ネタバレ考察【シャニダールの花】の意味するものは何?あらすじと結末と感想

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【シャニダールの花】とは何なのか?

それは限られた女性の胸に咲く花。
そんな花を題材にした神秘的でちょっと怖くて難解な物語。
それが映画【シャニダールの花】

今回の記事では
シャニダールの花とは一体何なのか?
★花を咲かせた女性たちの結末

について考察しています。

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【シャニダールの花】あらすじ

限られた女性にだけ咲くといわれる『シャニダールの花』
なんでもこの花特有の成分が新薬の開発に繋がるのだという。

それに伴い、花を安定させるために整った環境を提供する研究所があった。

2年前から、そんなシャニダールの研究所に赴任してきた
大瀧賢治は日々、花を咲かせる女性を見守り研究に勤しんでいる。

そしてある日、本社から心理カウンセラーの美月響子が派遣されてきた。
彼女は女性たちの心配事を取り除き無事に花を育て上げる使命が課された。

そんな彼女の担当となったのは
バリ料理が得意で大瀧に思いを寄せる田村ユリエ
人見知りが激しいが絵を描く才能にあふれた立花ハルカ
プライドの高さから周りと馴染めない菊島ミク
だった・・・。

キャスト
綾野剛(大瀧賢治)、黒木華(美月響子)、刈谷友衣子(立花ハルカ)、
山下リオ(菊島ミク )、伊藤歩(田村ユリエ)他

以下、作品のネタバレが含まれます。

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本記事の情報は2023年12月時点のものです。
最新の配信状況は各サイトにてご確認くださいませ。

シャニダールの花とは

作中ではシャニダールの花はその由来でもあるネアンデルタール人の間で
死者へ手向けられたとされる花。

彼らは野蛮で共感能力の低い人種であると思われていました。
そんな彼らのお墓から花の痕跡が見つかったことから
〖初めて心が芽生えた〗ことにちなみ名付けられたという。

シャニダールとは

シャニダールとはイラク北部のクルディスタンにある考古遺跡です。

そしてその洞窟内部に眠っていたネアンデルタール人と花粉の痕跡が見つかりました。

しかし実際にはネアンデルタール人と花という似つかわしくない組み合わせに
様々な憶測が飛び交ったのです。

埋葬時に大切な人から愛情をこめて添えられたもの。
病気などの回復を祈って贈られた花という説。

また、その花の種類が様々だったことから
ネアンデルタール人ではなく動物により運ばれたものが
見つかったのであるという説も。

そして物語では
ネアンデルタール人はこの花に寄生されて滅んだ
という説で締められました。

花に翻弄される女性たちの結末

その花は限られた女性にだけ寄生する。

それは、言い換えればその花に魅了される者にだけ
咲き誇りました。

ユリエが胸に咲かせた花は思いを寄せる大瀧の様子と関係性によって
その状態が良くなったり悪くなったりするなど
花の存在はまるでユリエの心のようでした。

引っ込み思案のハルカは自ら花を差し出すのですが
それを価値のあるものと認識していたからこそ
犠牲にしたのでしょう。

ミクもまた自分だけ育たない花に苦悩し、
キレイに咲く他人の花に嫉妬心を膨らませていました。

そんな風に花を咲かせる女性たちは
それに翻弄され存在と価値を信じて疑わなかったのです。

花に選ばれた響子

響子もまたその花に魅了されてしまいました。
その花を知りたい、それは何か特別な存在であるに違いないという思いが
自分自身さえ差し出す結末を導きます。

被験者を惹きつけた響子は、花の存在にも選ばれた
のかもしれません。

大瀧が芽を積んでもまた再生し、より強い花を咲かせたのは
のはその所以なのでしょう。


花を咲かせれば真実がわかるはず

とした響子が見たもの何だったのでしょうか。

その正体を紐解く

冒頭、植物を食い荒らす恐竜への逆襲のために植物が花を咲かせ
ついには恐竜を絶滅へと追いやったというナレーションが入りました。

そしてその協力者となったのが昆虫たちと
人類の祖先である小さな哺乳類だったのではないか?
という説が実際にあります

作中で自身から花を切り離した(拒絶)女性たちが命を失ったように、
花(植物)と人類(哺乳類)は古くから密接な関係にあり
共存してこそ生き残れる大きな力につながるのかもしれませんね。

そんな見方がある一方で、
かつては植物たちを食い荒らす恐竜に逆襲したように
その標的が今や人類になっていて
寄生した人に感覚異常を起こさせ破滅に追い込む。
そうして
人類を使って子孫(種)を増やすという策略なのかも⁈
しれません。

はたまた素直に受け取るならば
響子がわかった真実のように
響子たちは元々花が進化した生物であった。
そのため
花(本体)を切除した人の中には命を落とす人も多数いたのではないでしょうか。

【シャニダールの花】を見た感想

視聴後に茫然とした難解なストーリー。
その結末は、響子は花が進化した生物だった・・・というもの。

そして大瀧もまた花なのかもしれない。
・・・と締められた。

かつて恐竜から身を守るために進化した花たちは
今度は人類から身を守るべく人の様な姿に進化を遂げた
ということでしょうか。

花の存在を普段は意識していなくても
ちょっとした記念日に贈られる花や
気分を盛り上げたくて飾る花。

人の幸せのスパイスとして存在してくれている花たち。

それなのに本作の人類はその花を自分たちのため、お金のために
何の感謝の気持ちもなく満開に到達するのを待って引っこ抜こうとする。
だから花たちは逆襲を開始したのでしょうか。

花の存在に改めてリスペクトを感じた一作ですwww

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