーはまだ『有罪』ではなく『罪の意識』
もってはいません。

イーベンもまた、
懸命に助けを求める為電話をかけてきた被害者であり、
『罪の意識』など毛頭ありませんでした。

見ている視聴者もアスガーのことを、
誘拐された女性を救う正義の味方として鑑賞しています。

ところがアスガーが、被害者であると信じて疑わなかったイーベンは
実際は自分の息子を殺害し、事件が解明してもなおその罪の意識もないまま、
ただ自ら命を絶とうとしました。

アスガーの罪

アスガーがオペレーター勤務を強いられていた理由。

それはアスガー自身が起こした過去の事件にありました。

麻薬取締官として殺さなくても良かった
19歳の少年を手にかけてしまったアスガー。

しかも相棒に偽証させることで有罪から逃れ、
何事もなかったかのように現場復帰を目論んでいました。

罪の意識のないアスガーは
誘拐されたイーベンが心神喪失でありながら殺人犯であったこと。
そして
自分の犯した罪さえも理解できないでいるイーベン
と自分を重ね合わせたのでしょう。

更にはイーベンを助けようとした結果ではありましたが、
イーベンの罪をさらに重くしてしまいました。

アーガスは目が覚めたかのように、

自らの罪と向き合い、罪を償いながら生きていくことを
イーベンにもアスガー自身にも選択させました。

誰の中にも潜む『蛇』の存在とは

イーベンは精神を病んでおり
オリバーには『蛇』が潜んでいたといいます。

そしてアスガーもまた誰にでも存在していると思っている『蛇』

果たして『蛇』とは何なのか?

アーガスの中の『蛇』

精神を病んでいた母親は、赤ちゃんであるオリバーの泣き声をネガティブに捕え
その結果、オリバーの中にいる悪いもの(蛇)がオリバーを泣かせている。

だから蛇を退治しなければ…と思い込み手にかけてしまいました。

アーガスもまた、
悪いことをしている少年の罪を憎みました。

その少年の中に悪いもの=〖蛇〗を見出し、退治したのです。

ところが、その行為こそがアスガーの蛇であり、
さらに自らの罪を呑み込み、
悪事を〖正当防衛〗に変換させるために相棒に虚偽の証言をさせ、
蛇を増殖させていきました。


恐ろしい毒をもって人に不幸をもたらす存在
として考えられてきた蛇は
〖再生〗の象徴でもあります。

罪の意識をもって有罪を認めたアーガスに
今度は〖再生〗の蛇が宿ることでしょう。

主な配信コンテンツ

【THE GUILTY/ギルティ】は主に以下のコンテンツで配信されています。

U-NEXTで無料視聴

または

huluで見放題!

ハリウッド版『ギルティ』

2021年・Netflixにて配信されたハリウッド版『THE GUILTY/ギルティ』

ジェイク・ギレンホールが謎のオペレーターを演じます。

『アスガー』が『ジョー』
『イーベン』が『エミリー』など名前がハリウッドになっていますww


内容は殆ど同じものですが、やや救いがあるのはハリウッド版の方だと思います。

どちらがお好みかは鑑賞してのお楽しみです。

まとめ


全編を通して緊急通報指令室のオペレーターと助けを求めて電話をかけてきた女性
という限られた状況で繰り広げられたサスペンス。

地味~な画面に似合わず

その中に組み込まれた

〖音のみ〗という状況が増す恐怖。
・まさかのどんでん返し。
・オペレーターの告白。


という内容の濃い構成と重い展開は意外と見応えアリな一作です。

※本記事は2023年4月時点のものです。
最新の配信状況は各サイトにてご確認くださいませ。m(__)m


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