映画【それがいる森】ネタバレ考察|正体と目的や弱点について|テーマは何?

邦画
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『邦画ホラーの巨匠と言えば誰??』
という問いに名前を挙げる人も多いであろう
中田秀夫監督

その巨匠が新たな挑戦を掲げてメガホンをとった
オリジナルストーリーの邦画ホラー
【それがいる森】

筆者はハリウッドリメイクもされた
『あの映画』(←言葉にするのも怖いww)
がトラウマ級にビビったので、それ以来避けている
中田監督作品ww

しかし本作の主演が相葉雅紀さんということで
ついついつられて視聴しました。

『それ』の正体はなに?

結末はどうなるの?

などなど気になることが多い本作。
ホラーが苦手なのでお粗末になることは必至ですが
本作を深読み考察していきたいと思います。

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【それがいる森】あらすじ

東京から単身、故郷の福島に戻ってきた田中淳一
みかん農家を始めてから3年が過ぎていた。

みかんの栽培は順調であったが、中には細菌によってダメになって
しまう物も存在し、悩みのたねになっていた。

そんな折、東京を離れてから一度も会うことはなかった
息子の一也が1人でタクシーに乗って淳一の元へやってきた。

淳一の元妻であり一也の母親である爽子と揉めてしまったため
東京へ戻ることを拒否する息子。

ひとまず淳一の元で暮らすことになり、地元の小学校へ
転入する。

『東京からやってきた』ことで注目を浴びる一方で
男子からは疎まれる存在になっている一也の唯一の味方は
前の席に座り、サッカーではキーパーを務める祐志だった。

祐志は天源森に自身で作った秘密基地に
一也を案内する・・・。

キャスト
相葉雅紀、松本穂香、上原剣心、江口のりこ、眞島秀和、
小日向文世、野間口徹、酒向芳、宇野祥平 

〖それがいる森〗を視聴する

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以下、作品の壮大なネタバレを含みます。
未視聴の方はご視聴後ご来訪いただけますと幸いです。

本記事の情報は2024年2月時点のものです。
最新の配信状況は各サイトにてご確認くださいませ。

〖それ〗の正体

冒頭、強盗を犯した若い2人を襲う影、そして
転校生の一也に優しくしてくれた祐志、同級生の女の子を
次々と襲った〖それ〗の正体とは・・・

地球外生命体でした。

平たく言えば、『宇宙人』と聞いて思い浮かぶ
あれなのです。

ですが、60年前同じように『それ』に遭遇したという
児玉勉は『それ』を『宇宙人』と呼ぶことはなく
『怪物』と表現していました。

その表現は一体何を意味しているのでしょうか?

子どもばかりが失踪する謎

冒頭の若き二人や教員や警察官といった大人たちは
あっさり抹殺されます。

一方で子どもたちは行方不明になるという謎。

その謎の真実はクライマックスの方で明かされます。
『それ』は子どもたちを捕食していたのです。

子どもに備わる成長板という成長組織を取り込むことによって
人類ならばおおよそ10か月かかる同種族の誕生を
一瞬にして分裂して増やすことができるからです。

真の目的とは?

『宇宙人』の目的は何か?

『ウルトラマン』のように人類に友好的な存在も居る中で、
何らかの意図があって地球を欲しがったり人類を脅かす存在も
います。

本作に出て来るのは間違いなく、後者であり、
人類の生命を軽んじているといえるでしょう。

児玉は自身の研究の中で『怪物』の目的は
地球の環境に適応すること
だという結論に辿り着きました。

弱点と謎のアラート

そんな『それ』の弱点は植物性の細菌でした。

淳一が襲われかけた際に、『それ』が細菌に汚染された
みかんを偶然掴んで退散したことで発覚します。

また、森の中に潜んでいるという理由も
町の中の大気には耐えられないからかもしれません。

そして最終的には
『それ』らは、UFO的な鉄の物体が放つアラートを機に撤退をすることを
余儀なくされました。

児玉の言う、目的が地球の環境に適応することだとするならば
現時点では適応できていない宇宙人らが
地球に居られる制限時間が迫ったということなのでしょう。

結局怪物とは

児玉は長年独身を貫き、『それ』を研究した結果、
その正体は『怪物』であるという結論に達しました。

児玉から見て、『それ』は知能も能力も攻撃力も人類を
はるかに上回る存在であり、
その数も容易に増やすことができて、人類を虫程度にしか
思っていない。

そんな正体のわからない悪い意味で偉大な存在であると
認識したのではないでしょうか。

言い方を変えれば、児玉は潜在的に人類は『それ』にはかなわない
と諦めているといえるのかもしれません。

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【それがいる森】結末の意味

淳一と一也の親子、そして北見や一也のクラスメートは
別々に『それ』と対峙することになります。

淳一は彼らの弱点が植物性の細菌だと確信し、お手製の武器を
持参して一也の元へ。

衝撃な場面を目撃した親子は追いかけられ捕食されますが
細菌とナイフによって危機を脱することができました。

一方で北見の方も、逃げ遅れた生徒を探しに行こうとして
倒れた教頭を目前にし、勇気を振り絞って
『それ』と対峙し、絶対絶命の時が近づきますが、
謎のアラームによって『それ』が退却したので、
子どもたちを守り、自身も無事で済みました。

この時北見を見つめる『それ』の意味ありげな視線は
思っていたのとは違う概念を北見の中に見つけたからなのかもしれません。

〖それがいる森〗のテーマとは?

東京での爽子と一也との生活を捨て、単身で故郷へ帰った
父親に
『逃げた』と表現した一也。

子どもが宇宙人の存在を信じるのに対して、
証拠画像を見せられた警察も教師たちも一切取り合おうとは
しませんでした。

面倒なもの、厄介なこと、子どもの考えから
逃げる行為だったといえるでしょう。

筆者自身も含め、大人になると考えに柔軟さが失われ
素直ではなくなり、固定観念にとらわれがちになる傾向は
ないでしょうか。

それは自身が生きやすくなるための術であるともいえるでしょう。

その一方で子どもよりも大人の方が大切なものを
容易になくしやすい気がします。

映画を見て、受け取るメッセージは人それぞれですが、
筆者的には、そんな子どもならではの柔軟な気持ち
大人は決して近づかない『それ』に興味を膨らませる
探求心は素晴らしいのだ。

そんな風に受け取りました。

そうして言葉の通じないであろう『それ』から逃げることなく
対話や対策を考える柔軟性をもって
諦めなければいつしか平穏は訪れるのかもしれません。

【それがいる森】を見た感想

洋画ホラーは見ることができますが、日本のホラーは怖くてちょっと
尻込みしがちです。

邦画ホラーが怖すぎる
その所以は日本で起こるという身近なものであるということ。

本作では
エンドロールで実際の未確認飛行物体の映像が映し出される
など身近さを彷彿とさせられ、最後に怖さが倍増しました。

正統派ホラーに定評のある中田監督ですが
本作のテイストは少しハリウッド的なのかな?と
感じました。

それにしても宇宙人とは存在するのでしょうか?
居るとも居ないとも、脅威なのか友好的なのかも
不明で断言できないことに恐怖を感じます。

邦画ホラーが苦手な筆者が
中田監督の次回作に興味がわいてしまう
そんな一作です。

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