衝撃の復讐劇【プロミシング・ヤング・ウーマン】ネタバレ考察・感想|5人目の標的とは?

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復讐エンターテインメントを謳っている
【プロミシングヤングウーマン】

スカッとしたいならちょっと違うかも⁇しれません。

物語の構図は一目瞭然ないわゆるリベンジものなのですが
その動機に関してやラストシーンには気になるコトが生じたという
人も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では3つの謎にせまります。

★ニーナの事件の真相とキャシーとの関係
★5人目の標的は誰だったのか?
★ラストシーンの顔文字とネックレスの意味

一つの意見として【気になるコト】のヒントになれば幸いです❣

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【プロミシングヤングウーマン】あらすじ

優秀で未来ある医学生だったにも関わらず、学校を中退したカサンドラ
(以下キャシーと明記)。
両親と同居し続け、近所のカフェで働いていた。
そのやる気も垣間見えず日々を坦々と消化するような姿に同僚も両親も
心配をするばかりだった。

しかしながらそんな周りの気持ちを知らずしてなのか
キャシーは夜になると、1人でバーへと繰り出し、泥酔したふりをしては
それにつられて下心で近寄ってくる男性たちに制裁を加えていた。

そんな日々を繰り返すキャシーのその変貌ぶりは
ある事件が関係していた・・・。

キャスト
キャリー・マリガン(カサンドラ・トーマス)
ボー・バーナム(ライアン・クーパー)
クランシー・ブラウン(スタンリー・トーマス)
クリス・ローウェル(アル・モンロー)
ジェニファー・クーリッジ(スーザン・トーマス)
アリソン・ブリー(マディソン・マクフィー)他

以下、作品のネタバレを含みます

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本記事の配信情報は2023年11月時点のものです。
最新の配信状況は各サイトにてご確認くださいませ。

ニーナとキャシー事件の真相と2人の関係

本作のリベンジ。
それはニーナの暴行事件の復讐をニーナの親友だったキャシーが遂げる
というもの。

しかしニーナの事件については詳細不明なのです。
ニーナの事件とはどんなものだったのか。
まずは簡潔に振り返ってみます。

ニーナの事件とは

同じ大学の飲み会で男子学生たちに暴行され、その様子が動画に収められ
多数の人に閲覧された。

大学側に訴えたが確たる証拠がなく、男子学生は無処分に。
告訴も棄却された。

そうして精神的なダメージを受け、大学にいられなくなったニーナは退学する。
キャシーもニーナを気遣い共に退学するが、
その甲斐むなしく、ニーナは自ら命を絶ってしまった。

目撃者キャシー

この事件においてのニーナの心情は一切明かされていません。
事件の映像も映らなかったので、彼女がどのように苦しみ
退学からどのくらいの期間で自らの人生に幕を閉じる決断をしたのか?

最後にメッセージなどは残したのか。
キャシーはどのように力になっていたのか。
などなど詳細は不明です。

とはいえ被害者本人ではなくキャシーが自らの人生と引き換えに
復讐の道を歩んだことこそがその答えなのです。

それこそがニーナが壮絶な仕打ちにあい、
その後も2度も3度も被害が繰り返される如く
いかに苦しんだのかを解くカギになっています。

自分の明るい未来も約束された人生も捨てても構わないと
決断させるほどの壮絶な事件の傷跡をキャシーは目撃したこと
を表しているのではないでしょうか。

2人の関係

キャシーとニーナは幼馴染で親友。
けれどもそれ以上にキャシーはニーナを思っていたのだと思います。

キャシーに向けられた両親の言葉から想像してみましょう。

いまだ両親の元で同居をし、(両親にとって)やりがいのある職に就かない
娘にむかって
『どうしてそんな風になってしまったのか』
と嘆く母親。

そして〖出て行け〗と言わんばかりの
スーツケースを誕生日にプレゼントする。

一見良き理解者のような父も、キャシー失踪後に、
〖娘は病んでいた〗発言をしていました。

親子とは形だけの
守ってくれる存在でも理解者でもありませんでした。

そんな家族の中で孤独を感じていたかもしれないキャシーにとって
ニーナはかけがえのない本当の家族のような存在だったのでは
ないかと思うのです。

5人目の標的は誰なのか

ラスト5章、最後の復讐相手は誰だったのでしょうか。

見て見ぬふりをした罪

心が通い始めていたキャシーとライアンでしたが、裏切られた思いをすることに。
ライアンはニーナの動画に写っていたのです。

しかしその動画は視聴者には明かされないため、
ライアンは
加害者を軽蔑気味に眺めていたのか?
それともその事件を楽しんでいたのか?
ただただ傍観していたのか?

答えは明確には明かされていません。

責め立てるキャシーにむかってライアンは
悔いや反省ではなく
〖ガキだった〗
と言い訳しています。

もしかしたらガキゆえに、傍観以外の何かを
犯した可能性もあると疑ってしまいます。

ただその場所に居あわせて、暴行にあっている女性を前にしたら
同じ男性だからこそ何かできることがあったのでは・・・?

多分キャシーはそう思ったのでしょう。
そして、何か出来ることがあったのにしなかった。
それこそがライアンの罪だったのです。

ライアンには送信予約という形でキャシーからの
最後のメッセージが届きます。

自らに制裁を

キャシーが親友のために行う命を賭けた復讐劇。

そこまでする理由は、
キャシーが自分も罪人の数の中に入れていたからではないでしょうか。

ニーナの人生を終わらせた加害者の1人に自分がいる。

キャシーがなぜ事件現場に居なかったのか?
それも明かされていません。

例えばその日は一緒に参加する予定だったが
自分の些細な都合を優先してドタキャンしたなど、
その理由が原因なのかもしれません。

また共に退学したのはニーナの身を案じたから。
それなのに救うことは出来なかった自分
許せないと感じたのでしょう。

ラストシーンの顔文字とネックレス

ラストでもう居ないはずのキャシーからライアンにメールが届きます。
それは生前のキャシーが送信予約していたもの。

そこに記された謎の絵文字

; )

『泣き顔の半分?』と思って何か不穏なメッセージなのかと思いました。

しかし『泣き顔の半分』だと思うのは日本人だから・・・。

アメリカなどの英語圏では日本の顔文字とは少し違うようで
顔文字は横にみます。
ということで
; )←これは『ウインク』のようです。

〖まだまだ続くわよ〗というウインク。

裏切られた思いもした相手ライアンでしたが、
復讐の日々だったキャシーに、ほんのひと時の癒しを
与えてくれたのもまたライアンでした。

そんなライアンだったから復讐への思い入れも
強いのかも??しれません。

一方で、キャシーが働いていたカフェのオーナーがレジを開けると
〖キャシー〗の文字が刻印されたネックレスの片割れが封筒に入っていました・・・。

キャシーが復讐の鬼と化した後も、そんな彼女のことを
本気で心配していたのはカフェオーナーの女性だけでしたね。

本部へ推薦してくれたオーナーにキャシーは
〖私はここがいい〗
という発言をしていました。

そんな気持ちの表れなのでしょう。

復讐一色の毎日の中で、あのカフェでオーナーと憎まれ口を
たたいている時間こそ本当の自分でいられた

だから実家でもなく、復讐にまみれた場所でもなく
本当に好きだった場所に自分のネックレスを残していったのかもしれません。

ちなみにキャシーとニーナの文字が刻印された2つで1つのネックレス。
キャシーの文字が入った方はカフェのレジに残されていました。

ニーナの文字が入った方はキャシーが身に着けてもっていってしまいました。

【プロミシングヤングウーマン】とは

キャシーはアルへの復讐で、最初から殺されるつもりで行ったのでは
ないかと思いました。

アルが殺人罪で逮捕される計画はプランBでありプランAだったのだと。

キャシーが一番許せなかったのは、事件現場にいなかった自分。
一緒に中退してまで支えようと決意したにもかかわらず
ニーナを2度目も助けられなかった自分だったのではないかと思うのです。

だからニーナを殺した(と言っても過言ではない)アルの手によって
自分も殺させるという道を選んだ。

そしてアルは実際にはニーナを殺してはいませんが、
ニーナのネックレスを見に着けたキャシーを殺させることで
ニーナを殺したことを実感して欲しかったのではないでしょうか。

事件を罰しなかった学部長は
〖有望な男子学生の未来をそんなことでは奪えない〗
と発言しました。

しかしニーナもまた成績優秀で有望な学生だったのではないでしょうか。
アルと違ったのは〖女性〗だったことだけで・・・。

キャシーが命を賭けて守りたかったものは
ニーナが〖プロミシングヤングウーマン〗だった
という名誉だったのではないでしょうか。

感想

ニーナ事件の核心にせまる部分が覆い隠された本作は
その演出ゆえに感慨深いものでした。

見る側に与えられた情報はシンプルでした。

そこで視聴者はニーナの事件についての真実を
追い求めてしまう。

〖ニーナは泥酔していたそうだけれど、
自分で飲んだのか、無理やり飲まされたのか?〗

〖ニーナは女性なのにトップの成績だったから
男子学生たちの嫉妬をかったのでは?〗

〖女子学生も味方にならないニーナの性格や容姿はどんなだったのか?〗

〖何故標的はニーナになったのか?〗などなど・・・。

だけど・・・
忘れないで欲しい。

その背景になにがあろうと
ニーナは被害者なのだということを。

そんなキャシーからの一撃をくらったような
一作でした。

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