鑑賞した人の賛否が分かれる衝撃作
【７つの贈り物】
普段は明るいキャラがお似合いなウィル・スミスが演じるからこそ
ショック度も大きい本作についてご紹介しています。
この記事では以下の内容をまとめてみました。
- 【７つの贈り物】のあらすじ
- 【７つの贈り物】の中身と送った相手
- 【7つの贈り物】をする理由
- ラストシーンについての検証
#ウィル・スミス アカデミー賞主演男優賞！
— ザ・シネマ公式 (@thecinema_ch) March 28, 2022
主演男優賞の初受賞、おめでとうございます！#ザ・シネマ では
ウィル・スミス主演の衝撃と感動のストーリー
『7つの贈り物』
5月放送予定です。
お楽しみに。 pic.twitter.com/sjoH5Kvl1E
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【７つの贈り物】あらすじ
航空学エンジニアだったトーマスは仕事を辞め
ある名前が書かれたリストを手に彼らを調査し始める。
リストに名前が載っている一人である
肉のセールスマンでコールセンターで働くエズラ・ターナー。
トーマスはエズラに電話をかけると、クレーマーと化し
あらゆる罵声をエズラに浴びせる。
ついにはエズラが盲目であることにも触れ一方的に攻撃しまくる。
そんなトーマスに対して激高することは一切なく紳士的に対応するエズラ。
エズラへの失礼すぎる電話を終えたトーマスの表情はスッキリするどころか
その表情は曇っていく。
そんなことをするトーマスの目的とは何なのか。
- トーマス(ウィル・スミス）
- エミリー・ポサ（ロザリオ・ドーソン）
- エズラ・ターナー（ウディ・ハレルソン）
- ベン(マイケル・イーリー）
- ダン（バリー・ペッパー）
ここからネタバレが含まれます。
未鑑賞の方はご注意くださいませｎ(｡-人-｡)
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【７つの贈り物】とは自分だった
結論からご紹介しますと
〖7つの贈り物〗とは、自らの臓器だったり、自分の住んでいた豪邸でした。
〖贈り物〗などという可愛らしい表現からは想像できない衝撃を受けますよね。
以下に誰に何を贈ったのかまとめました。
| 贈り物を受け取った人 | トーマスが贈ったもの |
| ベン （トーマスの弟） | 肺がんを患った弟に肺を提供・最初に贈り物をした相手 |
| ホリー（児童福祉施設の女性） | 肝臓を贈る |
| ジョージ （ジュニアホッケ-チームのコーチ） | 腎臓を贈る |
| ニコラス(白血病の男の子） | 無麻酔で骨髄移植をする |
| コニー（夫の家庭内暴力に悩む女性） | 夫から逃れるため自らの海岸沿いの家を贈る |
| エズラ(冒頭のコールセンターの男性） | 網膜を提供し視力を贈る |
| エミリー (心臓病で移植以外の助かる道はない女性） | 心臓を贈る |
【７つの贈り物】をする理由は罪滅ぼし⁈
冒頭トーマスは自ら『自殺者がいます・・・』という旨の連絡を
救急センターにかけています。
自殺した後の自分をすぐに見つけてもらえるように。
そんな場面から始まるこの物語は
話がすすむにつれてトーマスの不可解な行動の理由が明らかになっていきます。
トーマスがまだ航空学エンジニアだった頃、
婚約者とのドライブの最中、一瞬の不注意でその大事故は起こりました。
犠牲者は愛する婚約者と事故の相手の見知らぬ6人。
計7人の命は奪われ、自分だけ生き残ってしまったのです。
それからのトーマスは生きることに対する意欲はなくなっていました。
そして間もなく今度は弟が大病を患ってしまいます。
そんな弟をトーマスが片方の肺を提供することによって救うことができました。
その時からもう生きる意欲のないトーマスの心は決まったのだと思います。
自分の人生はもう終了でいい。
けれどこの命をもって人を救うことができるのならそれこそが
最後の生きる理由だと。
ラストシーンの意味
トーマスから贈り物を受け取ったエズラとエミリーの出会い。
これは偶然ではなく必然だったのだと思います。
トーマスの心臓を移植後エミリーに会いに行ったトーマスの友人や弟が
最後のトーマスの願いを叶えたのではないでしょうか。
エミリーに芽生えた気持ち
トーマスは自分の人生を終わらせる決意をしましたが
エミリーというもう一人の大切な人と出会ってしまいます。
本音をいえばもう少しの間だけでもエミリーとの時間を欲してしまう
心の揺らぎがあったのかもしれません。
またはもしもエミリーが心臓ではなく
トーマスが命を絶たなくても助けてあげられる
箇所の病気だったとしたらどうなっていたのでしょうか。
しかし最終的にはトーマスは決断を下します。
最後の贈り物は自らの命をもって大切な女性に。
そして贈り物が傷つかないように
自分にとっては最悪な方法で実行することになります。
まるで罰を受けるように・・・。
エズラは計画の要だった
自分の犯した罪を償うかのように
自己犠牲にも似た計画をたてたトーマス
中でも自分の眼を捧げてしまうということは、
計画が成功したのかどうか、
自分は誰かを救えたのかどうかを自分の眼で見ることは出来ません。
だから、眼を贈る相手であるエズラはトーマスの見届け役であり
見届け役になってくれるような、
これまでの中でも特に善良な人であってほしい。
そんな願望が、冒頭のエズラへのひどすぎるクレームの理由、
エズラを監視した理由なのではないかと思いました。
実際最後の時が来て・・・トーマスの心残りがあるとしたら
それは自分の行動で大切な女性を今度は救えたのかどうか
トーマスが確認できる術がないこと。
だとしたらせめて
自分の眼を贈ったエズラに、
救えたエミリーを見守って欲しい。
そう願ったのではないかと思います。
エミリーを助けるために命を捧げたトーマス。
それは壮絶な決断で
そんなトーマスに対する感謝と同時に悼む気持ちを
エミリーと分かち合える
1/７の存在。
それがエズラでした。
【7つの贈り物】考察まとめ
【７つの贈り物】の内容は、自らの命をもって人を救うというものでした。
7人の命を奪ってしまった主人公が自分の命で7人分の人生を変える本作。
実話がベースではないことに安堵しました。
トーマスによって7人の人生は大きく変わりました。
この物語はハッピーエンドなのかという疑問は
誰の側に立って考えるかによって変わってくるかもしれません。
個人的にはバッドエンド感が半端ないように感じてしまいました。
願わくは命を命で償うのではなく
人の人生を大きくは変えられなくとも
沢山の人の助けになるような存在になる
そんな道も模索してほしかった。
あっ、でもそれでは物語としてはイマイチ？？なのかもしれませんね。
とにかく衝撃的に心に残る作品であることに変わりはないと思います。
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※本記事の情報は2023年4月時点のものです。
