原作の結末が怖い?!映画『怪物の木こり』最もサイコパスだったのはアイツだった!

邦画
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亀梨和也が演じる主人公の弁護士はサイコパス。
そんな衝撃作【怪物の木こり】

原作は倉井眉介氏の同名小説【怪物の木こり】です。

視聴者へのサプライズは原作とは全くことなる印象を与えた
ラストシーン。

あなたはどちらのラストがお好きですか?

本記事では

・原作の方が怖い?ラストの違いを検証
・全員がサイコパスな本作で最もヤバイのは誰か

などの内容に着目して解説・推察しています。

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【怪物に木こり】あらすじ

弁護士の二宮彰には誰にも知られてはいけないサイコパスである
という秘密がありました。

人体実験をしたい脳神経外科医の杉谷九郎とは利害が一致することから
2人は共謀して、秘密を共有していた。

ある日、二宮に疑惑を抱き追跡してきた男性を
返り討ちにする。

しかし、間もなく、今度は怪物のようなマスクを被る男に
斧でお襲われ、
『お前らのような怪物は居なくなったほうがいい』
と言われる。

怪物マスクの男により重症を負った二宮は病院へ搬送される。

自分の正体を知っているような怪物マスク男の発言が
気にかかるなか、医師から二宮の頭には脳チップが埋め込まれている
ことを知る・・・。

キャスト
亀梨和也、菜々緒、吉岡里帆、渋川清彦、柚木礼音、
堀部圭亮、染谷将太、中村獅童
 他

『怪物の木こり』を視聴するには

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以下、映画と原作のネタバレを含みます。
未視聴の方はご注意くださいませ。

本記事の情報は2024年5月時点のものです。
最新の配信状況は各サイトにてご確認くださいませ。

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原作の方が怖い?ラストの違いを検証

実はサイコパスであり数々の罪を犯す二宮と、
そんなサイコパスを狙う殺人鬼の対決は
原作と映画のそれぞれで異なるラストで決着を迎えます。

物語のクライマックスでは
実はごく幸せな家庭で大切に育てられていた二宮は
誘拐され、東間の人体実験で脳チップを埋め込まれたことにより
サイコパスとしての人生を強いられたという事実が判明します。

同じように、誘拐され東間の家で二宮を助けようとしていた
武士こそが、二宮を付け狙う脳を持ち去る連続殺人犯だったのです。

そして武士も二宮も、頭に受けた衝撃で脳チップに異変が起こり
共感や罪悪感といった人間らしい気持ちを取り戻しつつありました。

そのことで武士が抱いたのは罪悪感の末の絶望だったのです。

同じように脳チップを埋め込まれてサイコパスと化した被害者たちを
亡き者にすることでこれ以上の不幸が起こるのを防ぎ、それが
せめて自分にできる罪滅ぼしだと感じていたのです。

残酷さの中に悲しさが残る映画版

二宮が武士を刺して2人の争いは決着します。

武士は生きることがしんどいと言います。

一方で二宮は人を思う気持ちを手に入れ、
木こりとして生きていきたいという希望を見出します。

そうして日常を取り戻し、映美との幸せな生活を
体感してみたいと思った二宮でしたが、
真実の一部(二宮が父を殺害した)を知った映美により
刺されてしまいます。

咄嗟に、殴り返し、映美の首を絞める二宮。
そして彼女の首にできた紫色の内出血の後を確認すると、
笑みを浮かべながら
〖これで正当防衛になる〗
と言い、映美を刑事の元へ走らせます。

二宮を刺殺した映美が罪に問われないように
画策したのです。

二宮の善意が明確になった瞬間でした。

二宮は木こりに戻って、愛した人の手で
息を引き取りました。

続きは誰にもわからない原作のラスト

一方で、原作版では、武士は自分が扮した連続殺人犯の手口
で自分を殺して欲しいと二宮に願います。

そして最後に二宮に忠告するのです。

『お前はいつか恋人を殺す。その前に自ら命を絶て』
・・・と。

そうして入手した武士のチップと故障したチップを交換することは可能
でしたが、チップを交換せず、木こりとして生きることを
選んだ
二宮。

しかしながら、その一方で、愛しいという気持ちを起こさせてくれた
映美を、もしも失ったらどんな気持ちが沸き起こるのだろうか?
という興味も芽生えてしまいます・・・。

武士の忠告が現実になってしまう日は来るのか?

全員がサイコパス

本作の登場人物の中でサイコパスの多いことには
驚かされます(笑)

それはサイコパスは案外身近な存在なのだと
示唆されているのでしょうか。

その中でも、ラストの方で視聴者の背筋を凍らせた
アイツの存在は見逃せません!

最もヤバイのは杉谷九郎

原作においては二宮の同級生という位置づけにある杉谷。

杉谷は自身の探求心を追い求める
ため
ならば、人や動物の命を容易く扱うのです。

そしてそんな杉谷の表の顔は人の命を救う医師。

脳チップを埋められたわけでもなく
真のサイコパス。

杉谷が登場する最後のシーンでは、
チップの交換はしないと決めた二宮のメッセージ
を残念がり、子供じみたすねかたを見せる一方で
次の瞬間、目に入った猫を見てニヤリとし、
首ねっこを掴んで立ち去って行きました。

このシーンが示すのは
杉谷が圧倒的なサイコパスであるという貫禄です。

二宮の真実を知っている杉谷は
協力者であり、固く秘密を守るバディのような存在。
そう印象付けられていました。

しかしながら杉谷の最後のシーンで、
実は杉谷がバディである二宮を使って人体実験したかった?
という疑念を示唆しているのです。

まさに、平然と嘘をつき、二宮への思いなどみじんもないことを
表す描写だったのではないでしょうか。

杉谷にとって、目の前の猫にも二宮にも
向ける感情は同一
なのです。

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『怪物の木こり』感想

見ている人に与える感情が大きく異なる、
原作と映画のラスト。

どちらの結末も甲乙つけがたく、
驚きの展開でした。

みなさんはどちらの方がお好みでしたか?

映画製作上、シーンの順序通りには撮影していないと
思われますが、冒頭の二宮とラストシーンの二宮は
まるで別人のような印象を受けますし、
その間も徐々に変化が現れる様子が見事に演じられているのが
圧巻でした。

武士も同様に自己中だった人格の表情から、
最後のシーンの絶望感まで、しかと伝わってきました。

人の脳にチップを入れて人格を操作するということの
罪と残酷さが強調されますね。

本作のテーマを象徴しているのは映美だったのかな?
と感じました。

例えば犯罪を犯すというところまではいかずとも、
本作に出て来る気質を持つのは意外と身近にも
存在していて、優秀な人物である可能性が高い。
そんな人物ともし出会ってしまったらどうむきあうべきか。

本作では
木こりが怪物のふりをしているのか。
怪物が木こりのふりをしているのか。

そこが重要だったように思います。

映美は、二宮のことを苦手だと思いながら段々と好意をもつようになります。
しかしながら真実の一部が判明し、自分はカモにされたということに
憤りを覚え、反撃をしてしまいます。

そんな映美を助ける行動に二宮の本当の気持ちを
垣間見てしまうのです。
つまり二宮は怪物のふりをした木こりでした。

その反撃は自分にとっての破滅となったと言っても
過言ではないでしょう。

そしてもしも、二宮が言った『説明する』という言葉を信じ
全てを聞いてから判断したとしたら、
刺すことはなかったのではないでしょうか。

どんなに親しくとも他人の気持ちや真実を
完全に理解するのは難しいですよね。

人に向けるそのナイフは
自分への攻撃になるかもしれない。

だからこそ、容易に判断を下して、
人を追い込むことはしないように気を付けなければ
と思わせてくれる一作です。

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