Netflix【パレード】みどころ・感想|ナナのラストの謎をネタバレ考察

邦画
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2024年2月29日より世界で独占配信開始になった
長澤まさみ主演映画

【パレード】

現世にやり残したことがある者たちの
悲しくも暖かいストーリーを描いています。

『パレード』のみどころは?

結末はどうなるの?


そんな疑問について本記事では

★『パレード』のみどころ
★ななの結末について

に着目して推察しています。

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〖パレード〗あらすじ

川上美奈子は津波にのまれてしまい、気づくと、海辺に流されていた。
目を覚ました美奈子は息子のを捜し回るが、救助隊も、会社の先輩も
美奈子の言葉が聞こえていないようだった。

しかし途方に暮れる美奈子に声をかけて車で立ち去って行く男性がいた。
美奈子はその男性を追いかけた。
彼はアキラと名乗る。

アキラは美奈子をある遊園地跡へ連れて行くと、そこには
数名の男女が居た。

美奈子の姿が見える彼らは現世に未練を残して亡くなった人たちであり、
美奈子もまた津波にのまれた際に亡くなってしまったことを知る・・・。

脚本・監督
藤井道人(『ヴィレッジ』、『新聞記者』、『最後まで行く』他)
音楽
野田洋次郎 主題歌『なみしぐさ』
キャスト
長澤まさみ、坂口健太郎、横浜流星、リリー・フランキー、
寺島しのぶ、田中哲司、森七菜 

〖パレード〗のみどころ

まずはネタバレなしで本作のみどころについて
綴っています。

①豪華な俳優陣

主人公の長澤まさみを筆頭に超豪華な俳優陣が出演しています。
その多くは藤井監督が手掛けた過去作の出演者となっている点にも
注目です。

長澤まさみ〖新聞記者の美奈子〗
坂口健太郎〖小説家のアキラ〗 『余命10年』に出演
横浜流星〖ヤクザ〗 『ヴィレッジ』『青の帰り道』に出演
リリー・フランキー〖映画監督〗 『余命10年』に出演
寺島しのぶ〖バーのママ〗『新聞記者』『ヤクザと家族』に出演
田中哲司〖銀行マン田中〗『新聞記者』『デイアンドナイト』に出演
舘ひろし『ヤクザと家族』に出演
綾野剛『ヤクザと家族』、『アバランチ』、『最後まで行く』に出演
北村有起哉『ヤクザと家族』に出演  他

さらに本作を書き上げる藤井監督の傍らには
横浜流星さんが付き添っていたのだそうです。

いかに藤井監督と俳優陣の信頼関係が深いかなども
伝わってきますね。

ちなみに過去作で長澤まさみさんの息子役を演じた某俳優さんが
本作でも息子役を演じています。

ネタバレになるので詳細は控えますが
筆者的にはこの配役もグっときました。

関連記事
・『最後まで行く』の考察記事はコチラ
・『ヴィレッジ』の考察記事はコチラ

②実在の映画館が登場する

作中では実在の、残念ながら閉館となってしまった
映画館が登場します。

『HOSHISUNAZA』となっていた映画館は
福島県にあった『朝日座』だそうです。

通っていた方にとっては感慨深いのではないでしょうか。

さらに藤井監督が自主制作映画を上映していた
渋谷にある〖ユーロスペース〗というシアターも登場しています。

そしてあの世界の住人たちが住んでいた観覧車が目立つ遊園地は
宮城県にある化女沼(けじょぬま)レジャーランドなのだそう。
現在は閉園しており立ち入り禁止になっています。

映画の雰囲気を味わいにロケ地を訪れてみる楽しみも
ありますね。

③野田洋次郎の主題歌が胸にささる

本作の主題歌を担当しているのはRADWIMPS野田洋次郎
曲名は〖なみしぐさ〗

〖パレード〗のために書き下ろされた楽曲の歌詞は
美奈子の息子である良の視点で描かれているのだそうです。

映画鑑賞後に改めて歌詞をひろってみると
さらに感動が沸き起こります。

主題歌『なみしぐさ』を含むサウンドトラックの配信はコチラ

以下、本作の結末までのネタバレを含みます。
未視聴の方はご視聴後のご来訪をお待ちしております。

『パレード』の感想とラストの意味解説

勝利は恋人へ、かおりは娘へ、マイケルは映画を完成させ、
アキラは父親が小説を書き終えるのを見守る・・・。

そして美奈子も息子の良の無事を確認できました。

最後に良に合った美奈子は
これまでの謝罪とこれからも見守っていることを告げます。

良には美奈子が見えた?

美奈子と良の会話は成り立っているようでした。

生存している良に、美奈子の姿が見えていたのは何故でしょうか。

その理由には子ども自体が純粋で、現世に生誕して間もないこともあり、
霊感が強いという噂を聞いたことがあります。

本作、冒頭でも美奈子の存在を皆が無視する中、
涙目で美奈子を見つめる女の子の姿がありました。

あの子も美奈子が見えていた
という演出ならば、『現世にやってきて間もない子ども』
だから美奈子の存在が見えやすかったと捉えることも出来ます。

もう一つは良が高熱を出していたことです。
実は良は高熱で命が危うい状態だったのではないでしょうか。

仮にそうだとすれば、
昏睡状態の人があの世界の大切な人から、
まだこちらに来てはいけません。
的に追い返される
という描写は様々な映画やドラマにも登場しています。

そんな風に現世とあの世界の狭間を彷徨っていた良には
美奈子の姿が見えたのかもしれません。

どちらにしても、良は母の姿を心から求め、
美奈子もまた良に会うためにこの世界に残っている。

そんなお互いの強い思いが引き起こした奇跡
であることは間違いないかもしれません。

ラストでナナが生きている理由は?

美奈子たちとは行先が異なり、ナナだけは
現世に戻ることができました。

それはナナには美奈子たちとは違ったからです。

・自ら命を絶っていて現世に興味はない
・1人でやってきた→あの場所を元々知っていた
・マイケルと田中の会話。『あの子はアレ(生存者)だな・・・』
・勝利が『お前は頑張って生きろ』的なことを言う。
・皆が美味しそうに食べている食事を何の味もしないと言う。

上記の描写からナナに関しては良よりも深く
生と死の淵を彷徨っていた状態だったのではないかと推測できます。

その魂が親友と行ったのであろうあの遊園地へと
足を運ばせたのではないでしょうか。

しかしながら本人の『生きたい』という意思は重要であり、
ナナが、苦しんでいる親友を救いたいと強く思う気持ちから
現世に未練が生まれたことにより
〖生きること〗をつかみ取ったのだと思いました。

感想

誰もが迎えなくてはならない人生の終わり。

その後はどうなってしまうのかは、
生きている者には知る由もないんですよね。

そんな未知の世界に自分が足を踏み入れることへの不安、
それこそが人生が終わることへの恐怖へと繋がっていくんだと
思うのです。

そんな人生の終わりをテーマに描いた本作には
監督ご自身も大切な人から受け継いだもの、
そして願望が込められたであろう物語がつまっています。

悲しい感情はもちろんありますが、それだけではなく、
最後には笑顔で『その先』へ向かう彼らに
少しの希望を見た気がします。

そして劇中では明かされなかった『その先』には
きっと新たな誕生や再会が
起こる気がするそんな演出に脱帽な一作です。

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