映画【ザリガニの鳴くところ】事件の真相をネタバレ考察|犯人は誰?

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映画【ザリガニの鳴くところ】について
ネタバレ考察しています。

この記事では

★事件の真相と犯人の正体
★赤い繊維の真相
★『ザリガニの鳴くところ』の意味

に着目して綴っています。

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【ザリガニの鳴くところ】あらすじ

ノースカロライナ州にある湿地帯で発見された青年の死体。
事故と他殺の両面で捜査が行われたが指紋は検出されず。
出てきたのは赤い繊維だけ。

その青年と交流があった湿地帯で暮らすカイアが容疑者として浮上した。
カイアは幼い頃、両親や兄弟に見捨てられ、たった一人で湿地帯で暮らし、
学校にも行けなかったことで、町の人たちからは名前ではなく
『湿地の娘』と呼ばれ差別を受けてきた。

そんなカイアはチェイス事件の容疑者として逮捕され裁判が始まる・・・。
事件の真相は?町中から忌み嫌われるカイアに勝機はあるのか?

キャスト
デイジー・エドガー・ジョーンズ(キャサリン・クラーク〖カイア〗)
テイラー・ジョン・スミス (テイト・ウォーカー)
ハリス・ディキンソン(チェイス・アンドリュース)他

【ザリガニの鳴くところ】を視聴するには

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ディーリア・オーエンズ著の原作本『ザリガニの鳴くところ』も販売中です

以下、作品のネタバレを含みます。

本記事の情報は2023年12月時点のものです。
最新の配信状況は各サイトにてご確認くださいませ。

事件の真相と犯人の正体

チェイスの事件の容疑者として逮捕されたカイアの裁判は
被告側の勝訴という結末で幕を閉じました。
カイアは無罪を勝ち取ったのです。

それではチェイスの事件は事故だったのでしょうか?

犯人はあの人

その真相はチェイスの事件は事故ではなく犯人はカイアでした。
カイアの亡きあと、テイトがカイアの日記の中に隠された
チェイスが身に着けていた証拠の貝殻のペンダントを見つけます。

そしてその日記の中には
チェイスの似顔絵と共に

『時には捕食者を狩ることもある・・・』


という意味深な文言が。

生きるためという動機

〖子は親を写す鏡〗だといいますよね。

大抵の人は親の良い面も悪い面も自然と身に付いてしまうものです。

わずか6歳で両親や兄弟に置き去りにされ、
一人きりになったカイアにとって親の代わりになったのは
自然界の住人だったのです。

人間以外の生物は生きるために捕食するという以外には
むやみに殺傷をしません。

自身が生きるためだけにその行為はなされ、
そこに英雄も存在しなければ罪の意識も皆無なのです。

そんな世界で育ち、それがルールであるカイアは
身の危険を感じ自然界のおきてに従ったということなのでしょう。

〖ザリガニの鳴くところ〗オリジナルサウンドトラックも要チェックです

赤い繊維の真相

カイアは町を離れてから深夜にチェイスと会い犯行を実行したのです。
そして翌朝には再びグリーンヴィルへ戻っていました。

犯行の詳細は描かれていませんでしたので、裁判での検察側の
意見の通りなのだと思われます。

しかし引っかかることがひとつ。
チェイスに付着していた赤いニットの繊維です。

これはテイトがカイアに渡していた赤いニット帽の繊維なのでしょう。

この場面があるせいで視聴者は犯人はテイトではないか?
ミスリードさせられます。

しかしカイアが実際にこのニットを被り、チェイスに会いに行ったとは
限りません。

そしてニットの元の所有者であるテイトの方にも
繊維が付着していた可能性も大いにありますよね。

事件現場からは指紋も足跡も発見されませんでした。
それがカギになっていると思いました。

現場で亡くなっているチェイスを一番に発見したのは
実はテイトだったのではないでしょうか。

テイトは恐らく事故だと思ったのです。
けれども湿地帯で亡くなったことで

〖カイアに疑いがかかる〗

そう確信したテイトが指紋や足跡など証拠の隠滅を図り、
その際に付着してしまった(もしくはさせた可能性も?)ものが
テイトが被っていたニットの赤い繊維だったのではないでしょうか。

ラストシーンでもテイトは、カイアの日記の中に眠っていた
チェイス事件の証拠のペンダントを沼に沈めて証拠を隠滅しています。

このシーンは事件当時もテイトがカイアの証拠隠滅を図ったのだという
伏線のように感じました。

〖ザリガニの鳴くところ〗の意味

カイアのは母親は父親からの暴力から逃がれるための場所として
〖ザリガニの鳴くところ〗へ避難していたといいます。

タイトルにもなっているその場所の意味とは何なのでしょうか。

カイアの居場所

ザリガニといえば、水深は浅いがすぐに身を隠せるような場所に
潜んでいるイメージがあります。

見つかりにくく、澄んだ水と穏やかな流れの、
人為的な影響が少ない場所
を好むのではないでしょうか。

つまりは自然にどっぷり漬かっている場所ということでしょうか。

ザリガニは実際に鳴くことはありませんが、
その鳴き声が聞こえそうなくらい深いところという意味なのかもしれませんね。

そしてそこでザリガニの鳴き声を聞くように
自然界から生き方を学び、生きるためのルールに寄り添った結果
カイアは一生をそこで過ごすことになりました。

自然界と人間界にはそんなにも隔たりがあるのでしょう。
カイアの父親が失踪したままカイアの元へ戻らなかったのも
元々人間界の住人である父親にはそこで暮らすことが
出来なかったのかもしれません。

まとめと感想

本作に映し出される湿地は広大でとても綺麗です。
こんなところで育った少女はきっと大らかで優しく育つに違いない
と思わずにはいられないほどにです。

しかしカイアには早々に孤独という試練が待ち受けます。

そして
カイアは自然界の生物の生態を
自分の人生のお手本にせざるをえませんでした。

だからこそ真犯人の正体が判明する結末には
カイアが『湿地の娘』であることを物語っている
そんな複雑な感情を抱くのではないでしょうか。

美しくも悲しい一作です。

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