2021年に放送された竹野内豊主演の月9ドラマ
『イチケイのカラス』
ドラマファンには待望の劇場版が2023年に公開されました。
そしてこのたびNetflixにて配信されていたので視聴しました。
本作はドラマ終了時から2年後を描いているのだそうです。
新たな舞台で新たな事件にかかわる入間みちおと坂間千鶴。
本作では新たに豪華キャストも登場しています。
そんな中でも気になるのが声優としても活躍する津田健次郎は何役なのか?
そして物語の結末はいかに?!
そこで本記事では
・津田健次郎の役どころについて
・事件の真相
・結末について
などに着目をし解説しています。
※本サイトでは敬称は省略させていただいています。
劇場版『イチケイのカラス』あらすじ
映画『#イチケイのカラス』
— 映画『イチケイのカラス』【公式】Blu-ray&DVD8月16日発売! (@ichikei_cx) September 13, 2022
ティザービジュアル解禁✨
👨⚖️今度は、国を怒らせちゃった❓
裁判官・入間みちお(#竹野内豊)、
坂間千鶴(#黒木華)と共に
人権派弁護士・月本信吾(#斎藤工)と
最年少防衛大臣・鵜城英二(#向井理 )が
法と正義の戦いに挑みます⚖#映画イチケイ
2023年1月13日(金)公開🎞️ pic.twitter.com/gRRE8k1CAn
『イチケイ』を離れた入間みちおは、その後も熊本から
岡山地方裁判所・秋名支部へと異動し、部長裁判官となった現在も
その型破りに真実を追い求める姿勢は健在でした。
一方、イチケイで入間と共に働いていた特例判事補の坂間千鶴は
現在、弁護士として秋名市の隣町にある日尾美町に配属されたのでした。
そんな矢先、海上自衛隊のイージス艦に民間貨物船が衝突し、事故を
起こしてしまうのです。
この事故で命を落とした民間貨物船の船長、島谷の墓参りに訪れた
史上最年少の防衛大臣・鵜城英二に
島谷の妻、加奈子が襲いかかります。
民間船の記録は水没により消失し、イージス艦の記録は紛失されていたにも
関わらず、事故の原因が通常の運航ルートを外れた
民間貨物船の方に非があると決定づけられたことに
加奈子は納得がいかなかったのです。
傷害事件の被疑者として逮捕された加奈子の裁判を
みちおが担当することになりました。
みちおは、夫の技術や性格を考慮すればそのような事故が起こるのは
あり得ないと考え、真実を知りたい、知ったうえできちんと罪を償いたい
と主張します。
そんな加奈子に真実を開示し、改めて罪と向き合って欲しいと
願うみちおは、衝突事故の再調査を公言したのでした。
キャスト
竹野内豊、黒木華、斎藤工、山崎育三郎、柄本時生、西野七瀬、田中みな実、
桜井ユキ、津田健次郎、平山祐介、水谷果穂、尾上菊之助、八木勇征、
宮藤官九郎、向井理、吉田羊、、小日向文世、庵野秀明 他
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以下、結末までのネタバレを含みます。
未視聴の方はご注意ください。
本記事の情報は2025年2月時点のものです。
最新の配信状況は各サイトにてご確認くださいませ。
映画『イチケイのカラス』津田健次郎は何役?

『炎炎ノ消防隊』のジョーカー役や『呪術廻戦』の七海健人役など、
イケボ声優としても名高い津田健次郎。
本作ではどんな役を演じたのでしょうか?
田中みなみの夫役
冒頭で描かれるイージス艦と衝突してしまった民間貨物船の船長
島谷秀彰役で登場しています。
そしてその島谷の妻役で夫の事件に疑念をもつ加奈子を演じるのが
田中みなみです。
2人が会話するような場面は残念ながらないものの、
ドラマ『最愛』以来の再共演となりました。
そんな島谷ですが冒頭の事故で命を落としてしまいます。
その後はクライマックスの方で回想シーンでの登場があります。
事件の背景と要因
みちおが担当するのはイージス艦と民間貨物船の衝突事故にまつわり
加奈子が起こした傷害事件、
そして千鶴が担当するのはシキシマ社員の運転するトラックと
町に住むトメの交通事故でした。
しかしこの異なる2つの事件は後に繋がっていくことになるのです。
弁護士月本との出会い
トメの希望によって事件を千鶴と共同で担当することになった
月本弁護士。
トメは前を走るシキシマのトラックの荷物からの土埃によって視界が遮られ
交通事故に至ってしまいましたが、
この事件の裁判は無事に勝訴を手にいれることができました。
しかし、月本はシキシマ日尾美工場の社員が急に退職したりする事例が多く、
さらにそれに該当する社員に健康被害が起きていることから
日尾美工場への疑念を抱き、千鶴にも独自調査の協力を願い出ます。
調査を行った2人は工場から基準値を超える有毒な化合物が
検出された証拠をつかみ、住民に露呈させようとするも失敗に終わります。
ところが月本が工場側から口止め料を受け取っている現場をも目撃した千鶴は、
最初から工場の不正を暴く気などなかった心中を知り愕然とします。
そのことで千鶴が抱いていた工場の汚染は確信に変わり
一人で立ち向かうことを決意するのでした。
しかしそんな千鶴の部屋が放火されるという事件が起こり、
工場の汚染を暴くのは諦めた方がいいと助言をしに、現れた月本でした。
そんな月本はその後、みちおの元に工場の社員と5人の子どもたちが
映った写真を送りつけたまま、帰らぬ人となってしまうのです。
繋がった2つの事件
加奈子の傷害事件の真実を明るみにするため職権を発動させたみちおでしたが
防衛大臣の鵜城が接触してきた直後に裁判の担当から外されてしまうのでした。
みちおはその後、真実を手に入れるために裁判と調査に奮闘する千鶴を横目に
釣りを楽しんでいるかに見えましたが、実は密かに
イージス艦と貨物船の事故の目撃情報を集めていたのです。
千鶴から工場の汚染の情報を聞いたみちおはトメの車を調査します。
そこにはシキシマのトラックとの事故の際に付着した汚染されていた土埃が
発見されたのでした。
改めてみちおは都内のイベントに参加していた鵜城に会いに行き、
貨物船を引き上げれば明らかになる真実があると言います。
しかし鵜城はこれには応じませんでした。
千鶴の裁判で証言台に立たされた加奈子には真実が伝えられました。
イージス艦と貨物船の衝突は、貨物船側がルートから外れたことで起こってしまった
という事実。
しかしその裏にはトメと事故をおこしたトラックには汚染物質が積まれており、
破損したまま貨物船に積み込まれたこと。
汚染物質を積んだ貨物船は無人島に運ぼうとしていた最中に
船内で漏れてしまった有毒物質によって船長をはじめとする船員の
意識障害が生じ、事故を誘発してしまったのでした。
明かされた意外な真実
千鶴は続いて町医者で工場の産業医としても長年従事してきた
悦子を証言台に招きます。
しかし悦子の証言は、真実を隠蔽してきたのは、
シキシマ工場の人間ではなく、むしろ町民たちだと言うのです。
日尾美のシキハマ工場は長きに渡り日尾美の経済を支えてきました。
しかし、5年前の法改正により工場から排出される有害物質が国際基準に
ひっかかってしまったのです。
それに伴い、シキハマ本社から有害物質の処理設備を工場負担で導入すること
を要請されてしまいます。
ところが工場にはそんな経費は捻出できませんでした。
とはいえ、そのことでもし工場が閉鎖されてしまえば、
そこで働く大勢の社員やその家族だけではなく、商店街の人たちの
生活もおびやかされてしまうのです。
少しの犠牲より多くが犠牲にならないことを選ぶしかなかった
町の人々は汚染物質を隠蔽することで日尾美を守ろうとしたのでした。
みちおが集めた証言の中に当日イージス艦には鵜城も乗っていたというものが
ありました。
実は当時、イージス艦では新型対艦ミサイルの開発中で、極秘訓練が行われていたのです。
その事実が公になれば国防の遅れにつながるとし、記録を故意に紛失させたのでした。
鵜城は秘密を守り、国を守るために、防衛大臣の辞任を発表し、
一政治家として出直す覚悟を表明しました。
月本を殺した犯人の正体と動機
月本からみちおに送られてきた一枚の写真には
子ども時代の悦子、輝夫、島谷、木村、三田村が映っていました。
彼らは工場は自分たちの故郷なのだという大人たちの意思を受け継ぎ、
工場を守るために尽力していたのでした。
しかしその中で輝夫だけは隠蔽することが心苦しくなり
千鶴に協力していました。
月本が発見された神社で悦子らと会って、弁護士として自身も尽力するから
証言をして欲しいと説得にあたっていたのです。
そこへ現れたのがシキシマの顧問弁護士の三田村でした。
三田村は工場を守るため、かつて誓いを交わした結束を崩さないために
月本を階段から突き落としたのでした。
落ちた月本に駆け寄った悦子たちは彼の最期の言葉に聞き入りました。
それは千鶴への伝言だったのです。
自転車を返したこと委員長に伝えてほしい・・・・・。
密かに月本に好意を寄せていた千鶴は号泣して崩れてしまうのでした。
それでも千鶴は町の人の弁護を引き受けると言います。
そして月本を手に掛けた三田村の裁判が開廷します。
みちおの
全員が納得する答えを見つけましょう
という言葉とともに・・・。
劇場版『イチケイのカラス』感想
筆者はドラマ版『イチケイのカラス』を視聴する機会がないまま、
劇場版を見てしまいました。
しかしその結果は案外楽しめたということです。
もちろん、ドラマ版に出演していたであろう、
山崎育三郎や小日向文世といった大物俳優が登場した時の
感銘などが得られないのが残念ではありましたが。
ですのでもしお時間があればドラマ版を制覇してから視聴するのが
おすすめではあります。
本作では最近よくありがちな
『あれはどういう意味??』
と悩んでしまうような疑問は残さず幕を閉じるので
万人受けする親切設定映画と言えるのではないでしょうか。
国家や町をとりまく結束や秘密、隠蔽といった闇が主になる本作の中で
月本が最後に発するのは、彼の正義を思い出させてくれた女性
との小さな約束ごとでした。
あの場面は劇中で最もじーんときちゃうシーンだった人も
多いのではないでしょうか。
きっとすぐそばにいる大切な誰かとの小さな約束を守ること、
そんな思いやりの積み重ねが人を救うのかもしれませんね!